将来の夢を叶えるには「常に前を向く」こと!俳優 崎山つばささんにインタビュー

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将来の夢を叶えるには「常に前を向く」こと!俳優 崎山つばささんにインタビュー
舞台や、テレビドラマ、映画で俳優として活躍。

主演ドラマ『パティシエさんとお嬢さん』では、主題歌の作詞と歌も担当してライブ活動を行い、レトルトカレーのプロデュースまで手がけるという、多彩な才能を発揮している崎山つばささん。

高校生のころから抱いていた芸能界で活躍するという夢を、どうやって叶えていったのか。

将来の夢に向かって頑張っている高校生へのメッセージも聞いてみたよ。

(プロフィール)
崎山つばささん
1989年11月3日生まれ。千葉県出身。
高校時代は映画やテレビドラマのエキストラをしていて、大学卒業後、本格的に俳優として活動を始める。ミュージカル『刀剣乱舞』石切丸役で注目を集め、以後、舞台やテレビドラマ、映画などで幅広く活躍中。テレビドラマ『パティシエさんとお嬢さん』では、恋愛になると不器用で奥手なパティシエ・奥野丈士役を主演。主題歌『(i+i)』の作詞と歌も担当している。
https://www.tvk-yokohama.com/patissier_drama/
カレーが大好きでレトルトカレー「崎山ツバサの純喫茶ビーフカレー」「スープカレー」のプロデュースをしたり、趣味の神社巡りからオリジナル御朱印帳のデザインも手がける。
崎山つばさ 公式プロフィール – Star Dream Company スタードリームカンパニー

俳優になりたいと思ったきっかけは?

崎山つばささんに聞く! 夢の追いかけ方

テレビが好きで、テレビに出たかった

ー芸能界に入ろうと思ったきっかけは?
「子どものころからテレビが好きだったので、テレビに出たいというあこがれの気持ちが最初。中学3年生の時、高校受験が終わった後に、ちょっとやってみようかな、と思って芸能事務所に入りました。

俳優になろうとか、そういう目標はまだなくて、映画やドラマのエキストラ、CMのちょっとした役ばかり。オーディションも受けましたが、落ちまくって、高校時代は全然うまくいかなかったですね。

高校3年生で進路を考えたとき、美容師にも興味をもちました。でも、職業体験で美容師に話を聞いたら、中途半端な気持ちじゃ続かない仕事だよ、と言われたんです。美容師を目指そうか、迷っている自分がいたので、将来の職業選択を遅らせるため、大学に進学しようと考えました」

ーどんな大学生活を過ごしていたの?
「大学では経営学を学びたかったので、経済学部・商学科に入学。具体的なことは決まっていなかったけど、自分で会社を起こすとか、何かしたいと思ったんです。高校のときに所属していた芸能事務所はやめて、大学時代は、一時期、カットモデルをしていたくらいで、普通の大学生活を過ごしていました。みんなと同じように大学3年で就職活動を始め、いろいろな企業の説明会に参加したり、エントリーシートを書いたりしていました。

でも、特にやりたいことがなく、就職活動に対して確固たるものはなかった。まわりが就職活動をしているから自分も始めてみたけど、『それって違うよな。自分がやりたいことは、自分のタイミングで決めたい。まわりと同じタイミングじゃなくていいんじゃないかな。』そう思って就職活動をやめて、企業ではなく芸能事務所へ履歴書を送り始めました。

高校生のとき3年間やってみたけどうまくいかなかったのが、少し悔しかったのでしょうね。もう一度、芸能界の仕事に挑戦しようと決心したんです」

先輩の芝居を観て、自分も舞台に立ちたい!

