【RISE】53kg級トーナメント1回戦敗退の田丸辰「自分の必殺技がなくなった感じ」それでも再起へ向け強い思いを語る

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【RISE】53kg級トーナメント1回戦敗退の田丸辰「自分の必殺技がなくなった感じ」それでも再起へ向け強い思いを語る

 立ち技打撃格闘技イベント「RISE WORLD SERIES 2021 OSAKA」が18日、エディオンアリーナ大阪で行われた。

今大会の注目は、RISEの53kg級最高峰の布陣揃いで行われた「RISE DEAD OR ALIVE 2021 -53kgトーナメント」。

この階級の初代王者で、今回の優勝候補としても名前が挙がっていた初代RISEスーパーフライ級王者の田丸辰は、1回戦で政所仁と対戦した。

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自分にとっての必殺技がなくなった感じ

昨年左拳を痛め、今年の年明けに手術をした田丸にとって、今回実に10ヶ月ぶりの試合。そしてその復帰戦として用意された舞台が、強者揃いの今トーナメントだった。

相手はおよそ2年前に対戦し、自身が判定勝ちをおさめている政所。だが、結果は0-3の判定負け。復活の舞台を白星で飾ることはできなかった。

試合後の会見では第一声

「応援してくれた方やサポートしてくれた方に対して申し訳ない気持ちと、まだまだ自分が甘かったし、弱かったと率直に感じます」

とコメントした田丸。

熱戦から一夜開け、改めて試合を終えた心境を自身のYouTubeチャンネルで語った。

試合後はなかなか眠ることができず、早朝6時まで自身の試合の動画を見ていたというが、改めて今回の試合について、こう振り返っている。

「率直に悔しいし、自分に負けた試合だったと思います。ジムの移籍や怪我もあり、10ヶ月空いた期間が2回あった。その中で、空いた2年間を上手く有効活用出来ていなかったという意味で、試合はできずとも、どれだけ自分が成長できていたのかがわかりやすく目に見えた試合だったなと思います。ただ、ブランクは負けた言い訳にはならないですからね。今後はもう少しコンスタントに試合が出来たらいいなと思います」

今回の試合では、故障明けの左ストレートが上手く作用出来ていない印象にも見受けられたが、その点、田丸は

「左拳に関しては、完治はしていて、練習では打ち込めていたものの、試合になるとどうしても手が出なかった。試合勘もあると思いますが、どうしても、殴ったら痛いというトラウマみたいなものがあったんです。
元々僕自身、左ストレートには自身があって、デビュー戦からそれでダウンも奪っていました。そういった意味で、自分にとっての必殺技がなくなった感じでした」

と、怪我明けで戦う難しさを口にした。

後悔がないからこそ感じること

試合を終えた今、自身に1番足りないと感じるものについて問われた田丸。そこでは、これまでRISEの同階級を引っ張ってきた田丸だからこそのこんな思いを明かしている。

「今回は、技術的にもメンタル的にも足りないところが見つかった試合でした。これまで自分は試合において完璧主義すぎるところがあるというか、攻撃をかすられたくないという気持ちがありました。相手の攻撃を避けることだけを考えすぎて、自分の攻撃を出せないし、つめられるところもつめられなかったのかなと。やられる覚悟がないと、自分も相手に攻撃が出来ない。そういったメンタル的な部分でもっと強化していかないと、トップレベルの試合では勝てないのかなと思いました」

試合を通して、改めて自身の課題を見つかった今大会。そんな中、今回復帰戦を戦う上で、自身の中で初めてある試みを行ったという。

「今回初めて戦術を立てて試合に挑みました。今までは『自分イズム』というか、相手がどうとかではなく、自分がどう当てるかを考えていた。試合中もその場その場で自分の頭で戦っていたんです。
そんな中で、今回は周りが相手を研究して作戦を立ててくれていた。そういった意味では、作戦もしっかり立てたし身体も調子も良く、練習もしっかり出来ていたので、試合に対する後悔はないんですよね」

後悔はない。だが田丸は、後悔がなかったからこそ、こう感じていると話す。

「後悔はないんですが、後悔がなくて負けたということは、何かしらを変えなくてはいけない。今回の良かったところと改善点をまたチームで話し合って、みんなで切磋琢磨して頑張っていきたいと思います」

自分が1番になるためのこの2連敗

戦前に行ったインタビューでは、「自分がRISEの53kgをつくり上げてきた自覚はある」と力強く口にしていた田丸。だが、自身が抱く強い思いとは裏腹に、抱えていたプレッシャーも相当なものだった。

「皆がどう思っているかはわからないですが、自分自身、今回は俺が勝たないといけないトーナメントだと思っていました。そのプレッシャーすら力に変えてやろうという気持ちはありましたね」

今回、10ヶ月ぶりの復帰戦は敗戦に終わってしまった田丸。だが、まだ19歳。この先の格闘技人生を見ても、伸びしろしかないだろう。

初代スーパーフライ級王者の名にかけて再起をはかる田丸は、最後にこの先の思いについてこう語っている。

「今回、周りから見たら手数が少なくて、もっと行けよと思ったかもしれませんが、自分自身成長を感じる部分もあった。まだまだ自分は若いですし、これから自分が1番になるためのこの2連敗だと思っています。この負けをしっかり認めてまた強くなっていきたい。今回のトーナメントに出場した他の7人全員を倒すくらいの勢いで、這い上がっていこうかなと思います」

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]


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