地震対策で取り付ける突っ張り棒の効果は?正しい取り付け方も紹介

地震対策で取り付ける突っ張り棒の効果は?正しい取り付け方も紹介

地震対策で家具を固定するために使う突っ張り棒、その効果はあるのでしょうか?いつ起こるか分からない地震の対策として、突っ張り棒の効果を発揮するための、選び方や正しい取り付け方も合わせて紹介します。家族の安全のために、突っ張り棒を検討している方は参考にしてくださいね。

地震対策の突っ張り棒の効果は?効果を上げる方法3つ

 

突っ張り棒の効果は、一般的な住宅、一軒家では、その効果が落ちる可能性があります。なぜなら、天井や壁が薄く、地震の力のかかる方向によっては、天井や壁を、突っ張り棒が付き抜けてしまったり、外れてしまったりするためです。

 

では、どうしたら突っ張り棒の効果を発揮させることができるのでしょうか?

 

下地材を確認して取り付ける

二重の対策が効果的

突っ張り棒は家具の両端奥に取り付ける

 

下地材を確認して取り付ける

一般的な住宅の場合、壁や天井に下地材といわれるものが入っています。その場所を特定し、突っ張り棒の平面が下地材にあたるように取り付ければ、効果が期待できます。

 

下地材が分からない時は、板を一枚天井に渡し、その板と家具を固定する方法もおすすめです。薄い天井に直接突っ張り棒を取り付けるよりは、ずっと効果がアップします。

 

二重の対策が効果的

また、突っ張り棒には、震度7まで対応といった表記があります。この対応震度は、あくまでも縦揺れを想定していますので、横に大きく揺れる地震では、突っ張り棒が外れてしまうことが考えられます。

 

そこで突っ張り棒と一緒に設置しておくと安心なのが、家具の下に入れる滑り止め防止マットや、家具の前にある角に挿しこんでおくだけのストッパーです。これで、かなりの効果が期待できます。

 

突っ張り棒は家具の両端奥に取り付ける

この後の突っ張り棒の取り付け方でも解説しますが、突っ張り棒は家具の両端に1つずつが基本です。家具は、できるだけ壁に近づけた状態にし、その壁に近い奥に突っ張り棒を取り付けます。

 

壁との隙間が大きいと、家具は自由に動くスペースが広くなってしまいます。それを防いでからの突っ張り棒が効果的です。

 

地震対策用突っ張り棒の選び方

 

地震対策突っ張り棒の購入を検討している方に、突っ張り棒の選び方を解説します。せっかく取り付けたのに、地震の際、役に立たなかったというのでは残念過ぎます。地震対策突っ張り棒の選び方を、ぜひ役立ててください。

 

地震対策突っ張り棒を選ぶ際に、注意したことが2つあります。それは、どこに使いたいのかという用途と、天井から家具までの距離(突っ張り棒の長さ)です。

 

地震対策突っ張り棒を用途で選ぶ

用途とは、突っ張り棒を設置したい家具のことです。例えば、大型の冷蔵庫なら、重量は120kgを超えることもあります。本棚や食器棚、箪笥であれば、80kgから100kgの重さがあります。

 

地震対策突っ張り棒には、どのくらいの重さまで耐えられるかというのを、「耐圧○kg」という形で表記されています。

 

耐圧100kgとある突っ張り棒で、重量100kgの家具を支えようとするよりは、耐圧120kgとある突っ張り棒で100kgの家具に設置したほうが、安心感が違います。

 

地震対策突っ張り棒を長さで選ぶ

耐圧と同じように大切なのが、家具から天井までの距離です。突っ張り棒の仕組みは、バネなので、天井と家具とに十分な突っ張る力が加わっていないと、その効果が下がってしまいます。

 

そこで、突っ張り棒を長さいっぱいに伸ばさなくても使える状態がベストです。家具と天井までの距離が80㎝なら、最大の長さが1mの突っ張り棒を選ぶといった具合です。

 

地震対策突っ張り棒の正しい取り付け方と注意点

 

地震対突っ張り棒は、正しいものを選び、正しく取り付け、さらに効果アップのための対策をするのがマストです。そこで、正しい取り付け方と、その際の注意点を紹介します。

 

地震対策突っ張り棒の正しい取り付け場所

前述したように、家具は壁にできるだけ近づけ、その壁側のできるだけ奥の位置に、家具の両端2箇所に設置します。

 

地震の際、家具はスペースのある前に向けて、大きく揺れることになります。前側に突っ張り棒があると、揺れて斜めになった家具から外れてしまうため、できるだけ奥が基本です。

 

地震対策突っ張り棒に正しい取り付け方

突っ張り棒は、軸の部分と、上下のキャップに分かれています。まずは、軸にそのキャップを取り付けます。カチッと音がなるまで、しっかり押し込んでください。

 

次に、家具から天井までの長さいっぱいに、突っ張り棒を伸ばします。上下のキャップがそれぞれの位置に真っすぐ届いていることを確認しましょう。

 

ハンドルタイプの長さ固定ネジを回して、しっかり固定します。この時、上側のキャップが下りてこないように注意してください。

 

最後に、グリップを突っ張るとある方向に回し、バネの加重をかけます。天井の様子をみながら、しっかり圧力がかかっているようであればOKです。

 

同じように、もう一方にも突っ張り棒を取り付ければ完了です。

 

地震対策突っ張り棒を取り付ける際の注意点

グリップの下に、スタートラインという線が入っています。グリップを回す前に、そのラインがずれていないことを確認してください。ずれている場合は、突っ張る力が正しく加わりませんので、修正をしましょう。

 

電子レンジやトースターなどの、電化製品には使えません。また、突っ張り棒だけでは不安な場合は、二重三重の対策を同時に行ってください。

 

おわりに

地震対策に突っ張り棒を取り付けようと思っても、なかなか腰が上がらない人も多いのではないでしょうか。この記事をきっかけにしていただき、直ぐにでもホームセンターで突っ張り棒を探してみませんか?万が一を考えるのは、とっても大切です。

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