英国防省「ロシア軍の作戦は予定より大幅に遅れている」 ウクライナ軍部隊がハルキウ北東の国境まで到達

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ロシアのウクライナへの軍事侵攻は、首都キーウ(キエフ)を目指した「特別軍事作戦の第一段階」に失敗して2022年3月末に北部から撤退。ウクライナ東南部のドンバス地方の制圧作戦を「第二段階」として現在も激しい戦闘が行われていますが、イギリス国防省によると作戦が予定よりも「大幅に遅れている」といい、地上戦力の3分の1を失ったと指摘。「ここ一ヶ月で実質的な領土の獲得はできておらず、軍の機能低下は直ちに解決できないため、今後30日間に大きな前進は見込めない」と分析しています。

また、ウクライナ第2の都市ハルキウ(ハリコフ)周辺に展開していたロシア軍が反撃を受けて後退。一部の部隊は国境にまで到達しています。

ウクライナの独立系英語メディア『キーウ・インディペンデント(The Kyiv Independent)』の防衛関連の記者のイリア・ポノマレンコ氏(@IAPonomarenko)は、第127領土防衛旅団第227大隊がハリコフ北東のロシア国境に到達したとして、Twitterで動画を公開。部隊がウクライナ国旗カラーの青黄に塗られた標識を持った兵士たちが、記念撮影をする様子が映されています。ポノマレンコ氏は「今後数日のうちに、ハリコフ北部でもロシア失陥が顕著になることを期待したい」とツイートで述べています。

ハルキウはロシア軍の侵攻により、都市機能に大きな被害を受けましたが、砲撃が可能な地帯から撤退させることに成功したため、市民生活に平穏が戻りつつある様子。非営利シンクタンク『European Expert Association』でリサーチディレクターを務めるマリア・アヴディーヴァ氏(@maria_avdv)が「最近のハルキウでは、ボランティアたちがロシア軍に破壊された建物の前でパンジーを植えている」と、動画つきでツイートしています。

ウクライナ参謀本部は2022年5月13日の時点で、ハルキウ方面のロシア軍が「確実に部隊を撤退させようとしている」といい、ロシア軍に占領されたドンバス地域の玄関口イジュームに向けて、ウクライナ軍が反撃するのを阻止するための砲撃を行っていると発表。今後の東部戦線の戦局の推移が注目されます。

※画像はTwitterより
https://twitter.com/IAPonomarenko [リンク]

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ふじいりょう

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

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