原因を見つけて対策しよう!観葉植物がかかる病気の症状と種類

原因を見つけて対策しよう!観葉植物がかかる病気の症状と種類

観葉植物に発生する病気は、菌やウイルス、害虫などが原因です。特に高温多湿な環境になりやすい5〜6月の梅雨は、観葉植物が病気にかかりやすい時期でもあります。今回は、観葉植物にみられる不調や病気の症状、病気の種類、原因と対策などをご紹介します!

観葉植物の葉や茎に出てる不調や病気の症状をチェック!

観葉植物にみられる病気や不調の症状には、葉が黄色や茶色に変色したり、突然落葉したり、さらには、茎や根が腐ってしまったりなど、さまざまにあります。

全てが菌やウイルスによって引き起こされた病気というわけではなく、害虫や日頃の水やり、肥料などによっても不調な症状はみられます。

まずは、観葉植物の葉・茎・幹・根などにみられる症状をチェックして、把握することが大事です!

1. 観葉植物の葉が茶色く変色して枯れる

観葉植物の葉が次第に茶色に変色し、パリパリに枯れてしまうことがあります。原因としては、水切れや乾燥が続いたことによって発症します。

エアコンなど暖房機の風が直接当たる場所は、葉から水分がどんどん抜けて枯れてしまうので、置き場所には注意しましょう。

2. 葉の表裏に白い粉、白や黒の斑点が出ている

葉の表面や裏面に白い粉を吹いたような斑点や、白・黒の斑点がみられる場合は、観葉植物が病気にかかっているかもしれません。うどんこ病や白サビ病、黒点病などの病気が該当し、植物の生育を阻害します。

特に梅雨の時期にはカビが発生し、風によって胞子が葉や茎に付着し発生しやすいです。

3. 葉が黒く変色し穴があく

窓際や屋外で観葉植物を育てていると、葉に黒い斑点、もしくは葉の一部が変色することもあります。原因は、強い直射日光による葉焼けで、葉に穴をあけてしまうことも。

照明が葉に接しているだけでも、葉焼けになってしまうこともあるので、カーテンや寒冷沙で株を保護することが大事です。

4. 観葉植物の葉が突然落ちる、茎が腐る

葉が全体的に黄色くなって落葉する場合は、根腐れが原因かもしれません。過剰に水やりをすると土が乾きにくく、根が呼吸できずにそのまま腐ってしまいます。特に、土に触れている茎や幹がブヨブヨとやわらかくなっているときは、根腐れが多いです。

水やりの頻度を抑え、土が乾きにくい場合は、赤玉土・腐葉土・バークチップ・ヤシ繊維などを混ぜて、水はけをよくしましょう。

 

観葉植物がかかりやすい病気の症状と原因

観葉植物の病気1|うどんこ病

・症状
葉の表面に白い粉が吹いたような症状が現れるうどんこ病。はじめはポツポツとした斑点模様ですが、症状が進行すると、葉全体に広がって覆いかぶさるようになります。光合成を阻害し、葉からも栄養を奪ってしまうので、観葉植物の生育が悪くなる場合も。

・原因
土や落ち葉の中に隠れた菌が、葉に付着することで発症します。比較的春と秋に発症しやすく、気温が25℃以上になると繁殖しやすいです。

観葉植物の病気2|すす病

・症状
観葉植物の葉・茎・幹に黒いすすがついたようなすす病は、症状が進行すると全体的に黒ずみ生育を阻害します。葉が落ちて、悪化すると株自体か枯れてしまう場合も。発症した箇所はすぐに取り除くことが大切です。

・原因
観葉植物の葉や茎についたカイガラムシ、アブラムシなどの害虫の排泄物によってカビが増殖し、すす病にかかります。

観葉植物の病気3|軟腐病

・症状
5〜8月ごろの雨が多くふり、気温が高い時期に発症する軟腐病。高温多湿な環境になると土の中の菌が増殖し、観葉植物の根や茎を腐らせます。葉や枝は茶色く変色し、枯れてしまいます。

・原因
土が湿っている状態で、地面(土)の温度が上昇することで発生します。土が湿っているときは、風が通しが良くて涼しい場所に置いて乾かすのがいいです。

観葉植物の病気4|炭そ病

・症状
炭そ病は、葉の表面に小さな黒い斑点模様が現れ、悪化すると穴があき、観葉植物を枯らします。感染力も高いため周りの植物にも移ることも。症状が全体にみられる場合は株ごと処分し、感染を止める必要があります。

・原因
5〜6月の梅雨の時期など長期の雨が続き、高温多湿な環境になると発症しやすいです。特に、観葉植物の枝葉が混み合って、日当たりや風通しが悪いと感染しやすいので注意しましょう。

 

育ちやすい環境づくりが大事!観葉植物の病気の予防と対策

観葉植物がかかる病気は、一度発症してしまうと元どおりに治ることがあまりないため、発症した箇所を取り除くのが一般的です。症状がひどい場合だと、株を半分以上取り除かなければならないことも。

できるだけ、日頃のケアや管理する場所など、観葉植物にとって良い環境づくりをすることが大事です!

日当たりと風通しが良い場所で育てる

観葉植物を育てるときは、基本的には日当たりと風通しがよい場所で育てることがポイント。菌やウイルスなどが発生しにくく、病気にかかるリスクも減ります。

機械の風が直接当たると、乾燥しやすく害虫が付きやすいので、できるだけ外からの風が室内に通るようにすることが大切です。

剪定や摘芯など定期的にやる

観葉植物の枝葉が混み合っていると、株の内側の日当たりや風通しが悪くなってしまうほか、湿気がたまりやすく、菌やウイルス、害虫が集まりやすいです。株が大きくなったら、枝葉が過密になった箇所を定期的に剪定(せんてい)、摘芯をしましょう。

枯れ枝や花、落ち葉などは放置しない

枯れた枝や花がら、落ち葉などに菌は住み着きます。放置すると気温や湿度などによって菌が増殖し、風が吹くと観葉植物に付着して病気を発症させる場合も。自然に枯れて落ちたゴミは、水やりのときなどに、掃除することが大事です。

 

おわりに

梅雨の時期など、高温多湿になりやすい時期は観葉植物が病気にかかりやすく、枯れるリスクも高いです。しかし、病気にかかる原因である、菌・ウイルス・害虫が発生しないような環境づくりをすれば、病気にかかるリスクがぐっと下がります。ぜひ観葉植物が元気に育ちやすい環境づくりを心がけて、ケアをしてくださいね!

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