矢野阪神 「ぬるすぎ」コーチ人事に波紋 期待される「血の入れ替え」とは
CSファーストステージを巨人に連敗して、シーズン終了した矢野阪神のコーチ人事に注目が高まっている。
チームでは来季の2軍コーチ陣の刷新を決定。打撃コーチにオリックス、ソフトバンクで長年打撃コーチを務めた藤井康雄氏(59=現関西創価高コーチ)、バッテリーコーチには楽天の退団が決まった野村克則育成捕手コーチ(48)の招へいを検討しているとされる。
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一方で問題視されているのは「一軍コーチ全員残留が基本路線と伝えられていることです。巨人にここまでひどい負け方をして、誰も責任を取らず、お友達内閣続行となれば、来年もチーム浮上は見込めません。せめて課題となる部門はテコ入れすべきでしょう」(球界関係者)
巨人に連敗したCSファーストステージでは打てず、走れず、守れずとあらゆる面で課題を露呈した矢野阪神。中でも深刻なのは今季も4年連続12球団ワーストとなる86個の失策を記録した守備力にある。負けられない戦いとなった第2戦でも、中野、大山とチームの主力選手がエラー。勝負どころのミスが響き、巨人に惨敗となったことで、長年のウミを出す姿勢が求められていた。
これにはネット上でも「せめて守備担当の久慈、藤本両コーチは代えるべき」「守備走塁コーチとして川相(昌弘)さん、井端(弘和)さんの招へいをお願いします!」と守備の名手として知られる球界大物OBの名前が具体的に上がるほど、ファンはチームの未来に危機感を覚えている様子。
しかも名前が上がった川相氏と阪神にはすでにパイプもある。今春の沖縄キャンプでは同氏を臨時コーチとして招へい。選手たちに対して、エラー対策やバント強化の方法を伝授していたとあって、「再登板」は十分ありうるという見方もある。
「巨人の有力OBでもある川相さんはライバル球団からのオファーに最初はとまどいもあったというが、結局は『野球愛』が勝った。野球界全体の底上げにつながるならと快諾。キャンプ最終日には選手たちに『ぜひ一丸となって優勝してください、応援しています』と異例のゲキまで行ったとか。結果としてエラーを激減させることはできなかったが、阪神が根底から課題に取り組もうと思ったら、長い目で見て外部の血を入れないとダメでしょう」(同)と今こそチーム改革の好機だというのだ。
集大成と位置づけた矢野監督の3年目シーズンは終わった。2005年以来、リーグ優勝から遠ざかっているチームのはっきり見えている課題にどう向き合うのか。球団、指揮官の覚悟が問われている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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