現役組長が選ぶ「このヤクザ映画は面白い」 「意外」なのか「なるほど」なのか

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現役組長が選ぶ「このヤクザ映画は面白い」 「意外」なのか「なるほど」なのか
最近はヤクザ映画ではなく警察映画と化している気がするのだが…。

アウトローには奇妙な魅力があります。それゆえ、僕らは映画・漫画・小説などエンターテイメントにてヤクザが登場する事にやはり、注目してしまいます。

最近、指定広域暴力団三次団体組長と話していると、映画の話になりました。ふと、「現役」から見てどの映画がリアルなのか気になって質問してみました。あらかじめ、断っておくと『仁義なき』シリーズは抜いておきます(論じるまでもない「鉄板」なので)。

※あらかじめお断りしておきますが、ネタバレが含まれています。まだ見ていない方はくれぐれもご注意をお願い申し上げます。

すると、しばらく考えたA組長は

「『孤狼の血』(主演・役所広司。松坂桃李。白石和彌監督)が良かったですよ。ただパート2(『孤狼の血LEVEL2』)はやり過ぎ。あんなのあるはずがない(笑)。パート1はいいです」との事。僕は『孤狼の血』は評判ほどではなかったと感じていたのですが、現役の人間からすると「面白い」と感じるようです。なるほど。やはり一般と現役の人間との見方は違いますね。

「『孤狼の血』は部分部分で「こういう事あるよね」という描写が出てくるんですよね(苦笑)」

あんな事が「ある」んだと、戦慄しながら他に気になった映画を聞いていきました。

「あとは、ラストが惜しいなと思ったのは『ヤクザと家族』(主演・綾野剛。藤井道人監督)あれはないよなあ!(笑)。最後、何で弟分(市原隼人)が兄貴(綾野剛)を殺すの! 兄貴は関係ないよ。暴排条例が悪いんだろ」

―ー因みに、あの映画には協力者として僕の名前もエンドロールに出ているのですが……。

「そうなんですか? 百歩譲って、尾野真千子(主人公綾野剛の恋人役)が兄弟を殺すのはいいけど。他は良かったですけどラストが全部ぶち壊しにした」

―ー事務所のシーンとかはどうですか? リアリティありましたか?

「事務所や岩城滉一はまあまでしたかね。良かったですよ。それにしてもどうしても最後は主人公を死なせたかったのかね(苦笑)」

―ー他はありますか?

「『日本統一』(主演・本宮泰風&山口祥行。山本芳久監督)なんかは良いんじゃないですか?」
出た! 『日本統一』シリーズ。この業界の皆さんが絶賛中です。

―ーあれって出演している俳優がリアル過ぎるんですけど。

「でも、まあ面白いですよ。見ちゃいますね」

―ー『アウトレイジ』シリーズは見ましたか?」

「見ました。面白いですよ」

―ーヤクザ映画ではないけれど『日本で一番悪いヤツら』(主演・綾野剛。白石和彌監督)はどうでした。

「ああ! あれは面白い」

言わずと知れた北海道警の大不祥事を描いた映画です。北海道警の警部補が成績を上げたいがために拳銃、大麻、覚醒剤などをヤクザと組んで自作自演をしてしまったというとんでもない大事件。

―ー警察官があんなことをするなんて……。というか、警察の不祥事は増えていませんか?

「多いですよ。言えない事が多いけど」

―ー漫画なら「殺し屋一」(山本英夫著)が歌舞伎町のヤクザマンションを描いています。

「読んでいました。ラストってどうなるんでしたっけ」

―ー最後はヤクザマンションが取り壊されて平和なマンションになってしまうというものでした。
「(苦笑しながら)ああ。本当にそうなるんじゃないですか?」
最後は少し自嘲気味でした。と言う事で現役のヤクザがリアリティという意味で薦める映画は『孤狼の血』でした。引き続き他の人の意見も聞いていこうかと思います。(文@久田将義)

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TABLOとは アメリカが生んだ、偉大な古典ミステリーの大家レイモンド・チャンドラー作品の主人公フィリップ・マーロウの有名なセリフがあります。 「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない」 人が生きていく上で、「優しさ」こそ最も大切なものであることを端的に表現した言葉です。優しさとは「人を思いやる気持ち」であり「想像力を働かせること」です。弱者の立場に立つ想像力。 「人に優しく」 これは報道する側にも言えることだと思います。 現在、ヘイトニュース、ヘイト発言、フェイクニュースがネットの普及に従い、増大しており、報道関係者の間では深刻な問題となっています。そこには「人に優しく」という考えが存在していません。 なぜ、ヘイト(差別)ニュースがはびこるのか。「相手はどういう感情を抱くのか」という想像力の欠如がなせる業です。ヘイトによって、人は人に憎悪し、戦争が起き、傷ましい結果をもたらし、人類は反省し、「差別をしてはならない」ということを学んだはずです。 しかし、またもヘイトニュースがはびこる世の中になっています。人種差別だけではありません、LGBT差別、女性差別、職業差別等々、依然としてなくなっていないのだな、ということは心ある人ならネットの言論にはびこっていることに気づいているはずです。本サイトはこのヘイトに対して徹頭徹尾、対峙するものです。

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