[じゃがいもとさつまいもの違い]種類や特徴、こんなに違う!
じゃがいもとさつまいもは「いもの仲間」という、ザックリとした理解の方も多いのでは。実際には、いろいろな違いがあり、今回はルーツや特徴、種類などをまとめて紹介します。
種類(分類)は、どう違うの?
じゃがいもは、なすの仲間でナス科ナス属に分類されます。さつまいもは、ヒルガオ科サツマイモ属で、どちらも「いも」とつきますが、分類上は全く異なるもの。そのため、じゃがいもにはなすの花に似た花が咲き(上のイラスト左)、さつまいもにはアサガオに似た花(右)が咲きます。
原産地や伝来は違うの?
●じゃがいも
原産地は、中南米から南米にかけてのアンデス山脈です。15世紀の終わりにヨーロッパに伝わりましたが、食用になったのは18世紀になってからのようです。
●さつまいも
メキシコを中心とする熱帯アメリカが原産です。紀元前800~1000年ごろには中央アンデスで作られていました。その後、ヨーロッパに伝わりましたが涼しい気候が合わないためあまり作られず、気温が高いアフリカやインド、東南アジアの植民地に持ち込まれたことで、世界中に普及します。日本へは、1600年ごろに中国から伝来しました。
名前の由来は?
●じゃがいも
17世紀の初めにインドネシアのジャカルタから伝わりました。そのため「ジャカルタから来たいも=じゃがたらいも」がなまって、じゃがいもになったといわれています。
●さつまいも
中国から琉球(現在の沖縄県)を経由して薩摩地方(現在の鹿児島県)に伝わったので、さつまいもと呼ばれるようになりました。
最後に
同じいもでも、じゃがいもとさつまいもは分類上、全く違う野菜でしたね。またそれぞれ、料理によって品種を使い分けるとよりおいしく食べることができます。ぜひ、下記を参考に試してみてください。
じゃがいもの品種に適した調理法はコチラ
さつまいもの品種に適した調理法はコチラ
[じゃがいも]茹で方や保存法、品種別レシピの紹介
じゃがいもはビタミンCが豊富。炭水化物を多く含みますが、米やパンにくらべて低カロリーです。緑色になった皮や発芽部分には有害なソラニン という物質が含まれるので、その部分は厚めに皮をむき、完全に取り除いてから使いましょう。
最終更新:2022.12.21
文:アーク・コミュニケーションズ
イラスト:林タロウ
監修:カゴメ
参考文献:
『もっとおいしい野菜の便利帳』白鳥早奈英・板木利隆監修(高橋書店)
出典:
農研機構 野菜花き研究部門 野菜の花の写真
ナス
ジャガイモ
独立行政法人農畜産業振興機構 消費者コーナー 「さつまいも」について(さつまいもの花)
農林水産省 こどもページ 「子どものための農業教室 農産物たんけん隊 」
ジャガイモ「どこからきたの?」(じゃがいもの原産、伝来、名前の由来)
サツマイモ「どこからきたの?」(さつまいもの原産、伝来、名前の由来)
カゴメが運営する、野菜をもっと楽しんでもらえるように、もっと好きになってもらえるように、皆さんがずっと健康でいられるように、お役に立てる情報を提供するメディアです。
ウェブサイト: http://www.kagome.co.jp/vegeday/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。