「特『刀剣乱舞-花丸-』~雪月華~」加州清光役:増田俊樹インタビュー 集大成のようなテーマ曲にも注目!

アニメ『刀剣乱舞-花丸-』の劇場上映される最新作「特『刀剣乱舞-花丸-』~華ノ巻~」より、加州清光役の増田俊樹さんの撮り下ろしインタビューをお届けします。

アニメ『刀剣乱舞-花丸-』の最新作として、「特『刀剣乱舞-花丸-』~雪月華~」が2022年、三部作連続で劇場上映。第一幕となる「雪ノ巻」、第二幕となる「月ノ巻」に続き、三部作のラストを飾る第三幕となる「華ノ巻」が9月1日(木)より全国公開!

加州清光役の増田俊樹さんに三部作と「華ノ巻」の見どころを伺いました。

――改めて三部作「雪月華」全体の印象をお聞かせください。

増田:加州にフィーチャーしている部分がとても大きかったので、作中でも単純に目立つ機会が増えて嬉しいなと思いました。

――加州は三部作で修行に出て戻ってくるなどの動きがありますが、大きな流れの変化はどう捉えられたのでしょうか。

増田:僕の中では加州清光に大きな変化は感じていなくて。TVアニメシリーズから脈々と変化し続けてきた大きな流れがあって、今回の「雪月華」においては、それの最後の大詰めというか、本当に一番最後の踏ん切りがつかなかった部分の変化、そういったところを僕は感じました。

――踏ん切りがつかないというのはどんなところだと感じましたか?

増田:“強くなりたい、強くならなきゃいけない”という気持ちの中で、日常的に自分を鍛えること、強くなっていくことは可能だったと思うんですけど、その中で修行に出るというのは、いつ帰って来られるかわからないところがあります。仲間を信じていないわけではないんですけど、やはり自分が守りたいし守るべきだと思っている本丸を離れるということに対する責任に踏ん切りがつかなかったんじゃないかな、とは思いました。

――「華ノ巻」ではガラッと雰囲気も変わり、今までの「花丸」にはなかったようなシーンもあったかと思います。

増田:僕の中では「月ノ巻」の終盤で修行から帰ってきて、そこから急遽その実力を示すような描写があるのかな?と思っていたので、「華ノ巻」ではどうなるんだろう?と思って脚本を読ませていただいて。もちろん彼らがパワーアップした姿で活躍するシーンもありましたし、そして思った以上に僕らだけじゃなくて、新刀剣男士たちや「花丸」の本丸すべての刀たちにフィーチャーされたシナリオになっているんだなと感じました。

――今回、加州清光が大和守安定をパートナーとして選ぶ流れがありますが、改めて大和守安定の存在をどう受け止めて演じられましたか?

増田:腐れ縁のようなものなんじゃないかなと思いながら演じました。

――新刀剣男士も「雪月華」で続々と登場しました。より賑やかな本丸になり、見守っている加州の立場からすると、またまとめるのが大変だな、みたいなところもあるのでしょうか?

増田:もう自分の手から離れても大丈夫なんだと思っているので、まとめようと思っていないし、見守っているような印象でもないです。無理にまとめようとも思わず、面倒を見てくれる刀剣男士も他にいるので、自分たちにしか出来ないことがあると言われたら何かする。それでもきっとこの本丸が回っていく強さがもうあるだろう、という考えがあるんじゃないかなと思います。

――「華ノ巻」の中で演じて心に残っているシーンはありますか?

増田:こんのすけの部屋に連れられて行き、加州清光にだけお願いをされるシーンで、「当たり前でしょ」「主を助けるためなら何でもするよ。この本丸の刀剣男士なら誰でもそうするよ」という言葉をかけるんです。もちろん加州清光自身が自分も助けたい、自分こそやりたいという気持ちもあるけれど、別に僕が行かなくてもきっとみんなだってそうするだろうから、そんなお願いしなくたっていいんだよ、みたいな一言に、「ああ、本丸っていうのは1振1振だけじゃなくて、みんなでこの本丸を守り合って審神者と協力しているんだな」ということが表れた言葉だなと感じて、「このシーン良いな」と感じました。

――どのあたりを一番観てほしいですか?

