『サンガジャパン vol.5』に寄稿しました。
いま店頭に並んでいる『サンガジャパン vol.5』に「クンサン・ラマの死の教え」というエッセイを寄稿しました。
このタイトルは、19世紀の東チベットで超宗派運動が盛んになった頃にまとめられた「クンサン・ラマの教え」という仏教書のタイトルをもじってつけました。この本は、民衆に向けて広く説かれている入門書なのですが、本来は密教の本行に含まれる阿弥陀浄土への往生法である「ポワ」という比較的高度な死の教えが説かれています。その意義について考えるために、古代吐蕃王国に仏教が導入されグル・パドマサンバヴァが活躍した頃から現代に至るまでの、チベットの仏教社会の歴史を振り返りました。その結果、チベットの超宗派運動のありかたについて学ぶことが、日本のこれからの宗教のありかたを探るための大きなヒントを与えてくれるのではないかという考えを持っているのですが、その背景にある歴史的認識を大まかに示すことになりました。
このブログをお読みの皆さんにも、ぜひお手にとっていただきたいと思っております。どうぞよろしく!
佐々井秀嶺(寄稿) (著), 宮崎哲弥(寄稿) (著),南直哉(寄稿) (著),板橋興宗(寄稿) (著),ティク・ナット・ハン(寄稿) (著), 藤本晃(寄稿) (著), サンガ編集部 (編集) アルボムッレ・スマナサーラ(寄稿) (著)
サンガ 2011-04-11
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