コーセー、未来のシワレベルを予測・ケア方法を提案するWebサービスを開発
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株式会社コーセーは、大学共同利用機関法人 情報システム研究機構 統計数理研究所 医療健康データ科学研究センターの野間久史准教授との共同研究により、将来のシワ状態を予測する数理モデルを開発しました。
そしてこのたび、その数理モデルに基づき、簡単な質問と顔写真の画像から「今日」「5年後」「10年後」の3つの時間軸で未来のシワレベルを予測できるWebサービスを開発。2021年10月12日より、同社が提供するデジタルカウンセリングサービス「KOSÉ HADA mite(コーセーハダミテ)」内のコンテンツ「未来のシワチェック」として展開します。
イメージ画像やグラフで可視化
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予測結果では、今日・5年後・10年後のシワレベルを0~7の数値でグラフ化し、予測と同じレベルのシワイメージを表示。また、将来のシワ発生リスクを6段階で分析し、4つの肌タイプに分けて表示します。これらの結果に基づき、個人に最適なケア方法を提案します。
肌タイプは、紫外線リスクの高・低と皮脂ケアタイプ・保湿ケアタイプの組み合わせで4タイプに分類。例えば「紫外線リスク低めで保湿ケアタイプ」という肌タイプの場合、保湿ケアをしっかりすることや、(紫外線への抵抗力は強いものの)日やけ対策や美白ケアを継続的に行うこと、といったアドバイスが表示されます。
世界初の数理モデル
シワは加齢に伴う肌悩みのひとつです。その発生や進行には紫外線の曝露量や生活習慣、ホルモンの分泌量、肌状態など複数の要因が関与し、個人差が大きいとされています。これまで、個人を長期間追跡した経年変化のデータがほとんどなく、個人ごとのシワ予防に関する技術は確立されていなかったようです。
そんな中、同社と統計数理研究所は、肌データの分析に着手。22歳~60歳のコーセー研究所に所属する日本人女性48名を対象に、7年間にわたり毎年取得した肌データを用いて、シワ予測モデルの開発を行いました。
同研究での初期検討において、シワレベルと年齢の間に強い相関関係と大きな個人差が認められたことから、予測モデルの開発には、個人差を考慮することができる「マルチレベルモデル」を採用。研究対象者から取得した目尻のシワの目視評価値(シワレベル)と、肌の状態の指標となる測定値(水分量、経皮水分蒸散量、皮脂量、肌色の明るさ、肌色の赤み、肌色の黄み)データを分析しました。
その結果、年齢、肌色の明るさ、肌の赤み、皮脂量の4要素によって将来のシワレベルを予測することができることを突き止め、シワの変化を皮膚状態から直接定量的に予測する統計モデルとして世界初となる数理モデルを開発したとのことです。
(文・Higuchi)
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ウェブサイト: https://techable.jp/
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