[トマトの種類]大&中玉編!特徴や、おいしい簡単レシピも紹介
夏野菜の中でも種類が多いトマト。その大きさによって大玉、中玉、ミニトマト、マイクロミニトマトの4種類に分けられます。今回は大玉と中玉のトマトの特徴や主な品種などに加えて、おいしく食べるためのおすすめレシピを紹介します。
大玉・中玉トマトを分類する基準&主な品種は?
●大玉・中玉の分類の基準
大きさ=重さを目安として分けられています。およそ200g以上のものが大玉。30~200g前後のものが中玉で、ミディトマトとも呼ばれます。約20~30gになるとミニトマトとされ、果実の大きさが1cmほどと超小粒の品種はマイクロミニトマトに分類されます。
●大玉と中玉の主な品種
大玉と中玉にはたくさんの品種があり、代表的なものを紹介します。
【大玉】
・桃太郎
日本の生食用トマトの主力である大玉ピンク系トマトの中でも主流の品種で、程よい酸味があります。果肉がしっかりしており、熟しても実が崩れません。
・ファースト
完熟しても色付きが浅いピンク系トマト。ほのかな酸味と甘みがあり、根強い人気があります。果先がとがっているのが特徴です。
【中玉】
・カンパリ
酒の「カンパリ」から名付けられました。甘み、酸味、コク、香りのバランスが絶妙な品種です。
・アメーラ
与える水分を極力控えて栽培されるため、甘みと酸味が濃縮されています。皮が薄めで、中心部は肉厚です。
こんな品種もあります
大玉
・サンマルツァーノ イタリア原産の品種。うま味成分を多く含む調理用トマト。ジュースにも向く。
・エバーグリーン 緑色の品種。生食のほかに炒めものやピクルスにも向く。
中玉
・シンディースイート 濃厚な味わいで加熱調理にも向く。
・こくみプラム 卵形で赤色が濃く、リコピンを多く含む。
トマトのうんちく
●栽培方法
サラダなどで食べる生食用トマトは、支柱で茎を支えながら脇芽を摘み、上へ伸びるように育てます。この方法は、ビニールハウスでの栽培に向いているため、1年中収穫可能です。一方、加工用トマトは、より多く日差しを浴びることができるよう、支柱を使わず地表をはわせるように育てます。また収穫は、真夏に限られます。
●糖度
一般的なトマトの糖度は、3~5度程度です。特殊な栽培方法によって甘みを凝縮させた高糖度のトマト、フルーツトマトの糖度は7~9度以上もあり、中にはメロン並みの10度以上のものもあります。
●日本の消費量
日本では、1年で1人当たり約10kgのトマトを消費しています(世界平均は約18kgで、世界トップのトルコは約99kg)。10kgを1日に食べる量に換算すると、ミニトマト2~3個程度になります。
おいしいトマトの簡単レシピ
日本では生でトマトを食べることが一般的なのに対し、消費量が多い国では加熱して食べることが多いようです。ここでは、トマトを加熱調理する簡単レシピを紹介します。
●ルビー色のトマトエッグ
トマトを存分に味わえて、赤と黄の対比が鮮やか
材料(2人分)
トマト:1個
卵:2個
塩:少々
こしょう:少々
サラダ油:大さじ3
作り方
トマトのヘタを除き、湯むきして12等分のくし形に切る。卵はボウルに割り入れ、塩、こしょうで味付けする。
鍋(またはフライパン)を火にかけ、よく熱してから用意したサラダ油の半量を入れる。トマトを加えて手早く炒め、しっとりしたら鍋から取り出す。
鍋(またはフライパン)をきれいに拭いた後、残りのサラダ油を熱して卵を流し込み、ヘラで大きくかき混ぜる。卵が半熟状になり始めたら、トマトを鍋に戻す。
卵とトマトが軽く混ざる程度に手早く炒め、器に盛り付けたらできあがり。
●とうもろこしと豚肉のトマト味噌汁
トマトの風味を楽しめる具がたっぷりの味噌汁
材料(4人分)
トマト:1/2個
とうもろこし:1本
枝豆(※):30g
豚肉(バラ薄切り):80g
味噌(お好みのもの):大さじ2と1/2
オリーブオイル:小さじ1
塩:少々
水:600ml
さやから取り出した分量。
作り方
とうもろこしを立てて包丁で実をそぎ落とし、芯は残しておく。枝豆は、さやから取り出しておく。
トマトは角切りにし、豚肉を一口大に切る。
鍋にオリーブオイルを入れて中火で熱し、豚肉を炒める。豚肉の色が変わったら角切りにしたトマト、塩を加えて火を弱め、1~2分ほど煮詰める。
3に水ととうもろこしの芯を加えて中火にし、沸騰したら火を弱めて3分ほど煮込む。
とうもろこしの芯を鍋から取り出し、とうもろこしの実と枝豆を加えて再度煮込み、最後に味噌を溶いて入れたら完成。
最後に
大・中玉トマトは、品種によって味や見た目もさまざま。お好みの品種でトマト料理を楽しんでください。
[トマト]おいしいトマトの見分け方と、保存のコツ
トマトには大きく分けて2種類あり、果皮が赤い品種の「赤系」、果皮が透明な品種の「ピンク系」に区別されます。現在は品種改良が進み、あまり区別はなくなっています。鮮やかな赤い色の正体は「リコピン」で、カロテノイドの一種です。
最終更新:2023.01.13
文:アーク・コミュニケーションズ
イラスト:林タロウ
監修・資料提供:カゴメ
参考文献:
『新・野菜の便利帳 おいしい編』板木利隆監修(高橋書店)
出典:
農林水産省
「aff(あふ)」2017年8月号「トマトの種類と見分け方」(トマトの分類、品種)
独立行政法人農畜産業振興機構「野菜ブック」トマト(大玉トマトの品種)
農研機構「そのまま食べてはもったいない! クッキングトマトの世界」(日本人のトマト消費量)
全農石川県本部HP レシピ(ルビー色のトマトエッグ)
JAあつぎ 食農教育・学び あつぎの彩りゆめレシピ(トウモロコシと豚肉のトマトみそ汁)
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