難聴者にも“聴こえる楽しさ”を!補聴器専門会社がライブハウスをプロデュース

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音の専門家である補聴器専門店ヒヤリングアートが、“聴こえる楽しさ”を難聴者、補聴器装用者に知ってもらいたいという想いからプロデュースしたライブハウス「アビリーン」が、大阪・豊中に移転オープンした。

カントリー、ブルーグラス中心のライブハウス

2010年、阪急石橋駅近くにカントリー、ブルーグラス・ミュージックなどのアメリカン・ミュージックを中心にしたライブハウスが誕生する。その後、阪急神崎川に移転。2020年、コロナ禍の影響や、元オーナーの体調不良により、ヒヤリングアートが経営継承することになった。

カントリー、ブルーグラス・ミュージックを愛好するミュージシャンやリスナーの高齢化がすすみ、後を継いでいく者が少なく、日本に根付いているこの音楽文化の消失を心配していたヒヤリングアートの代表取締役・園原裕將(そのはらひろまさ)氏。同氏はこの種の音楽の愛好家で、なんとかこの音楽の素晴らしさを日本に残したいという一心で経営継承を決意した。

難聴者にも生の音楽の素晴らしさを

ミュージシャンでもある園原氏は、補聴器を装用して聴こえを取り戻した人を招いてライブを行うなかで、その人たちの最高の笑顔を見て、もっと多くの難聴者や補聴器装用者に生で音楽を聴くことの素晴らしさを伝えたいと思うようになったという。


そして園原氏は、難聴や補聴器のことを相談しやすい場所で、同時に、難聴者の快適空間になるように挑戦、提案、研究する場所として、ライブハウスをヒヤリングアートの本社・本店近くの阪急岡町駅前(豊中市)に移転することを決意。


今回の移転には、難聴の程度や性質によって限界はあるかもしれないが、誰も前向きにやっていなかったこの試みを全国に発信したいという思いが込められている。

沢山の人が楽しめるライブハウスを目指して


「アビリーン」では、沢山の人に楽しんでもらえるよう、カントリー、ブルーグラス以外の音楽も受け入れている。新人ミュージシャンの活躍の場として、またピアノの発表会、さらには講演会や落語など、地域活性にも貢献していくことを目指している。


カントリー、ブルーグラスの後世への伝達役と同時に、難聴者・補聴器装用者が楽しめるライブハウスとしてチャレンジしていく「アビリーン」に注目だ。

アビリーン:https://abilene.jp/

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