「マスク姿の写真ばかり」「子どもの写真が減少」 コロナ禍で年賀状やSNSの写真難民が増加中
レジャー施設や体験スポットなどの遊び予約サイト「アソビュー!」は、10代~60代のアソビュー会員の男女8156人を対象に、“コロナ禍による写真撮影の変化”に関する調査を実施。撮影機会の減少がコミュニケーションの低下にもつながっている可能性を示唆しています。
半数以上が友達との写真「減少した」
写真撮影の頻度の変化を聞くと、家族と撮る写真は、コロナ禍以前と「変わらない」(57.4%)が多いものの、3割は「減少した」(30.7%)と回答。
恋人・パートナーと撮る写真も半数は「変わらない」(49.5%)ものの、4人に1人は「減少した」(26.1%)と感じているようです。
一方、友達との写真は半数以上が「減少した」(54.9%)と答え、学校や会社での写真も半数近くが「減少した」(43.6%)と回答。コロナ禍以降、不要不急の外出や移動についてたびたび自粛要請が出されたり、休校や学校行事の中止などによる影響は大きいようです。
「年賀状の写真選び」が困難に
コロナ禍で写真を撮る機会が少なくなり困った経験について聞くと、年賀状の写真選びは3割の家庭で「困った経験」(29.3%)があり、小学生以下の子どもがいる家庭では、44.5%と半数近くにまで増えています。
遠出の機会が減っただけでなく、マスクの着用により年賀状向けの写真が少なくなった影響も多いかもしれません。
若い世代においては、SNS にアップする写真がなくて困った経験が、10代で31.1%、20代で29.4%と、全体(13.5%)よりも高い傾向に。
同じくSNSなどのアイコンに使用する写真で困った経験は全体で15.0%ですが、10代は43.7%、20代は36.6%と、その影響は少なくないようです。
思い出を残したり記録したりするだけでなく、撮影した写真がコミュニケーションツールとなっている現代。コロナ禍で写真を撮る機会が減ったことや、撮影スタイルが変わったことについては、さまざまな悩みが寄せられています。
・ふと気付けば家族の写真がなく、子どもの成長写真がなかった(30代女性)
・いつも同じ場所での写真ばかり(30代女性)
・幼稚園のイベントが減り、それに伴い子どもの写真が減りました(30代女性)
・マスク姿の写真ばかりで、アルバムにする際に選択に困る(40代男性)
・年賀状に使う子どもの写真が少なく、マスク姿ばかりで困りました(30代女性)
・SNS用に写真を撮っても出かけていると思われて掲載しにくい(50代女性)
・SNSにアップロードできる写真が減り、投稿自体も減少(50代男性)
写真撮影の意欲は高い
コロナの収束はまだ先になりそうですが、お出かけ先での写真撮影の機会を増やしたいかと聞くと、6割が「増やしたい」(62.6%)と回答。年代別に見ると、10代(75.6%)、20代(74.0%)が高く、小学生以下の子どもと同居する人も71.2%と高い傾向に。
また、親しい人と記念撮影ができるスポットに行ってみたいかと聞くと、67.7%が「行ってみたい」と答え、10代は72.3%、20代は77.6%、小学生以下の子どもと同居する人は72.7%と、7割を超えています。
コロナ禍で迎える3度目のゴールデンウィークは、感染防止対策がしっかりしていることを前提に、人に写真を見せたい“映える”スポットが人気を集めるかもしれません。
アソビューのサイト(https://www.asoview.com/)では全国のお出かけスポット7000施設以上を紹介しています。
<調査概要>
実施時期:2022年3月26日(土)~3月27日(日)
調査手法:インターネット調査
調査対象:全国の10代~60代のアソビュー会員男女8156人(男性3333人、女性4823人)
ウェブサイト: https://getnews.jp/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。