「首ったけ」がなぜ夢中や惚れているという意味になるの?その由来は?

「首ったけ」がなぜ夢中や惚れているという意味になるの?その由来は?

「首ったけ」は、特定の物事や人物に夢中になることを意味します。
異性に惚れ込む表現としても用いられます。

しかし、なぜこの表現が「首ったけ」となるのでしょうか。
そこでここでは、「首ったけ」の意味や由来について見ていきましょう。

「首ったけ」とは

まずは「首ったけ」の意味や用い方について見ていきましょう。

「首ったけ」の意味

「首ったけ」は、特定の異性に夢中になっている様子を意味する言葉です。
一目惚れやベタ惚れしている様子を指す際に用いられます。

また、ある思いに深く囚われている様子をあらわす際にも用いられます。
夢中になるあまり、周りが見えなくなっているような状況でも用いることがあるため、ポジティブにもネガティブにも使う事ができます。

「首ったけ」の用い方

「首ったけ」は、特に男性が夢中になっている様子で使われることが多いです。
「彼は彼女に首ったけだ」のように使用されます。

なぜか、女性が夢中になっている様子を描写する際にはあまり使われません。
とはいえ、本来は男女どちらが使っても問題はない表現です。

「首ったけ」の由来

では、なぜ「首ったけ」という表現が広まったのでしょうか?
ここからは「首ったけ」の語源について見ていきましょう。

もとは長さをあらわす「首丈」

「首ったけ」は、長さをあらわす「首丈」から来たとされます。
この「首丈」とは、足から首までの丈の長さをあらわす言葉です。
着物の身丈は、肩の付け根から裾までなので若干その丈は異なります。

深くハマる様子から現在の意味合いに

「首ったけ」は語源である「首丈」は、首の高さまで深くはまり込むというニュアンスで用いられるようになりました。
その身が首までどっぷり浸かっていてはもう抜けだすことはできません。

そのため、夢中になるという意味合いで餅られるようになったのです。

この表現は江戸時代から使用されるようになったとされています。
なお、同じくすっかり惚れ込んでしまう様子を指して「首っきり」という表現もあったのだとか。

「首ったけ」の類義語

ここからは、「首ったけ」の類義語を見ていきましょう。
「首ったけ」の類義語には「ぞっこん」「骨抜き」「メロメロ」などがあります。

ぞっこん

ぞっこんは、心の底から惚れている様子を指した言葉です。
心底夢中になっている様子をあらわしている表現となります。

その語源は「底根」という表記にあるとされています。
「そこね」と一般的には読まれていた底根が、「そっこん」と読まれるようになり、これが後に濁音化して「ぞっこん」になったという説があります。

骨抜き

骨抜きは、日常の言葉としては計画や意見のように芯が通っていたものから、大事な芯を取り除いてしまう事を意味します。
料理に置いて、魚や動物の骨を取り除く過程から来たともされています。

これが、恋愛事においては相手の魅力の虜になり夢中になるという意味合いで用いられます。

メロメロ

こと恋愛において、メロメロとは恋心を抱いている相手に対して夢中になっている様子をあらわす際に用いられます。

外来語もしくは近代的な表現のようにも思われますが、その言葉自体は古く、鎌倉時代から使われているとされます。
これは燃え広がる「メラメラ」という言葉から派生したことで、夢中になる意味が生じたとされています。
また、酔ったように弛緩した様子を指すこともあります。

メロメロの由来としては、英語で円熟した様子や豊潤な様子を意味する「mellow」から転じたとする説もあります。

まとめ

「首ったけ」は、心の底から惚れ込んでいる様子をあらわす言葉です。
また、周りが見えなくなるほど夢中になっていることを表現する際にも用いられます。

「首丈」という言葉から来たとされ、足から首までどっぷりと浸かっているような様子を指して「首ったけ」と表現するようになったとされています。

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