赤かぶとラディッシュは似てるけど違う!栄養や料理、食べ方など

赤かぶとラディッシュは似てるけど違う!栄養や料理、食べ方など

見た目はそっくりの赤かぶ(上の画像左)とラディッシュ(右)。じつはこの2つ、全く違う野菜なのです。それぞれの特徴や適した調理方法をご紹介します。

赤かぶの種類や特徴、調理法

赤かぶはかぶの一種で、アントシアニン系の色素で実が赤いもの

●種類や特徴

アブラナ科アブラナ属のかぶの一種で、アントシアニン系の色素によって実が赤いものが赤かぶです(※)。全国に80種類ほどあると言われるかぶと同様、赤かぶも全国各地で作られており、地域によって品種が違います。主な赤かぶを紹介しましょう。

・温海(あつみ)かぶ
山形県旧温海待ちの山間部で江戸時代より焼畑農業で栽培。肉質がなめらかで、甘酢漬けにすると鮮やかな紅色になります。

・万木(ゆるぎ)かぶ
滋賀県高島市の万木知育の在来種。表皮はツヤのある赤。むくと中は純白。赤かぶと白かぶの交雑から生まれたとされ、両方の特徴を併せもっています。

・河内赤かぶ
鮮やかな紅色をしており、肉質は硬め。以前は焼畑栽培だったが、現在は平地栽培が主体。福井県福井市河内町を中心に作られています。

memo

※赤かぶの色味は、ポリフェノールの一種であり天然色素の一種である「アントシアニン」によるものです。品種によっては皮だけでなく茎まで赤いものもあります。

●調理法

赤かぶにはでんぷん分解酵素「アミラーゼ」が含まれています。その効果を期待するなら、サラダなど生で食べるとよいでしょう。また酢漬けにすると鮮やかに発色し、食卓を彩ります。漬物や正月料理の「菊花かぶ」などにも向いています。

ラディッシュの種類や特徴、調理法

ラディッシュは大根の一種で、サラダ用に改良されたミニ大根

●種類や特徴

アブラナ科ダイコン属の一種。サラダ用に改良されたもので、明治以降にヨーロッパから入ってきたミニ大根です。ラディッシュの別名は「二十日(はつか)大根」といいます。名前の由来は種まきから1カ月ほどで収穫できることから。赤くて丸形のものが主流ですが、白やピンクのもの、細長い形のものなど様々な種類があります。

●調理法

ほのかな辛みがあり食感もシャキッとしています。生のままサラダにするのがおすすめですが、葉は汁物の具や炒め物にも使えます。サッと茹でてパスタにあえれば、見ためはもちろん、ピリッとした辛味がアクセントになります。

赤かぶとラディッシュの栄養

赤かぶとラディッシュの栄養素を比べてみました。文部科学省「日本食品成分表2020版(八訂)第2章」に記載の栄養素(可食部100gあたり)の一部を紹介します。

かぶ(赤かぶ)とラディッシュの栄養素の比較のグラフ

最後に

赤かぶとラディッシュの特徴や違いを知って、おいしく使い分けてください。

[かぶ]根にも葉にも!栄養を逃さない下ごしらえ&保存のコツ

[かぶ]根にも葉にも!栄養を逃さない下ごしらえ&保存のコツ

味にクセがなく、幅広い料理に活用できるかぶ。さっぱりとした味わいのピクルス、厚切りにしてステーキ、また正月明けに食べられる七草粥の「すずな」としてもおなじみの野菜です。根だけではなく、葉にもβ-カロテンなどの栄養が含まれているので、すべて活用しましょう。今回は、根と葉の両方を余すところなく使いこなす、下ごしらえと保存のコツをご紹介します。

最終更新:2022.03.07

文:アーク・コミュニケーションズ
イラスト:林タロウ
監修:カゴメ
参考文献:
『新・野菜の便利帳』坂木利隆監修(高橋書店)
『改訂9版野菜と果物の品目ガイド』(農経新聞社)
出典:
文部科学省「日本食品成分表2020版(八訂)」第2章
独立行政法人農畜産業振機構 今月の野菜「かぶ」(かぶに含まれるアミラーゼについて)
JAグループ「かぶ」(かぶの特徴と食べ方)
JAグループ「ラディッシュ」(ラディッシュの特徴と食べ方)

  1. HOME
  2. グルメ
  3. 赤かぶとラディッシュは似てるけど違う!栄養や料理、食べ方など
VEGEDAY powered by KAGOME

VEGEDAY powered by KAGOME

カゴメが運営する、野菜をもっと楽しんでもらえるように、もっと好きになってもらえるように、皆さんがずっと健康でいられるように、お役に立てる情報を提供するメディアです。

ウェブサイト: http://www.kagome.co.jp/vegeday/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。