【特別試写会プレゼント】ディオール専属クチュリエ―ルが衣装監修した『オートクチュール』
リ、モンテーニュ通りにそびえる世界最高峰メゾン、クリスチャン・ディオール。1947年に最初のコレクション“コロール(ニュールック)”を発表して以来、美しいものを愛でる人々に注目されてきた。美が誕生するのは、本店の上に構えるアトリエ。ディオール、イヴ・サンローラン、マルク・ポアン、ジャンフランコ・フェレ、ジョン・ガリアーノ、ラフ・シモンズ、マリア・グラツィア・キウリ。デザイナーが交代しても、ディオールの完璧な美が変わらないのは、お針子たちの職人技が脈々と受け継がれているからだ。
ディオールのお針子たちに光が当たったのは、『ディオールと私』(14)だった。アーティスティック・ディレクターに起用されたシモンズが、たった8週間で2012年秋服コレクションを完成させる奮闘劇がフィルムに収められたドキュメンタリー。その時注目されたのが、苦悩するシモンズのビジョンをすくい取り、服を仕立て上げる誇り高きお針子たちだった。1針1針丁寧に針を動かし、タイムリミットが迫る中、徹夜でショーに間に合わせる職人魂に拍手が送られた。本作『オートクチュール』ではディオールが撮影に協力し、初代”バー”ジャケットや重ねづけされたプリーツが軽やかに揺れる”フランシス・プーランク”ドレスに、直筆のスケッチ画など、貴重なアーカイブ作品の数々が惜しげもなくスクリーンに登場する。監修は映画の衣装デザイナーのキャリアを持ち、ディオール・ヘリテージとオートクチュールのアトリエで12年間のキャリアを誇る1級クチュリエ―ルのジュスティーヌ・ヴィヴィアン。お針子役の俳優たちに技術指導を行い、職人の佇まいとメゾンの真髄を伝授した。アトリエでのシーンには『ディオールと私』にも登場した経験豊かな現役のお針子たちが出演し、手仕事の美しさと超絶技巧を披露する。
引退間近のお針子、エステル。孤高のお針子が見つけた後継者は、軽やかな指を操る不良娘ジャドだった。
ディオールのオートクチュール部門のアトリエ責任者であるエステルは、次のコレクションを終えたら退職する。準備に追われていたある朝、地下鉄で若い娘にハンドバッグをひったくられてしまう。犯人は郊外の団地から遠征してきたジャド。警察に突き出してもよかった。しかし、滑らかにギターを弾く指にドレスを縫い上げる才能を直感したエステルは、ジャドを見習いとしてアトリエに迎え入れる。母の面倒を見てきたヤングケアラーのジャドにとって、社会に羽ばたく大きなチャンス。時に反発しながらも、時に母娘のように、そして親友のように、美の真髄を追い求め濃密な時間を過ごす二人だったが、ある日、突然エステルが倒れてしまう・・・。最後のショーは目前に迫っていたーー。
仕事のプレッシャーをチョコレートで紛らわせる完璧主義者のエステル役には、フランスを代表する役者ナタリー・バイ。薔薇に話しかけて孤独を癒す寂しいプライベートと、アトリエに現れただけで空気がピンと張り詰める仕事の鬼の2面を見事に演じ分ける。わがままな母に振り回されながら、新しい人生に挑戦する不器用なジャドに、『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』や『ガガーリン』など話題作への出演が続く大注目のリナ・クードリ。本作では大ベテランのバイ相手に罵り合う度胸のよさを見せる。監督と脚本は広告出身のシルヴィー・オハヨン。妊娠中の友人があるオートクチュールのメゾンでウェディングドレスを注文したときに見たお針子たちの姿が、本作の原点になっているという。
貧しさに追われて夢を見ることすら知らなかったジャドが、針と糸を手にした瞬間、アイデンティティーに目覚める姿は、まさにシンデレラストーリー。仕事に人生のすべてを捧げ、孤独に沈んでいたエステルが、大切なものを取り戻すまでの再生のドラマが交差する。出会うはずのなかった二人の女性を結びつけたのは、自分の腕で生きていく覚悟と美を生み出す高度な技術。美の殿堂、ディオールのアトリエを舞台に繰り広げられる人生賛歌を一足先に堪能できる特別試写会にご招待。
応募メールはこちらから。氏名/年齢/ご住所を送信ください。(←クリック)ご応募お待ちしております。
『オートクチュール』特別試写会
【日時】3月22日(火)18:00開場/18:30開映(上映時間:100min)
【会場】オークウッドホテル&アパートメンツ麻布 1F レジデンツ・ラウンジ(東京都港区東麻布3-10-5)
HP:https://oakwood.jp/azabu/
