【近場旅】清里テラスからの絶景に星空、温泉。山梨・清里高原へ
こんにちは、写真家のもなみんです。
なかなか「思いっきり遠くへ旅したい!」がしづらい今日このごろ。けれども、都内から離れておいしい空気を吸いたいな、自然の中で写真を撮りたいな、とソワソワしたりすることも、ありますよね……。
今回はそんな時にぴったり、八ヶ岳南麓・清里高原でゆったりと自然に触れたり癒やされたりする近場旅に出ることにしました。
新宿駅
特急「あずさ」で自然豊かな山梨へ
JR新宿駅から特急「あずさ」に乗り込み、緑いっぱいの山梨県の清里を目指します。新宿駅を出発してぼんやりと車窓から外を眺めていると、景色は東京の建物群から徐々に自然の風景に変わっていきます。
特急「あずさ」に揺られること約2時間、JR小淵沢駅に到着しました。
ホームに降り立つと、この時点でもう空気がおいしい気がする……。ここでJR小海線に乗り換えてJR清里駅に向かいます。
小海線は、山梨県の小淵沢駅から長野県のJR小諸駅までを結んでいます。若草色のボディと、2両という短さが、とても可愛らしい列車だなぁ。
がたんごとんと揺られること約25分、清里駅に到着です。
清里駅
日本で2番目に標高の高い清里駅
清里駅は日本で2番目に標高の高いJRの駅で、なんと約1,275mの地点にあります。(標高が1番高いのはお隣のJR野辺山駅)
下りのホームには、標高を記した標柱が設置されています。
標柱の横には、八ヶ岳一帯をモチーフにした石造りの箱庭が設置されていました! わたしは小学生の頃から夏の林間学校などで八ヶ岳を訪れていたので、親近感があるのもあって、石で造られた山の連なる様子に思わず感動……。
改札をくぐり可愛い白色の駅舎を出ると、蒸気機関車「C56」に出合えます。小海線ではこの蒸気機関車が1972年まで実際に走っていたそう。かなり迫力がありました!
サンメドウズ清里
標高1,900mの絶景を楽しめるサンメドウズ清里
タクシーに乗って、清里駅から「サンメドウズ清里」を目指します。例年、春から秋のピクニックシーズンには、清里駅を中心に観光スポットを巡る「清里ピクニックバス」が運行しているのですが、コロナ禍の影響で運休とのこと。運行が再開されたら気軽な移動手段としておすすめです。
サンメドウズ清里は、冬はスキー場になります。カフェやベーカリー、お土産ショップが入っていて、オールシーズン楽しめる施設になっています。雪がないグリーンシーズンはリフトに乗って、標高1,900mの「清里テラス」まで行くことができます。
清里テラスへ行く前に、お腹も空いてきたのでリフト乗り場の手前にある「清里ベーカリー」で、パンと軽井沢で有名なお店「丸山珈琲」の豆を使ったカフェラテを調達。標高1,900mの絶景を前に食べよう!
チケットを購入し、パンを片手にいざリフトへ。
八ヶ岳の風に吹かれながらぐんぐんと登ること約5分、頂上に到着。顔を上げるとそこには清里高原の絶景が!
すっごくきれい!! 青空の下に夏の緑が広がる絶景に感動。晴れていて本当によかった。
清里テラスにはいくつかのテラス席があって、ゆっくりすることができます。空席を見つけて、わたしもリラックスしてみることに。
広々としていて座り心地のよいシートからこの雄大な風景を目の前にすると、時を忘れてしまいそうでした。足を伸ばしてくつろいで、ベーカリーで購入したパンをいただきます。ふわふわ生地にとろっとしたチョコが入ったチョココロネがとてもおいしかったです。
清里高原ホテル
自然、食、星、温泉も。大満足の清里高原ホテル
今夜のお宿は、サンメドウズ清里から車で5分ほどのところにある「清里高原ホテル」。
自然の中に佇む上品なホテル。到着するやいなや、さりげなく荷物を運んでくれたり丁寧なチェックイン対応をしてもらったりと、この時点で安心感のあるお宿だなぁ……。
ディナーまでの待ち時間で、中庭を散策することにしました。中庭には「からまつ湖」という小さな湖があり、その周りに一周15分ほどの遊歩道があります。高原の澄んだ空気のなか、八ヶ岳の自然をじっくり味わえました。
待ちに待ったディナーの時間。今回は、ホテル内のレストラン「ル・プラトー」でフレンチのコースをいただきました。
旬の食材を生かしたお料理はおいしいだけでなく、彩りもよくて、五感が忙しい。デザートまでぺろりと平らげました。こんなに素敵な環境で、本格フレンチをいただけて大満足。
実はこの清里高原ホテル、「日本の星降る宿ランキング」で2位に選ばれたこともあるほどの満天の星スポット。そんな場所で夜空を見ないわけにはいかない……!
