千葉・館山【SUP体験・サイクリング】を満喫するアウトドアな旅

千葉・館山【SUP体験・サイクリング】を満喫するアウトドアな旅

本を作ったり文章を書いて時々写真を撮ったり。主にインドアを生業にする私の毎日は、なんとも静かに過ぎていきます。机に座っての作業が多いことに加え、リモートワークも増えました。運動不足を日々感じています。

近所をジョギングするのもいいけど、せっかくなら生活圏から少し足を伸ばして、楽しく体を動かしたいと思った私は、列車に乗って房総半島へ向かいました。

東京駅

都心から2時間で行けるプチ南国、千葉・館山

目的地は千葉・館山。JR東京駅から特急「わかしお」に乗って約2時間、JR安房鴨川駅へ向かいます。安房鴨川行きの特急は京葉線ホームから出ます。ホームでは列車が私を出迎えてくれました。

いい旅になりますように。さあ出発。

特急わかしお

出発を待つ特急列車。旅が始まる気配がする

この日は朝からあいにくの雨模様でした。雨でけぶった景色をボーッと眺めていると安房鴨川駅に到着。ここから内房線に乗り換えて約40分、JR館山駅へ向かいます。

内房線

内房線はJR千倉駅あたりまでは海沿いをはしるので、途中できっと海が見えるはず。窓際の席に座ったら列車が動き始めました。

内房線 車窓

窓から見る海は思ったより荒れていた

JR太海駅とJR和田浦駅間では、海岸に打ち寄せる波が見えました。海の近くには点々と民家が。いつか海沿いの街で暮らすのもいいな。

内房線 開閉ボタン

内房線 列車ドアの開閉ボタン(車内側)

内房線の新型車両は、これを押さないとドアは開きません。こんな小さなボタンひとつで旅気分が高まるんですよね。

館山駅

名物のくじら弁当を食べる

館山駅

エキゾチックな駅舎が旅気分を演出する

館山駅に到着。列車から降りると、感じたのは空気の柔らかさでした。暖流の影響により、冬は暖かく夏は涼しいのが南房総の特徴。駅前にはヤシの木もあります。

マリン

腹が減ってきました。改札を出て階段を降りるとすぐ目の前に店を構える「マリン」で昼食をいただきます。お目当ては名物「くじら弁当」です。

この一帯では古くから鯨が食べられていて、今でも鯨を出すお店が多いとのこと。「天気が良ければ海を眺めながらお弁当を」と思っていたけれど、雨が強くなってきたので諦めてイートインします。

くじら弁当

なんて魅力的な三色弁当なんでしょう

こちらが名物の「くじら弁当」。左右に鯨の大和煮とそぼろが入った三色弁当で、大和煮は醤油味、そぼろは味噌味と飽きがきません。どちらもしっかりとした味付けでご飯にとてもよくあいます。これをつまみにビールを飲んだら最高でしょうね。ああ、お腹いっぱい。ご馳走様でした。さあ本日の宿に向かいましょう。

駅から路線バスで約15分。これから向かう「ファミリーオ館山」は、アクティビティが充実した人気の宿なんですって。

ファミリーオ館山

サイクリングは明日にして、宿でのんびりします

ファミリーオ館山 庭園

広い庭、芝生が鮮やか(翌日撮影)

ファミリーオ館山前バス停で下車、宿に到着です。とても綺麗な施設でした。人工芝と砂の球技用コートが併設されていて、さらに目の前にはビーチがあるのでマリンアクティビティも楽しめます。家族はもちろん、仲間と利用しても楽しそうだと思いました。

この日は自転車をレンタルして海辺をサイクリングしようと思っていたのですが、雨が降っていたので断念。宿でのんびりします。

大浴場

大きな窓から光が差し込んで気持ちがいい

チェックイン直後の大浴場は人がいなくて貸切状態でした。昼間から入るお風呂って贅沢ですよね。お風呂でのんびりしたら、部屋に戻ってビールで乾杯。旅先の雨はあまり歓迎できないけど、これも一興。ベッドの上でのんびりと本を読んでいたら、だんだんお腹が空いてきました。夕食が楽しみです。

夕食

夕食で再び乾杯

夕食は食堂で提供されます。地元の食材を使った、個性豊かな料理はどれも食欲をそそります。もちろんお酒との相性もピッタリです。お腹と心が満たされたら、今夜はゆっくり寝て、明日の活動に備えることにします。おやすみなさい。明日は晴れますように。

ファミリーオ館山 眺望

おはようございます。今日はいい天気です

窓から差し込む光で目が覚めました。昨日の雨が嘘のように、見事に晴れていました。気持ちのいい天気。今ごろ気がついたのですが、目の前は海なんですね。今日は朝からアクティブに過ごすことにします。

レンタサイクル

サイクリングに適したクロスバイクが選べる

ファミリーオ館山では自転車のレンタルをしています。この宿に泊まって、サイクリングを楽しむ方も多いとか。ただいま朝6時。朝食まで軽くサイクリングをしてお腹を空かせることにしました。

