AI搭載4Kウェブカメラ「Insta360 Link」レビュー 鮮やかな映像を自動追尾やジェスチャーで操作できる多機能カメラ

Insta360Japanは8月2日、リモートワークのビデオ会議やオンラインセミナー、オンライン授業、ライブ配信に利用できるAI搭載の4Kウェブカメラ「Insta360 Link」を発表しました。事前にサンプルをお借りしたので、レビューにてご紹介します。

1/2インチセンサーを搭載し、4K Ultra HD解像度で30fpsの映像が撮影できるウェブカメラ。AIで駆動する3軸ジンバルにより、人物の自動追尾やジェスチャー操作による撮影に対応します。本体は60×41×45mmとコンパクトで、重量は106gと軽量です。

ノートPCのディスプレイに固定できるクリップと、三脚にマウントできる1/4インチねじ穴を搭載。パソコンにはUSB Type-Cケーブルで接続します。

ガジェット通信編集部のライブ配信番組「ガジェット通信LIVE」で使ってみました。映像は色鮮やかで、カメラ前に物体を提示しても素早くピントが合います。位相検出オートフォーカス(PDAF)テクノロジーを利用した“True Focus”機能を搭載するのがその理由。実際の映像は配信のアーカイブでご覧ください。

2022上半期ベストバイ~買ってよかったモノを紹介~ / ガジェット通信LIVE 第73回(YouTube)
https://youtu.be/jfqCzQgtaqE

ハンドジェスチャーにより3種類の操作が可能。顔の横に手を挙げると被写体にターゲットをロックして、動いても被写体が画面の中心に来るようにAIが自動追尾します。追尾する反応は機敏で、常に被写体の顔が中心に映るように動いてくれます。

手でL字を作るとズーム操作が可能。L字の手を上に移動するとズームイン、下に移動するとズームアウトできます。

もう一つ用意されているのが、“ホワイトボードモード”への切り替え操作。手でV字を作ると、同梱された4枚の認識マーカーで囲まれた領域をフォーカスするホワイトボードモードに切り替えられます。オンラインセミナーやオンライン授業で活躍しそうな機能。

WindowsとMacOS用に配布されている専用アプリケーション「Link Controller」を使うと、より詳細な設定や操作が可能になります。露出補正、ホワイトバランス、明るさや彩度といったパラメーターの調整ができる「画像設定」、ジェスチャー操作やHDRのON/OFFといった設定ができる「詳細設定」、カメラの向きやズームを変更し、プリセットポジションとして登録できる「ジンバル操作」のメニューが利用可能。製品版では、ジンバル操作はマウスによる画面のドラッグとスクロール操作にも対応を予定しています。

Link Controllerから「デスクビューモード」をONにすると、カメラの45°下で手元を見るような視点に切り替えられます。映像は180°回転し、ユーザーが見ている手元の視点を再現するため、手元の操作や手書きメモを分かりやすく共有できるのが特徴です。

ミニチュアゲーム機「アストロシティミニ V」を紹介したガジェット通信LIVEでは、コントローラーの手元カメラとしてinsta360 Linkを利用しました。筐体の上にカメラを設置してデスクビューモードに切り替え、Link Controllerからカメラの向きとズームを微調整しています。

アーケードゲーム22作品収録「アストロシティミニ V」を遊び倒す! / ガジェット通信LIVE 第74回(YouTube)
https://youtu.be/uuU-0HfvUpU

90°の角度で下向きに撮影する「オーバーヘッドモード」も利用可能。

InstagramやTikTokといった、縦画面のライブ配信に対応する“ポートレートモード”では、自動でレンズを縦に配置して撮影します。Link Controllerの詳細設定で「Streamer Mode」に設定し、「OBS Studio」など配信ソフトでカメラ映像を縦画面に設定すると、カメラが縦位置に切り替わります。

視点をリセットしたい場合は、本体の前面をダブルタップ。アプリケーションを使わずに一瞬でリセットできるのが、なかなか便利です。

非アクティブな状態が10秒続くと、プライバシー保護のためにレンズが下を向く“プライバシーモード”に。眠ってしまうようにスッと下を向く動作は、どこか愛嬌があります。製品版では、Link Controllerにプライバシーモードを有効にするボタンが追加されるとのこと。

Insta360 Linkは、Insta360公式ストアや全国の量販店、Amazon、楽天などで販売を開始。価格は4万5800円(税込)です。

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shnsk

宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます

ウェブサイト: http://mogera.jp/

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