ということで、星空観察会へ。このイベントは毎晩実施されているもので、ガイドさんによる解説付きです。この日はあいにく曇り空で星は見えませんでしたが、天気が良ければ外に出て観賞することができます。
最後に1日の疲れを流すため、大浴場へ。大浴場には温泉露天風呂があるのですが、なんと樹齢250年の秋田杉の矢倉と総檜でつくられているそう。
ゆっくり浸かりながら清里のきれいな空気に触れて、とっても贅沢なお風呂タイムだったな。清里の自然を満喫した1日の終わりに、心も体も満たされました。
萌木の村
ROCK
濃厚ビーフカレーとビールがおいしいROCK
少し早めのお昼ごはんにすることに。入口そばにあるレストラン「ROCK」へ向かいます。
客席は天井が高く、とても開放的。大きな窓から見える萌木の村の美しいガーデンと、まるで繋がっているかのような空間でした。
ROCKの看板メニュー「ROCKビーフカレー」と1番人気のクラフトビール「ピルスナー」を注文。
テーブルに届いたのは大きなプレートによそられたカレー。野菜たっぷりのサラダとカレーがワンプレートで食べられるのがROCKのカレーのポイント。プレートの半分近くが野菜なのは嬉しい。
1日かけて煮込んだコクのある濃厚カレーの真ん中に、お好みでレーズンバターをのせます。コクがプラスされるのと、甘みも足されてまろやかになるんです。
ROCKのもう一つの看板メニューはクラフトビール! というのも、ROCKにはこの客席に併設されたクラフトビールの醸造所「八ヶ岳ブルワリー」があるんです。
八ヶ岳のおいしい水を生かして、ここでビールを醸造しています。「ピルスナー」はすっきりしていて飲みやすかったです。きれいな緑を眺めながら、カレーとビールをいただくという至福の時間を過ごせました。
お腹いっぱいになったところで、ナチュラルガーデンを散策!
あちこちに植物や色とりどりの花を見かけることができ、緑がいっぱいで癒やされる。萌木の村のナチュラルガーデンは、イギリス人のランドスケープデザイナーが手がけています。建物も洋風なので、ちょっぴり非現実を味わっている気分。
少し歩くと、広場の先の階段上に突然現れるメリーゴーラウンドに驚かされます。
小高い丘の上にあるので眺めもよさそう。乗ったら現実を忘れて童心に帰れそうだな……。
さらに先に進んで「ホール・オブ・ホールズ」に到着。世界中から集めた珍しい楽器やオルゴールなどが展示されたミュージアムです。
毎日開催している、オルゴールや自動演奏楽器の定時演奏に案内してもらいました。とくに印象的だったのは、メインホールに設置された、1900年のパリ万博で展示されていた世界にたった一つの自動演奏楽器「リモネール1900」。
時を忘れるほどの大音量の演奏に圧倒されました。「屋外で奏でたら2km先まで聞こえる」と言われているだけあります!
清里の自然や景色に癒やされた2日間はあっという間。そろそろ帰路につきます。
清里で深呼吸をすると、体の中からリラックスできるような、列車で気軽に行ける近場旅なのに十分贅沢な旅でした。近いからまたふらりと行きたいな。
新宿駅
掲載情報は2021年11月2日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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