3×3×3の構造に秘密がある!? ルービックキューブ発明者の自伝「四角六面」出版記念イベントで池上彰氏「我が意を得たり」

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累計3億5000万個を売り上げ、世界の7人に1人が遊んだことがあるという定番パズルのルービックキューブ。発明者のエルノー・ルービック氏による自伝「四角六面 キューブとわたし」の出版を記念したイベントが駐日ハンガリー大使館で開催され、訳者である久保陽子氏と池上彰氏がその内容を紹介しました。

ルービック氏がどのようにルービックキューブを生み、ルービックキューブから何を学んできたかを振り返る自伝である本書。6章構成の本文は始めから読む必要はなく、自分の読みたいところを自由に読めばよい、とされています。訳者の久保氏は「ルービックさん自身が縛りとか自由を制限することに否定的な考え方を持っているので、自由に読んでください、としている」と分析します。内容も章の中で話がそれたり戻ったり自由に展開することから、「キューブ自体の自由さを本の形に落とし込んだかのよう」とあとがきで表現しています。

当時は社会主義だったハンガリーで「よくこんな自由な発想を持った人が生まれたんだな、とびっくりした」と語る池上氏。本書の気に入った個所として、「キューブの謎の一つが形なら、もう一つの謎は3×3×3の特性だ」と、数字の3に特別な意味を見出していることを挙げています。自身も「3はマジックワード」として、「大事なことは3つあります」と意識して話しているとのこと。「大事なことは3つだと覚えられるわけです。そう言っちゃってから“その3つは何だろう?”と考えることで、実は思考が整理されて分かりやすくなってくるんですね」と、自身の解説のテクニックを明かしました。

3という数字に意味があるという内容に、「我が意を得たり、という思いがある」と語る池上氏。「私たちは3つの次元、時間は過去・現在・未来の3つに分けられるということで、まさにルービックキューブの秘密が3×3×3というのが、ヒットした理由になるのでは」と分析していました。

会場には、カシオから発売され、すぐに完売となった「G-SHOCK」のコラボモデルや、メガハウスが国内で販売するルービックキューブ関連製品を展示。ルービックキューブはコロナ禍を背景に3度目のブームを迎えているそうで、最近では対戦型のボードゲームや、角度によってパネルの色が変わる高難易度の「ルービックキューブインポッシブル」といった製品が発売されています。

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宮原俊介(編集主幹) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長を務める。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます

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