崎山つばささんに聞く! 夢の追いかけ方

ーどうやって芸能事務所に入ったの?
「雑誌を見たり、WEBで調べたりして、芸能事務所に応募しようとしましたが、募集要項を見ると20歳以下という年齢制限のあるところが多くて…。
それでも、20代前半までOKのところを探し、15社くらいに履歴書やメールを送りました。
しかし、当時は芸能界で何をやりたいのか具体的に決めていなくて、漠然とモデルの仕事をしてみたいと考えていた程度だったせいか、書類で落とされたり、面接でダメだったこともあり、なかなか採用されませんでした。
例えば俳優になりたいなら、どういう役者を目指すのか、確固たるものをしっかりと伝えるべきだったんですね。
大学を卒業する前に、ようやく芸能事務所に合格できました」

ー俳優になろうと思ったきっかけは?
「芸能事務所に入って1年くらい経ったころ、事務所の先輩の舞台を観させてもらいました。
それまで舞台を観たことがなく、初めての舞台でしたが、『何だ、これは!』と衝撃を受けたんです。
自分の目の前で役者が汗をかいて、大声を出して、感情がダイレクトに伝わってくる。
普通に生活をしていたら、そんなことは経験できない。
非日常的な世界がすごく刺激的で、かっこいい。
自分も舞台に立てたらいいな。
舞台の上から客席を見たい。
そう思って、舞台俳優の仕事を志すようになったんです」

どうやって役づくりをするの?

崎山つばささんに聞く! 夢の追いかけ方

実際に自分の目で見て、肌で感じておく

ー俳優の仕事をしていて心がけていることは?
「初めて舞台を観て衝撃を受けたときの自分、初めて舞台に立ったときの気持ち、そのとき、そのときで、自分の中にわき起こった感情、見えた景色、感じた空気、一つひとつが薄れないよう、大事にして仕事にのぞみたい。悔しさ、失敗したときの恐怖、二度と思い出したくないこと、忘れたいようなことでも、あえて絶対に忘れない。

いいことも嫌なことも、すべての経験値の蓄積が、役者としての表現力につながっていったらいいと考えています」

ーどんなふうに役づくりをしているの?
「今回のドラマ『パティシエさんとお嬢さん』では、パティシエ役をやるにあたって、お菓子づくりの勉強をしています。

料理はするけど、お菓子づくりをしたことがなかったので、週2~3回×1カ月半くらい、製菓の専門学校に通って、道具の名前や使い方から学び、実際にケーキやシュークリームをつくりました。

自分がお菓子づくりをしているところを動画に撮ってもらって、パティシエらしく見えるかチェック。さらに、製菓道具を自分で買いそろえ、家でも粉をこねたり、メレンゲをつくったり。

パティシエが働いているシーンの動画や関連する映画も観て、自分の中で引き出しを増やしながら役づくりをしました。役づくりでは、自分の目で見て、肌で感じることが一番身体になじむと思っています。

だから、実際に体験できるものは体験しておく。時代劇だったら、その時代のものにふれてみたり、歴史を調べたりしました」

自分の経験をうまく役づくりに重ねる

崎山つばささんに聞く! 夢の追いかけ方

ー恋愛に奥手なパティシエ・丈士は、崎山さんに似てる?
「自分とは正反対かもしれませんね(笑)。1年間も名前を聞けないなんて、共感できない特殊なキャラクターだと思います。とはいえ、自分も恋愛に対してガツガツするタイプではないので、方向性としては同じ人種かも?

丈士は子どもがそのまま大きくなったようなピュアな人なので、等身大の自分で演じたら大人すぎると考え、中学生のころの自分を思い出しました。接客しているときは紳士で大人なのに、実際にお嬢さんの前に立つと子どもになってしまう。その差をうまく自分の中にあるものと重ねられたらいいなと思って。

中学生のとき、好きなのに告白できなかった子が、ほかの男の子と付き合っているのを見たときの切なかった気持ちを思い出したんです」

ーバレンタインデーで印象的だった思い出は?
「学校の帰り道にチョコをいっぱいもらいました、って言いたいところですが、全然ありません(笑)。中学、高校と共学だったから、毎年そわそわしていたけど(笑)。母、祖母、近所のおばさんから義理チョコをもらったことしかないんです」

俳優の仕事のやりがいは?