増田:『刀剣乱舞-花丸-』は誰か1振にスポットを当てるというより、様々な刀たちにフィーチャーして本丸が一丸となって変化していくということをシリーズを通して描いてきているので、もちろん今回加州清光と大和守安定がフィーチャーされている描写はありますが、彼ら2振だけではなく、みんな居てこその2振なんだという描写は観てほしいです。
また、パワーアップした彼らがそれでも苦戦するような強力な敵が出てくるので、それをみんなで協力して戦う姿を観ていただければと思います。

――「華ノ巻」のテーマソング「桜花の便り」の聴き所を教えてください。

増田:これまでも加州清光として大和守安定と一緒に様々な曲を歌ってきたんですけど、集大成にもなるような楽しさのある曲になっているじゃないかなと思います。

――長く「花丸」シリーズを演じられてきて、加州清光の魅力は改めてどんなところだと思いますか?

増田:やはり初期刀ということもあって古くからいるので、そういったところから生まれる自信や自負だったりが加州清光の良さかなと思います。

――公開を迎え、楽しみにしている方にメッセージをお願いします。

増田:大変好評の中、三部作の集大成となる三作目が公開されるということで、お客さんの中でも楽しみにされている中での公開かと思います。「花丸」らしさのある描写もあれば、TVアニメではあまり描かれなかった、とてもカッコいい刀剣男士たちの姿が劇場公開作品ならではの姿で見られると思いますので、そういった意味ではきっと皆さんの期待に応えられるし、良い意味で裏切れるような作品になっているじゃないかなと思っております。

――この三部作で「花丸」が一区切りつく寂しさみたいなものは?

増田:今回一区切りはつきますが、「TVシリーズ2期でひとまず終わりです」と聞いていたんです。それが劇場三部作をやって、きっと大好評で終わると思いますので、何かしら今後も動きがあるんじゃないかなと僕は期待しております。また「花丸」の本丸として何かみんなが期待するようなことがあったときに、参加できれば嬉しいですね。

――ありがとうございました!

[撮影:山口真由子]

スタイリスト/MASAYA 
ヘアメイク/河口ナオ 
衣装協力/Noir Fr

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作品概要

特『刀剣乱舞-花丸-』〜雪月華〜
華ノ巻:9 月 1 日(木)公開より3週間限定上映

■ ストーリー
時は西暦二二〇五年。
歴史改変を目論む“歴史修正主義者”による、過去への攻撃がはじまった。
歴史を守る使命を与えられた“審神者(さにわ)”によって励起された最強の付喪神“刀剣男士”。
これは、そんな彼らが“とある本丸”を舞台に、
ひたむきに、そしてほがらかに生きる“花丸”な日々の物語

ある日、審神者が突然倒れてしまった――。
心配する刀剣男士たちをよそに、一向に目を覚ますようすがない審神者。
一方、審神者が倒れたことで時空転移装置が動かなくなり、遠征に出ていた三部隊が帰還できなくなってしまった。本丸に連絡もできず、いつ戻れるかもわからぬまま、十八振の刀剣男士たちはそれぞれ平安時代・戦国時代・江戶時代で過ごすことを余儀なくされる。
そのころとある本丸では、審神者が倒れたのはどうやら別の時代に出陣していた部隊が持ち帰った玉鋼がきっかけであることを突き止める。しかしどうすれば審神者が意識を取り戻すのかは不明なまま……。刀剣男士たちが困惑する中、この本丸の始まりの一振である加州清光は、クダギツネのこんのすけに審神者を目覚めさせるには“夢”の世界で審神者の心を開放しなければいけないと聞く。そして加州清光は相棒である大和守安定と二振で、未知の世界へと出陣する。
とある本丸最大の危機に、刀剣男士たちが挑む! 三部作「特『刀剣乱舞-花丸-』〜雪月華〜」堂々の完結編!!

声の出演:増田俊樹、市来光弘、新垣樽助、逢坂良太、斉藤壮馬 ほか
原案:「刀剣乱舞-ONLINE-」より(DMM GAMES/NITRO PLUS)
監督:野呂純恵
脚本:猫田幸
キャラクターデザイン:谷口淳一郎
総作画監督:松浦麻衣
サブキャラクターデザイン:森光恵 飯田恵理子 刀剣デザイン:秋篠 denforword 日和 中島絵理
プロップデザイン:伊澤珠美 秋篠 denforword 日和 小野和美
美術設定:高橋武之 美術監督:安田ゆかり(オリーブ) 色彩設計:真壁源太 撮影監督:呉健弘
編集:坪根健太郎(リアル・ティ)
音響監督:郷文裕貴 音響効果:中野勝博 音楽:川井憲次
アニメーション制作:動画工房
特『刀剣乱舞-花丸-』〜雪ノ巻〜 監督:直谷たかし
特『刀剣乱舞-花丸-』〜月ノ巻〜 監督:越田知明
配給:東宝映像事業部
(c)2022 NITRO PLUS・EXNOA LLC/特『刀剣乱舞-花丸-』製作委員会

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