【参加者特典】1drink付+試写後に宿泊をご希望のご当選者に限り宿泊費割引(通常の45%オフ/ご希望の方にはご当選確定後に予約サイトをお知らせします)
【募集人数】 5組10名様
【応募締め切り】3月15日
【ご注意事項】
※いかなる理由がございましても、開映後・満席の際の入場は固くお断りいたします。
※場内でのご飲食を固く禁止致します。
※試写会当日、会場内入口にて手指の消毒・検温をお願いしております。時間に余裕を持ってご来場ください。
※体温が37.5度以上の場合は、誠に申し訳ございませんがご入場をお断りさせていただきます。
※ご来場の際は、必ずマスクの着用と検温をお願い致します。移動中、入館時もマスクの着用をお願いいたします。
※発熱・咳などの症状がある場合は、ご来場をお控えください。
※新型コロナウィルス感染症の感染拡大状況により、急遽中止とさせて頂く場合がございます。
※試写会当日を含む2週間以内に参加者とその同居者に発熱や咳等の症状がある場合は試写会のご参加をお断りさせていただきます。
※試写会場で行われる検温・検査等で入場をお断りさせていただくことがございます。
『オートクチュール』
3月25日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマほか全国公開
https://hautecouture-movie.com
© PHOTO DE ROGER DO MINH
監督・脚本:シルヴィー・オハヨン
出演:ナタリー・バイ『たかが世界の終わり』、リナ・クードリ『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』、
パスカル・アルビロ『MISS ミス・フランスになりたい!』、クロード・ペロン『エミリー、パリへ行く』、クロチルド・クロー『パリの家族たち』
2021年|フランス映画|フランス語|カラー|シネスコ|5.1ch|100分|原題:Haute Couture|日本語字幕:松浦美奈|G
配給:クロックワークス、アルバトロス・フィルム
【Story】
クリスチャン・ディオールのオートクチュール部門のアトリエ責任者として過ごしてきた時間が、もうすぐ終わる。孤高のお針子、エステル(ナタリー・バイ)は歴代のデザイナーたちが描いたスケッチ画を元に、立体化させる仕事に人生のすべてを捧げてきた。キャリア最後となるコレクションが間近に迫っていたある朝、通勤中の地下鉄の通路でハンドバッグをひったくられてしまう。中には家宝のネックレスと、ドレスのスケッチ画が入っていた。
エステルのバッグを盗んだのは、郊外の団地から遠征してきたジャド(リナ・クードリ)とスアドだった。金目の物を売り飛ばして小遣い稼ぎするつもりだったが、ユダヤの星のネックレスに恐れをなしたスアドに説得されて、ジャドは持ち主に返しに行くことにする。
世界のハイファッションブランドが軒を並べるモンテーニュ大通り。ジャドは自分が暮らす団地とまったく違う独特な雰囲気に気圧されながら、エステルにバッグを渡す。疲れ切って機嫌の悪いエステルと、罪悪感でピリピリしていたジャドは路上で大ゲンカ。しかし、エステルは警察に突き出すかわりに、彼女を自分の後継者として育てる決意をした。あの朝見かけた、ギターを弾くジャドの滑らかな指使い。それは繊細なドレスを縫い上げる卓越した技術を受け継ぎ、美しいものを作る指と直感していたからだった。
翌日から、ジャドは見習いお針子としてアトリエに通うことになった。幼い頃から鬱病の母を世話するヤングケアラーのジャドにとって、社会に羽ばたく大きなチャンスだ。アトリエの次期責任者となるカトリーヌ(パスカル・アルビロ)とは、同じサン=ドニ出身ということもあり意気投合。貴重な生地を扱う際のルールや道具の扱い方や縫い方の種類を、親身になって教えてくれる。同じ年頃のアデルや専属モデルのグロリアとも、すぐに仲良くなった。エステルはスポンジのように美と技術を吸収するジャドに、ディオールを支えるお針子の魂と美意識を惜しみなく伝える。
エステルにとって最後となるショーまで、残り1週間。ところが、朝から大忙しのアトリエにエステルが現れない。自宅へ駆けつけたジャドは、意識不明で倒れているエステルと、床に転がる大量の薬を発見した。彼女にいったい何が起きたのか? エステルなしでショーに間に合うのか?
都市で暮らす女性のためのカルチャーWebマガジン。最新ファッションや映画、音楽、 占いなど、創作を刺激する情報を発信。アーティスト連載も多数。
ウェブサイト: http://www.neol.jp/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。