Nishikaと特許庁のコンペ! 類似商標画像を高精度で検出する機械学習モデル開発へ

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Nishika株式会社は、AIやビッグデータの解析モデルをオープンイノベーション方式で開発する「データ分析コンペティション」を中心としたプラットフォーム「Nishika」を運営中。

このたび「Nishika」にて、特許庁をホストとする新たなコンペティション「商標×AI:イメージサーチコンペティション(類似商標画像の検出)」を2021年11月より開催すると発表しました。

複数のデータサイエンティストがAIモデルを作成

「Nishika」では、登録しているデータサイエンティストが企業などから提出されたデータセット(データ+課題)を各々解析し、AIモデルを作成。モデルの精度はリアルタイムで評価・ランキング化され、企業は最も性能が良いAIモデルを賞金と引き換えに獲得できるという仕組みです。これまで、リコメンドエンジンや異常検知、画像解析や自然言語処理などのAIモデルを開発しています。

同コンペでは、特許庁が提供する数十万件の商標画像検索用データセットを活用。実際に審査される商標画像の実データと審査官による審査結果の正解データを用いた実用的なコンペです。「Nishika」のデータサイエンティストは各々データセットを解析し、AIモデルを作成します。今回は特に、商標の部分的な一致や色彩の濃淡などに係る画像検索の精度を向上させるモデルが求められているようです。

11月中にコンペを開始し、終了は2022年1月末を予定。賞金は1位30万円、2位15万円、3位5万円の予定で、2022年2月中に入賞者が決定する見込みです。

コンペ開催の背景

2020年の国内の商標出願件数は約18万件と、2013年の1.5倍にまで増加し、この傾向は今後も続くと予想されています。特許庁では、出願される商標をより効率的かつ高品質に審査すべく、商標審査の一部にAIを試験導入する取り組みを進めています。そのひとつが、先行図形商標の検索をサポートするAIを用いた画像検索システム(イメージサーチツール)。

このイメージサーチツールは、精度について一定の評価を得ているものの、商標の部分的な一致に係る画像検索については引き続き改良の余地があるといいます。そこで同コンペでは、その改善策となり得るAIモデル開発に取り組むというわけです。
なおNishikaは、デジタル庁により2021年に創設された「デジタルの日」の「業務のデジタル化にチャレンジしてみる」という主旨に賛同し、同コンペをデジタルの日の取り組みのひとつとして位置づけています。ちなみに、2021年のデジタルの日は、10月10日と11日の2日間です。

PR TIMES
Nishika株式会社

(文・Higuchi)

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