1日あたり約200点が発刊…… 紀伊國屋書店新宿本店「今日の新刊」「昨日の新刊」コーナー紹介ツイートに反響さまざま
2017年に東京都選定歴史的建造物に指定され、耐震補強工事を続けていた紀伊國屋書店新宿本店。2Fは2022年4月にリニューアルされていますが、編集者の今野良介氏(@aikonnor)が「今日の新刊」「昨日の新刊」のコーナーについて「必見」とツイート。約10000のRTと18000近くの「いいね」を集めて話題となっています。
出版業界外の人に「書籍は年間約70,000点、1日200点くらい発刊されてる」と言うと「ちょっとよくわからない」と言われがちで、わたしも物量の実感としてよくわからなかったんですが、改装した紀伊國屋書店新宿本店の2階に「今日の新刊」「昨日の新刊」という棚ができてます。必見。ぜひ現場へ。 pic.twitter.com/xf9aDwU6Sh— 今野良介|編集者 (@aikonnor) July 14, 2022
出版業界外の人に「書籍は年間約70,000点、1日200点くらい発刊されてる」と言うと「ちょっとよくわからない」と言われがちで、わたしも物量の実感としてよくわからなかったんですが、改装した紀伊國屋書店新宿本店の2階に
「今日の新刊」
「昨日の新刊」という棚ができてます。
必見。ぜひ現場へ。
あえて「撮影OK」にしているこの棚。新宿本店の売場面積は1500坪で都内屈指の広さ。「さすが」「単純にすごい」「紀伊国屋本店くらいじゃないとこのコーナーは作れない」という声があったほか、「目があった本は運命の出会い」「携わった人のことを思うと全部の書籍が愛おしくなる」といった感想を持つ人も数多く見られました。
一方で、『陸上自衛隊ますらお日記』(KADOKAWA)の著者ぱやぱやくん氏(@paya_paya_kun)は、次のようにツイート。
本を出すときに編集者の人に「書店に置ける本は限られているので、出版は椅子取りゲームです」と言われました。1日に200冊出版されるので書店員さんに「これは売れる」と思ってもらわないとすぐに新しい本に差し替えになるようです。出版がゴールではなく、出版してからが本当の戦い… https://t.co/JBGXCGFKOt— ぱやぱやくん (@paya_paya_kun) July 15, 2022
本を出すときに編集者の人に「書店に置ける本は限られているので、出版は椅子取りゲームです」と言われました。1日に200冊出版されるので書店員さんに「これは売れる」と思ってもらわないとすぐに新しい本に差し替えになるようです。出版がゴールではなく、出版してからが本当の戦い…
「一日200点が刊行される中で注目を浴びるのは簡単じゃない」という声だけでなく、書店員経験者からは「毎朝大量に入荷してくる本を並べて、大量の本を返本しないといけない」「地域の本屋は保たない」といった反応も寄せられていた紀伊國屋書店の「今日の新刊」「昨日の新刊」コーナー。今野氏はこの棚を維持するための労力について、次のようにツイートしています。
毎日更新してるとすれば、毎日届く全ての本を元棚と別に一冊確保し、前日の200点を「昨日の新刊」の棚に移動させ、今日の分を配列し、一昨日の分を回収していることになる。その手間をかけてでもやる意義を感じていて、やる意志があり、実際にやっている。その意図は個々人が現場で感じるしかない。— 今野良介|編集者 (@aikonnor) July 15, 2022
毎日更新してるとすれば、毎日届く全ての本を元棚と別に一冊確保し、前日の200点を「昨日の新刊」の棚に移動させ、今日の分を配列し、一昨日の分を回収していることになる。
その手間をかけてでもやる意義を感じていて、やる意志があり、実際にやっている。その意図は個々人が現場で感じるしかない。
新宿本店文学売場リニューアル!地図を片手にご案内♪(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=zNQl-YYd2AM&t=144s [リンク]
※画像はTwitterより
https://twitter.com/aikonnor [リンク]
乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。
ウェブサイト: https://note.com/parsleymood
TwitterID: ryofujii_gn
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。