側溝をキレイにするのにおすすめの掃除道具は?
家の前や道路脇など、あちこちにある側溝。地域によっては町内会での定番行事にもなっている側溝掃除ですが、どのような掃除道具を用意したらよいのかわからない方も多いのではないでしょうか?あると便利なおすすめの掃除道具をご紹介します。
側溝のふたの開け閉めに欲しい掃除道具
側溝には通常、コンクリートや金属でできた重いふたが被せられています。そんな重いふたを外すのはもちろん、そもそも動かすこと自体が重労働です。ピッタリとはまっているふたを外すには、どのような掃除道具が必要になるのでしょうか?
側溝に被せられているコンクリート製のふたは、大きさも重量もまちまちで、ものによっては70kgほどにもなるといいます。金属製のものはグレーチングとも呼ばれ、こちらもかなりの重量です。
まずはこれらのふたを持ち上げることから始める必要があります。そこで、まず必要になる掃除道具が「軍手」です。さまざまな作業から手を保護するのに欠かせません。
そしてふたを持ち上げるのにおすすめな掃除道具が「バール」です。本来はくぎ抜きの道具ですが、側溝のふたの隙間に差し込んで、てこの原理で持ち上げることができます。側溝とふたの間に溜まった土をこそぎ取るのにも使えるので、1本は用意しておきましょう。
「重いふたを動かせる自信がない」という方は、「側溝のふたを持ち上げるためのツール」も売られています。立ったまま使えることから、作業の負担を減らすことができるのでおすすめです。一緒に作業してくれる人がいる時は、2人で使うことでより負担を減らせます。
そして、もう1つあると安心な掃除道具が「安全靴」です。側溝のふたを外す時に危険なことは、うっかりふたを足の上に落としてしまうことでしょう。そんな時に足を守ってくれるのが安全靴なのです。絶対ではありませんが、ケガのリスクを大きく軽減してくれます。
側溝の中をキレイにするのに欲しい掃除道具
側溝のふたを外したら、まずはふたを支えている溝に溜まった土砂を取り除きましょう。そのままにしておくと、掃除が終わった後にふたがピッタリはまりません。そこで用意したい掃除道具が「スコップ」です。溝の掃除なら園芸用でも問題ありません。
蓋の溝がキレイになったら、いよいよ中の掃除です。溝の隅まで届きやすく、掃除道具として使いやすい「角スコップ」を用意しましょう。中の土砂やゴミを出すのにも使うので、それなりに大きいものがおすすめですが、重すぎる場合は「ジョレン」もおすすめです。
側溝の中に水がなく乾燥しきっている場合は、土砂やゴミも完全に乾いていることから、それほど重くは感じません。角スコップやジョレンですべて取り除いてしまいましょう。
力に自信がある方ならば、掃除道具として「テミ」を用意するとよいでしょう。「テミ」はプラスチック製の大きな塵取りのようなもので、一度にすくい取れる土砂やゴミの量は角スコップやジョレンの比ではありません。ただし、腰を傷めないように無理はやめましょう。
すべての土砂やゴミを取り除いたら、掃除道具として「高圧洗浄機」を用意して、残った土砂を洗い流すのもおすすめです。ふたの汚れもスッキリ流せるので、掃除した後の見栄えもキレイにできます。
側溝に水が溜まっている、あるいは流れがある場合は、水を吸って泥に変わった土砂やゴミを、水の中からすくい取る作業に適した掃除道具が必要です。排水用の穴が開いた「ジョレン」や「バケツ」、「ゴミ箱」などがあるとよいでしょう。
穴の開いたジョレンは、すくった土砂やゴミの水を切りながら掃除ができます。バケツやゴミ箱は、すくい出した泥やゴミの運搬に便利です。バケツやゴミ箱は、家にあるものを流用しても問題ありません。
側溝から出たゴミを捨てる時に欲しい掃除道具
側溝の掃除が終わったら、取り除いた土砂やゴミを捨てる必要があります。土砂を詰めるための掃除道具として「土のう」を、ゴミを詰めるための掃除道具として「ゴミ袋」を用意しましょう。
取り除いた土砂やゴミは、地方自治体の定める処分方法に従って捨てます。ゴミは土砂から取り出して、キチンと分別して捨ててください。土砂もその辺に捨ててしまうと不法投棄になります。責任をもって処分しましょう。
側溝内に水気があった場合、溜まっていた土砂も湿気を含んで濡れた状態です。そのままでは捨てにくいので、ゴミ箱に土のうを被せてその中に泥を入れ、水分だけを外に排出します。定期的にゴミ箱の水分を抜くか、底に水抜きの穴をあけておくと楽です。
また、土のうの水抜きに便利な掃除道具として、「土のうスタンド」を用意してもよいでしょう。土のうの専用器具のため、泥を土のうに詰めている最中でも外れにくく、中の水も排水できるように作られています。楽に泥の水を抜きたい時に便利です。
側溝の掃除頻度はどのくらいがいいの?
側溝に土砂やゴミが溜まる速度は、その側溝のある場所や地域によっても異なります。また、地域によって側溝の掃除頻度に大きな差があるのが実情です。掃除の担当も自治体や自治会、個人などの地域差があります。
土砂や落ち葉などが溜まりやすい農村部では、半年に1回の割合で側溝を掃除する、という地域もある半面、市街地になると2年に1回というところもあるのです。
一方で、側溝内に土砂やゴミが入って汚れが溜まるのを防ぐ工夫をしている方もいます。排水溝にゴミを引っかけて取り除くための金網やネットを張っているのです。これだけでも側溝の中に土砂やゴミが入りにくくなり、掃除の回数を減らす効果が期待できます。
餅焼き用の網のような安いものでも十分なので、側溝の保全も兼ねて試してみるのもおすすめです。
おわりに
側溝は普段は気にも留めないという方の方が多いことでしょう。しかし、側溝を放置したままにしていると、雨が多く降った時に冠水したり、悪臭や害虫の繁殖の原因になったりするのです。
側溝の掃除道具はほとんど家にあるものです。利便性や安全性を考えた時に欲しい道具がいくつかありますが、高圧洗浄機以外は基本的に手ごろな値段で買うことができます。家の周囲の衛生管理も兼ねて、たまには側溝の掃除もしてみてはいかがでしょうか?
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