地図をしばらく眺めて、国の登録有形文化財「洲埼灯台(すのさきとうだい)」を目指します。

洲埼灯台

人気観光スポットから海を一望

洲埼灯台

美しいフォルムの灯台は1919年に点灯を開始

海沿いのフラワーラインを自転車で走ること30分弱。小高い丘をハアハアいいながら登ると、房総半島南部で最も西に位置する灯台「洲埼灯台」が見えてきました。

真っ白なコンクリートの円筒は、晴れた日の青い空によく映えます。高さは約15メートルで、東京湾に出入りする船の目印となっています。

展望台 眺望

朝の日差しが海を照らす

灯台前には展望台があって、遠くの景色を望むことができます。晴れた日は三浦半島、そして富士山が見えることもあるそうです。

さて、新鮮な空気と美しい景色を堪能したら宿へ戻りましょう。

ファミリーオ館山 朝食

テラス席で美しい庭と海を眺めながら朝食をいただく

普段あまり自転車に乗らないのと、意外とアップダウンが多くて、朝からいい運動になりました。というわけで、宿に戻ったらお待ちかねの朝食の時間です。

朝から体を動かした自分へのご褒美で、お腹いっぱい食べても問題ありませんが……10時から旅のメインイベント、SUPが待っているので、腹八分目でごちそうさま。

ファミリーオ館山

いざ念願の海上散歩へ

ファミリーオ館山前の海

宿前の海でSUPの講習が行われる

チェックアウトしてフロントでインストラクターと合流。説明を受けたら、徒歩1分ほどの海岸へ移動します。SUPとはスタンドアップパドルボードの略称で、専用ボードに乗ってパドルで漕ぎ進む近年人気のスポーツなんです。慣れてきたらボードの上に立って散歩気分で海面を進むことができるんだとか。楽しみです。

筆者

水面を見つめる筆者。後ろ姿は頼もしい

まずはウェットスーツに着替えます。この一帯は、海面が鏡のようであることから「鏡ヶ浦」と呼ばれるくらい波の穏やかな海。海水はまだひんやり(取材は5月)していましたが、ウェットスーツを着ているので、ほとんど気になりません。サーフィンもスノーボードもやったことがないので、不安しかありませんが、果たしてどうなることやら。

筆者

最初は膝立ちの状態でパドルを漕ぐ訓練をします。前後に進む、左右に曲がる、ブレーキをかけるという基本動作を学んだら、インストラクターから「ではボードに立ってみましょう」との言葉。

筆者

今回お借りした大きめのボードは比較的安定感があるので、少しの波ではびくともしません。「筋がいいのかも」「楽しいです」などと余裕をかました次の瞬間、グラグラとボードが揺れました。前から向かってくる波は問題なかったのですが、ボードが波に対して横向きになってしまったため、バランスを崩して一気に海の中に放り出されてしまいました。

もちろん、ライフジャケットをつけているので海に落ちても安心。それを繰り返すうち、だんだん操作に慣れてきます。

筆者

思ったよりも様になっている気がしませんか

しばらくすると、ボードが安定してきて、立ってパドルを漕ぐと自分が海の上を歩いているような爽快な気分を味わうことができます。今回は入江をぐるぐると回って満足した私でしたが、少し上達したら海岸沿いにちょっとした遠出もできるそう。

ちなみに、ホテルから砂場に直行するのでサンダルは必須です。さて、2時間弱の海上散歩もそろそろおしまい。慣れない運動をした私の太ももは心地よい疲労感に包まれていました。揺れる波の上で体幹も鍛えられたので、お腹周りが少しだけ痩せた気がします。

館山食堂

館山の台所のボリュームランチに大満足

館山食堂

SUPを終え、ホテルのお風呂で体を温めたら、バスで館山駅へ戻ります。

最後は館山らしく魚介類をいただくことにします。駅から約5分の「館山食堂」へ。こちらは地元の人からも愛される人気店で、この日も行列ができていました。

日替わり定食

人気の日替わり定食はなんと税込800円

隣の常連さんらしきお客さんが頼んでいた「日替わり定食」を注文します。刺身の3種盛りはどれも新鮮。身がぎゅっとしまっているから歯応えがあって、噛み締めるたび魚のうまさを堪能できます。ふっくらとしたアジフライも最高で、ご飯が止まらなくなって困りました。

さて東京へ帰りましょう。朝早く起きて活動したおかげで、充実した1日になりました。心もお腹も満たされた私は、のんびりと帰ります。列車なら寝てる間についてしまうし、なんなら仕事だってできちゃう。ということで、帰りの列車では原稿を書きながら、ゆっくりと現実に戻りたいと思います。食事も遊びも楽しめる身近な楽園・館山、またお邪魔したいと思います!

東京駅

掲載情報は2021年6月29日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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びゅうたび

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