経済と国民生活
今回はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。
経済と国民生活
「唯一読むに値するアベノミクス本 – 書評 – 日本の景気は賃金が決める」 2013年04月21日 『404 Blog Not Found』
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/51864994.html
典型的な間違いをしているような。経済発展を「国民の生活を良くするためのもの」と考えている点が根本的な間違いなんだけどね。これ多くの人が間違っている。
国の経済の発展と国民の生活は直接はなんの関係もない。むしろ相反する要素の方が多い。だからどの国も社会保障など国民の生活重視する政党と、企業の利益を重視する政党があって、その時その時で政権が交代する。
両立できるならそんなことは起きないはず。
とはいえ経済発展している国は、(長い目で見れば)国民の生活レベルも「結果的に」向上していくことが多い。だから経済発展を望むわけだ。でも必ず保証されているわけではないのは、途上国を見ればわかること。経済発展している国でも富が一部の支配層に独占されていることは多い。
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ということで、国の富を増やす(経済発展)政策と、得た富を分配する(社会保障)政策は、分けて考えなければならない。今どちらを優先すべきか?を判断し、適切な政策を取らなければならない。
たとえば経済発展している時は、さらに経済発展する政策よりも逆に富を公平に分配する政策が必要だろうし、逆なら逆。経済が停滞している時は、経済発展をする政策を重視すべきで、富の分配を重視するのはよくない。
で、上記の小飼弾の主張は、その典型的な間違いを置かている。富の分配をすれば、経済発展する、と。そんなことはありえない。基本的に経済発展重視なら、有効な分野に集中投資すべきで、それは富の集中にほかならない。なのに小飼弾は富を分配すれば経済は活性化するという。
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これってマスコミによってばら撒かれた嘘だと思うのだよね。ようするに「みんながお金を使わないから不況なんだ」という主張だよね。そいういうものではない。確かに消費が縮小しているのは事実だが、それは結果であって原因ではない。不況だから、もしくはこれから不況になると予測するから消費が縮小するのであって、逆ではない。
小飼弾の主張は「金を持っていて使わない」人間に金を使わせるということ。これ自体は正しい。問題はそれをどう実現するか?だ。
リフレ政策が思惑通り行けば、物価も給料も上がる。だから日々給料をもらい、それを使い果たしているような庶民は、影響を受けない。もらう額も増えるし、支払う額も増えるのだから、何も変わらない。
リフレ政策で影響を受けるのは現金で資産を持っている資産家や企業。物価が上がるが、貯金している現金はそのままだから、どんどん価値が下がっていく。そのままだと損をしてしまうから、価値が下がる前に現金以外のものに変えようとするだろう。土地や株券などに。
リフレ政策=マイナス金利政策。貯金が減っていく。つまり現金を溜め込んでいた資産家や企業が金を使うようになるということ。ひろゆきもそうだけど小飼弾も基本がわかってないよね。あくまで庶民感覚(主婦感覚)でしか、国の経済を考えられない。
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正直、庶民は経済に関係ない。企業の経済活動が活発になれば、結果的に雇用や給料が増え、庶民も金を使うようになるというだけ。経済を動かしてるのは企業であって庶民じゃない。
執筆: この記事はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。
寄稿いただいた記事は2013年05月02日時点のものです。
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