カズレーザーに称賛続々!『めざまし8』の投票率分析を痛烈批判「こういうことをするんじゃなくて……」

25日放送の『めざまし8』(フジテレビ系)で、メイプル超合金・カズレーザーが、選挙報道のありかたに自論を述べたことが話題となっている。

この日は日本の投票率が、194の国と地域の中で139位と下位であることが紹介された。これは“民主主義・選挙支援国際研究所”が調べたもので、投票率は53.68%。1位はベトナムの99.26%だという。

ちなみに韓国は97位(66.21%)、アメリカでも129位(55.84%)。ただしベトナムでは、本来は認められていない代理投票が慣例化しており、家族などが有権者本人に代わって投票に行けるのだとか。

さらに3位のシンガポール(95.81%)や8位のオーストラリア(91.89%)は「投票しないと罰金が科せられる」そう。ただ18位のスウェーデン(87.18%)では、国政選挙と同じ日に、12歳から模擬投票が施行されている。しかも候補者が学校に行って演説をしている。

日本の選挙権年齢を20歳以上から18歳以上へ引き下げる「改正公職選挙法」が2016年に施行されたが、それが適用された2017年の衆院選では、投票者の年代別割合を見ると10代が1.9%だった。

さらに10~30代という若年層の投票率が40%だったのに対して、60代以上の高齢者のそれは66%と開きがあることが判明。さらに、こうした高齢者の1票の重さに迫るには若者の投票率は102%必要なのだという。
 
こうした事実を伝えた倉田大誠アナが「カズさん、こんなこと不可能ですよね?」と聞くと、カズレーザーは「まあ、不可能だと思いますけど」としながら、17年の選挙で10代の投票率が1.9%だった背景について、「10代で投票権を持っている人は住民票を移していないケースも多いので投票に行くことができない」と言及。

その上で「それを上げたいんだったら、こういうことをするんじゃなくて、期日前投票の方法をここで伝えるべきなんです」と、若者の投票率が低いのはなぜかという分析をしても始まらないと語った。

続けてカズレーザーは、「そもそもこの選挙が国民的関心事にならないのって、テレビとかも言ったらそんなに数字(視聴率)につながらないから(番組の)前半に持ってこれないわけじゃないですか」と、テレビメディアそのものにも疑問。

日本の投票率に関するトピックスは、この日の『めざまし8』が始まってから1時間以上経過したあとの話題。それまで番組では、眞子さまの話題、山手線運休、東名高速での多重事故、さらにはトカゲがアパートから脱走した話などを取り扱っていた。
 
カズレーザーは番組作りのセオリーとして「いろんな力関係ももちろんあるんですけど」と一定の理解を示しながらも、「本当にみんなが注目しているなら、全部の政党の話をここでして、どういうマニフェストがあるかを同じタイミングで毎週伝えるべきだと思うんです。もちろん数字的に難しいのはあるんですけどそれ以前に、選挙の内容を伝えるべきです。やっぱり、そこがまず必要だと思います」と、うわべだけの番組作りを痛烈批判。

これをなぜか腕組みしながら聞いていた谷原章介は「本当に、あらためて申し訳ございません」と深々と謝罪。倉田アナも「ありがとうございました」と感謝しつつも、引き続き解説に戻っていた。
 
カズレーザーの私見にネットからは仕様さん意見が続々と寄せられている。

カズレーザーの意見が正論すぎた
投票率あげることを全政党がまずは考えるべきなんよ
そこらのしょうもないコメンテーターよりいい事言ってる。

https://twitter.com/SNOWDOME27/status/1452430516855083011

カズレーザーさんが
「若者の投票離れだけを言うのではなく、この場で期日前投票のやり方とか各政党の話を毎日すべき」
ってのごもっとも過ぎる。若者が投票に行かない、もっと投票行きましょう、だけ呼びかけても「あ、なら投票行こう」とは思わないよ

https://twitter.com/hkhk_621911/status/1452431666786357248

#めざまし8 #カズレーザー
その通りだなぁ。忖度なしの意見に拍手。言いたいこと言ってくれるとスカッとする。まずはこの番組からメディアの役割を率先して果たせばよい。
投票率の低下を誰のせいにしたいんだろう、この番組構成。まるで他人事な番組ばかり。

https://twitter.com/diet_sakulan/status/1452431090115694594

めざまし8は現在、『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)、『スッキリ』(日本テレビ系)に次いで民放ワイドショー3位。しかも関東地区に限ってみると『とくダネ!』時代より数字を落としている。視聴率欲しさに選挙の話を後回しにするのは無理からぬ話かもしれない。

(執筆者: genkanaketara)

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