「モフモフ好き」「てんせいの森」 転生したどんぐりがリスと出会って冬に食べられるマンガがシュールかわいい

『JKども、荒野をゆけ』(ヤングキングコミックス)の時田さん(@tokitadesu)が、Twitterに『人間転生ガチャに立ちはだかるリスの漫画』を公開。何の因果か転生してしまったどんぐりと、やはり転生経験アリなリスの物語に「てんせいの森」「モフモフすき」といった反応が多数集まっています。

「ちょうどよかった。さっさと生まれ変わりたいから食ってくれ」というどんぐりに、「ことわる。土に埋めて非常食にする」というリス。「やめて!! 転生が遅くなる! どんぐりの木になって何百年も生きたくない」と訴えますが、「いやいや忘れず食うから大丈夫」「忘れることで有名だよお前。信用できん」「いや忘れたこと一回もねぇから! 近年巷でも実はリス記憶力めっちゃいいって常識広まりつつあるぞ」「まじで…? 忘れてること自体を忘れてる訳ではなく……?」と交渉(?)は芳しくありません。

「いや実際リスが食い残して芽吹く種子は1割程度だぞ。確かなデータもなしにイメージで語るなよ」と妙に学のあるリスに「残してんじゃねぇか1割」と叫ぶどんぐり。「食わないでくれって命乞いするヤツが多いのに、珍しいどんぐりだな……」と言われて「……恋人残して死んだから……。最速で人間転生ガチャしたいんだよ……」と事情を明かします。「なるほどな。じゃ急がなきゃな」といいつつ穴を掘り、「そう思うなら埋めるな!」と抗議しますが、「冬になったら最初に取りにくるわ」と去っていく姿に「信用できん……」と土の中でつぶやきます。

冬になり、再会して「普通に来た」となったどんぐりに「来るっつっただろ」というリス。「もう僕、諦めてどんぐりの木としての人生プラン考えてたよ」「どんな?」「春は絹のような日差しに微睡み、夏は虫たちの宵の宴にほろ酔い、秋はお前ら小リスに日々の糧を落として、冬は仲間の木と共に無言で耐えてまた春を待つ……」と語られて、「バチクソ花鳥風月じゃん」と感想を述べるリス。「うん、多分人間よりいい……………」と答えたどんぐり、「命乞いしていい?」と聞きますが、「ダメ食う」と速攻で答えられてしまいます。

「いただきまーす」と手を合わせるリス。ちゃぶ台に「広告募集中」の掛け軸、盆栽もどきまで置かれた家に「リスの巣にしては侘び寂びありすぎない?」と聞くどんぐりに「だって俺普通に前世記憶ありの日本人だし」と大きく口を開くリス。「えっ」「日本語通じてるじゃん……」「あ……」とあむっとされてから気づいたどんぐり。「はあ〜ッ、僕昔からとろいんだよなあ。自分の体の不調にも気づかず死んだし、ガム捨てるタイミングもわからんし」と語り、「咀嚼されながら愚痴るなよ、こわい」と抗議されます。

「しかしさ、生まれ変わってでも会いたい奴がいるってすげえよ」とゴリゴリ噛みながら話しかけるリス。「俺にはそんな奴一人もいないから……すこし、うらやましい」とごっくんと飲み込みます。ですが、「お前悪い奴じゃなさそうだから、きっと今世ではいいヒトに……」と語りかけられて、「食道でしゃべるな、こわいこわい! お幸せに!」と消化。腹が満たされ、「好きな奴と過ごせるって、さぞいい人生だろうな……」とつぶやきます。

が。「まあ、リスには敵わないんですけどね!」というリス。「なにこのちっちゃいおてて、愛おしい〜。はあんしっぽふさふさぁ〜」と自画自賛(?)。「もう道歩いててすみませんなんて思わなくていい。もうすれ違いざま、わぁ…とか言われない! だって、俺は、リスだから!!」と転生ライフを謳歌してる様子。

「リス最高〜〜っ!!!!」という叫び。エゾモモンガやエゾアカネズミ、キタキツネにエゾフクロウ、シマエナガ、ヒグマに転生した者たちは内心で「わかる」と同意しているのでした。

このマンガについて「自分も転生漫画描きたいな&人間描くのめんどくせえから動物にしよ&リスってかわいいよなのミックスで出来ました」と語る時田さん。「まじで可愛いし面白い」という反応が続出していたほか、「リスになりたくなった」「転生してえ」といった声も多数寄せられていたことについて、「おのおの転生したい動物が集まるリプと引用RTが集まりつつあってうれしいです。あつまれてんせいの森」と話してくれました。

ほかにもさまざまなマンガをTwitterで発表しつつ、Amazon kindleで作品を配信している時田さん。「商業漫画もまた頑張ろうと思うので、もしよかったら見ていてください!」とのことなので、これからの活動にも注目したいところです。

※画像はTwitterより
https://twitter.com/tokitadesu [リンク]

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ふじいりょう

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

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