家族やファンに楽しんでもらえること

ー俳優になって良かったと思うこと、やりがいは?
「家族がよろこんでくれることが一番うれしいです。舞台を観にきてくれたり、ドラマを観てくれたり、母がSNSでファンからのメッセージやコメントを楽しみながら読んでくれていて、たまに『こういうのあったわよ』と送ってくることも。ファンからの手紙やメールは、すべて読んで、大事にしています。

この役のこういうところが良かった、というダイレクトな意見はすごく貴重だし、それを自分に還元したり、役づくりに生かしてお返しすることもできます。聖地巡礼でここへ行きました、私もお菓子づくりをしてみました、といったメッセージを見ると、少しでも楽しんでもらえることができたと、やりがいに感じますね」

ーもし俳優になっていなかったら、どんな仕事に就きたい?
「美容師になってみたかったし、大学で経営学を学んだので会社を起こすのもいいですね。ひとつの夢を一生貫く人もいるけど、どんどん変わっていく人もいる。環境が変われば、夢も変わる。

でも、何かを目指す、ということは変わらずにやっていくことが大切だと思います。常に自分と向き合いながら、自分は自分しか知れないし、自分しか決められない。

俳優の仕事をして良かったのは、いろいろな職業の人になれるし、いろいろな人生を歩めること。もちろん大変なこともあるけど、いろいろな体験ができるのは、役者の特権。今度、美容師の役をやってみたいですね」

常に前を向き、夢に向かっていく

将来の夢を叶えるには「常に前を向く」こと!俳優 崎山つばささんにインタビュー

ー今後の夢や目標は?
「自分を忘れないでいたい。自分が何をしたいのか、何を必要としているのか、そういうことを常に考えながら、仕事をしていきたいです。自分が何者か、それは永遠のテーマだと思います。

音楽活動もやらせてもらっていますが、役者の自分とは違う瞬間、歌っているからこそ見えるものもあり、刺激になっています。相乗効果で、互いに還元できるといいですね。

共演してみたい方は役所広司さん。目標にするなんて恐れ多いけれど、いつか同じ現場に立てるよう頑張っていきたいです」

将来の夢を叶えるには「常に前を向く」こと!俳優 崎山つばささんにインタビュー

ー将来の夢に向かって頑張っている高校生にメッセージをお願いします。
「ぼくの場合、大学を卒業して芸能事務所に入りましたが、5年くらいはアルバイトをしないと生活できませんでした。
今月の家賃を払えるかな、と不安で眠れない夜もありました。俳優の仕事を辞めたい、ではなく、辞めないといけないんじゃないかな、と悩む日々。

仕事を辞めたい、というのは、ワガママで贅沢な悩みだと思うんです。辞めたい、じゃなくて、辞めなくてはいけない状況に陥って、その仕事を続けることをあきらめなくてはならないのは、とてもつらいこと。

でもぼくは、常に前を向いて、適度に『根拠のない自信』をもって、自分なら大丈夫と頑張ってきました。そういう気持ちがあれば、人は行動が変わると思います。

この先どうなるかわからない、10年後に何をしているかわからない、という不安な気持ちもあるけど、マイナスに考えるより、プラスに考えるほうが得だと考えています。もちろん悩むことも大切だし、悩むことで自分と向き合う時間ができます。

でも、常に前を向くことが大事。そして、前を向くためには、今の自分に何が必要かを考え、準備しなくてはいけないと強く思っています。ぼくは、俳優を目指そうと決心してから、レンタルビデオを借りて、1日3本とか映画を観ていました。

どこにつながるかわからないけど、ひたすら自分にプラスになると言い聞かせて、映画を観ていました。そして、ここでこういう表情をした、こういうときにこういうセリフの言い方をしている、など、気づいたことをノートに書きとめていました。何かしていないと不安になるからでもあったけど、ひとつのことを続けていくと、いずれは武器になるのではないかと思っています」

文/やまだ みちこ 撮影/沼尻 淳子 ヘアメイク/SUGA TANAKA スタイリスト/OBU- 構成・編集/黒川 安弥(本誌)

衣装:
スリーブレスコート¥57,200/SHAREEF(Sian PR 03-6662-5525)、ショートスリーブブルゾン¥53,900、ストライプシャツ¥41,800、ストライプスラックス¥41,800/Tamme(DAT Inc. 03-6427-2084)

将来の夢を叶えるには「常に前を向く」こと!俳優 崎山つばささんにインタビュー
『パティシエさんとお嬢さん』
崎山つばさ主演!!恋に不器用なイケメンパティシエさんと天然ふわふわお嬢さんのもどかしすぎラブコメディ。2022年4月20日ドラマ版DVD発売!2022年5月6日映画公開決定!(4月2日〜3日完成披露イベント開催)

★★
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