RIZINを悩ます違法アップロード プラットフォーム側の「場所を貸しているだけ」は言い訳

RIZINを悩ます違法アップロード プラットフォーム側の「場所を貸しているだけ」は言い訳

「まだ上がっている」―。国内最大の格闘技団体RIZIN LABNDMARKのYouTubeへの違法アップロードが止まりません。
「大晦日なんかは特にひどいですね」(格闘技関係者)

3月21日に開催されたRIZIN34も違法アップロードは散見されています。

「RIZIN運営もスタッフ総出で違法アップロードを摘発しているのですがヒドイですね。前回のRIZIN LABNDMARK2ndの時もですが」(格闘技関係者)

3月6日に行われた「RIZIN LANDMARK vol.2」の試合がYouTubeへ勝手にアップロードしている件。運営が必死に削除要請をしているにも関わらずイタチごっこのように、後から後から「違法者」が湧いて出てきています。3月23日現在でも編集部で確認。特にメインの平本蓮選手vs鈴木千祐選手の試合がアップし続けられていました。

また、直近で行われたRIZIN34のメイン、萩原京平選手vs弥益ドミネーター聡志選手の試合も23日現在、違法アップされています。

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PRIDE、K-1に追いつきつつあるのか―ー。20年前のPRIDE、K-1時代の格闘技ブームよもう一度とばかりに、選手、ファン、運営が格闘技ブームを呼び起こそうとしています。特に、国内最大の格闘技団体RIZINはSNS時代の現代に適応した大会を開催。入場客を限定してPPV(配信収入)でマネタイズを計るRIZIN LANDMARK(ライジンランドマーク)シリーズをスタートさせました。

またコロナ禍で会場にこれないファンの為にイベントとは配信メインで行われているケースも見られます。
PPVのRIZIN LABNDMARK初戦のメインを飾ったのは今や国内MMA選手きっての人気を誇る朝倉未来選手。対するはRIZIN参戦後わずか五戦目でメインを張る新進気鋭のストライカー萩原京平選手。U-NEXTでの配信ではサーバーがパンクするほどの盛況を見せました。
そして大会2回目のメインはK-1から輝かしい経歴を引っさげでMMAに転向し、二戦目となる平本蓮選手。相手は平本選手同様、キックボクシング出身のストライカー鈴木千祐選手。平本選手は昨年の萩原京平選手戦前から、SNSでの発信力やK-1での戦歴からファンもアンチも多いものの「絵になる選手」として大注目。

コロナ禍の影響から、海外選手の招聘が難しい中、国内だけの選手の対決でこれだけ話題を得ているのはネットの影響が多大です。朝倉未来選手のYouTubeの成功により、他選手もYouTube市場に乗り出しました。MMAだけでなくキックボクシング、ボクシング、柔道、空手など格闘系YouTubeは増加。プロ格闘家は個人事業主ですから、自らマネタイズをする手立てとしてYoutubeは成功るすのは難しいとは言え、例えば料理屋ょ出すなど新たな事業展開をするのではなく、簡単に参入する事は確かです。ネットと格闘技の親和性はあると言えます。

その親和性を利用してか、格闘技人気に便乗してかRIZINの試合模様(というかRIZINに限った事ではないが)の違法動画アップが多発。これらが罪深いのは、今回のファンはこの不景気の中、3000円から5000円を課金して視聴しているのです。

出版業界に例えてみます。書き手が一番、失礼だと感じるのが「読みました。ブックオフで」と言うもの。ブックオフでは印税が入らないので読者と言えるのかと疑問が残るのです。
また、立ち読みももっての他。書き手は時には身体を賭け、取材費を自腹で捻出して記事を書いたりしています。それをないがしろにする行為です。
本は店頭に置かれた時点で誰でも買える状態になり、すなわち公共物となります。従って、表紙は分かりやすく食品に例えると、スナックの袋は商品の「顔」です。が、中身のスナックを食べたら犯罪です。

それと同じような「犯罪」行為を違法アップロードをしている人は自覚した方が良いでしょう。

単純にいくつの刑法違反をしているのか。肖像権は選手にあります。また選手の写真はカメラマンに著作権があります。また違法YouTubeの中には、図々しく広告を入れているケースも見受けられまた。この場合、パブリシティ権が派生すると思われます。これらを権利を侵害している事を自覚しているのでしょうか。

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たまにツイッターで「RIZIN、見られなかったー。YouTubeですぐアップしてくれで嬉しい」という内容のものが見られます。運営は「すぐアップ」は出来ません。公式のYoutubeを投稿を待つのが筋であり、本当のファンの在り方と言えるのではすないでしょう。

せっかくコロナ禍の中、観客入場制限したマネタイズがマイナスになった分、PPVという活路を見出したRIZINの脚を引っ張る行為に他なりません。かえって運営のマイナスになっている事を自覚すべきです。また、YouTube側(Google)も「プラットフォームを提供しているだけ」という言い訳では済まされないのではないでしょうか。「旧2ちゃんねる」で聞き飽きたし、そろそろ場所提供している側の論理も問われても良さそうな気がします。(文@久田将義)


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