覚えておきたい!お墓参りのマナーを徹底解説
お墓参りにも、マナーがあることを知っていますか?お墓参りのマナーを知った上でなお、気軽に故人に会いに行くという心持が大切です。堅苦しく考える必要はありませんが、お墓参りのマナーを知っているだけで、不思議と落ち着いた気持ちで手を合わせることができるのも不思議です。
お墓参りのマナーとは
お墓参りに、特別なマナーはありません。故人に手を合わせる心が、一番大切なのです。そうはいっても、知っておいたほうが良いお墓参りのマナーは幾つかあります。
服装は普段着でもカジュアルでもOK!
霊園や宗派による決めごとに従う
故人に近い人から参拝を行う
お墓参りの時期に拘る必要はなし!
火を消す際に息を吹きかけるのはNG
故人に会いに行くという感覚ですから、特におしゃれをする必要も、喪服に着替える必要もありません。余り派手な服装は、控えたほうが無難ですが、気軽に墓前で手を合わせるという身近な行為だと思ってください。
霊園や宗派によって、お墓参りのマナーがあります。例えば、お墓参りの時間が決められている霊園もあるでしょう。宗派によっては、卒塔婆を立てないといったものもあります。こうしたマナーやルールは、事前に知っておくようにしましょう。
一周忌や三回忌など、沢山の人がお墓参りをする機会もあるかと思います。この場合は、故人に近い人から順に、墓前に手を合わせるのがマナーです。
お盆やお彼岸といった時期だけお墓参りをするというのも、間違った認識です。あくまでも故人に会いに行くというのがお墓詣参りの意味ですから、思い立ったとき、いつでも墓前を訪ねましょう。
ろうそくや線香の火に、息を吹きかけて消すのは、決してしてはいけないことです。人の口は穢れているものなので、仏様に供える火を消すのには不浄すぎて使うことができません。手で煽るように消すなど、吹き消す以外の方法を使ってください。
お墓参りの手順を紹介
お墓参りの手順を紹介します。こちらも、マナーの一部ではありますが、宗派によって手順が違うことが考えられます。ここでは、一般的なお墓参りの手順として解説します。
お墓の掃除
打ち水と供物のお供え
花を供える
線香をあげて合唱
供物を持ち帰る
墓前で合掌した後、お墓の掃除を始めます。目立つゴミや草を取り、墓石の汚れを落とします。墓石の汚れは、傷をつけないように注意しながら行いましょう。
掃除が終わったら、清浄な水を墓石に掛けたり、コップや茶碗に注いだりします。コップや茶碗を置くことを禁じている寺院がありますから、事前に注意しておきましょう。
墓石に水を掛けることに対して、墓石の上からかけると、故人の頭に掛けるのと同じことだと禁じている宗派がありますから、やはり注意が必要です。
掃除が終わったら、花を供え、お線香を灯して合掌しましょう。故人が好きだった物を、お供えするのも良いでしょう。ここで、やっと故人との会話ができます。日頃の健康を感謝したり、子供の成長を報告したりします。
この場合の食べ物を、おんじきといいます。文字はそのまま飲食と書きます。飲食は直接墓石には置かず、半紙などの上に置くようにしましょう。
お線香のあげかたに、宗派による違いがあることを知っていますか?自分の家の宗派を知っておくと、迷わうことがないかもしれません。
天台宗、真言宗は3本。曹洞宗、臨済宗は1本または2本を立てておきます。浄土真宗の大谷派や西本願寺派は、1本の線香を2つに折って、横に寝かせておきます。余り拘らないお寺もありますが、気になる時は確認しましょう。
墓前で合掌するときに唱える名号も、宗派によって違います。誰もが知っている南無阿弥陀仏は、天台宗、浄土宗、浄土真宗です。日蓮宗は、南無妙法蓮華経と唱えるなど、厳密にいうと違いはあります。
余り気にすることはなく、あくまでも故人を思う気持ちを大切にするというのがお墓参りの本意ですが、宗派に沿いたいという思いがあるのであれば、確かめておきましょう。
合掌の仕方も、実は違いがあります。密教以外の宗派は、右手と左手の手のひらを、しっかり合わせる形の合掌で問題はありません。
密教の場合は、両手の指を交互に合わせる形で合掌します。ちなみに密教とは、真言宗や天台宗をいいます。
そして最後に、お供えした供物のうち、食べ物や飲み物は持ち帰りましょう。カラスなどの野生生物に墓前を荒らされたりしないために、こうした配慮が必要です。
また、食べ物などを置いたままにすることで、墓石が変色してしまうといったトラブルが起こります。持ち帰って、それをいただきながら、故人の思い出話をすることで、故人と繋がることができ
おわりに
せっかくお墓参りに行こうと思っても、マナーや手順を知らないと、気後れしてしまうこともあるかと思います。繰り返しますが、大切なのは故人に会いに行くという、日常的な思いです。その上で、マナーを知っていれば、より心強いかもしれませんね。
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