スタイリッシュでかっこいいガーデントレンド!ドライガーデン向き品種3選

スタイリッシュでかっこいいガーデントレンド!ドライガーデン向き品種3選

砂や石がゴロゴロしていて、そこに多肉植物などが植え付けられた個性的なガーデンデザインを見かけたことはありませんか? それこそが、人気急上昇中の「ドライガーデン」。ドライガーデンの作り方の基本と、おすすめ品種3選を紹介します。

スタイリッシュなドライガーデンの作り方とおすすめ植物をご紹介!

商業施設はもちろん、一般の家庭の庭でもドライガーデンは引く手あまた!メインガーデンだけでなく、玄関まわりやベランダなどにもつくることができます。水やりの回数が少なくてすむなど、ローメンテナンスなのも魅力です。

 

●ドライガーデンって? どんなふうにつくればよいの?

「ドライガーデン」とは、乾燥した環境を好む、砂漠地帯を原産とした植物などで構成した植栽やガーデンデザインのこと。ごつごつした岩や砂利などでデコレーションすれば、よりドライガーデンの雰囲気が増します。

ドライガーデンに用いられる植物は、よく花壇に植えられている一般的な草花や花木ではなく、多肉植物やサボテンなどがよくあしらわれます。

多くがメキシコや南アメリカ、オーストラリアなどの砂漠地帯や降水量の少ない場所で自生。よって、水やりのし過ぎは厳禁です。また、非常に痩せた土地で生育する植物ですから、多肥も避けてください。

事前に肥料を混ぜ込んである、保水性のよい草花用培養土をそのまま使用するのは、ドライガーデンには不向きです。ドライガーデン用の培養土を用いる、植穴の底に軽石を敷き込むなど、水はけをよくすることが大切。植え込み時に、通常の草花ではよく用いる元肥が必要かどうかも、植物ごとに事前にリサーチしておきましょう。

さらに、ドライガーデンによく似合う植物は、気温の高い環境で育つものが多数。日本で冬越しできるかどうか、耐寒性の有無も大事なチェックポイントです。

 

ドライガーデンにおすすめの植物)ニューサイラン

サボテンや多肉植物がメインとなりがちなドライガーデンで、貴重な葉物として大活躍するニューサイラン(キジカクシ科)。シャープな葉をいくつも放射状に展開するスタイリッシュな植物で、ドライガーデンはもちろんのこと、モダンなイメージをつくりたいガーデンによく用いられます。

ニューサイランは、丈夫で育てやすい多年草。草丈は60~300㎝に成長し、美しい葉は、一年じゅう鑑賞できます。原産地はニュージーランドですが、比較的耐寒性があり、少々の降雪くらいでは枯れこみません。温暖地なら地植えしても、問題なく冬越しができます。

日当たりを好むため、できるだけ日照条件のよい場所で栽培してください。ニューサイランによく似た姿の植物に「コルディリネ(キジカクシ科)」がありますが、こちらは樹木に分類され、年々樹高が大きくなりますが、多年草のニューサイランの草丈はほぼ変わらず、ガーデンに用いやすいのがありがたい点です。

旺盛に成長するので、葉数が増えすぎて手狭になったら株分けを。4月頃、根が切れないように気を付けて掘り上げ、手で株ごとに分けます。根が付きやすいよう、葉を短く切ってから植え込むのがコツです。

 

ドライガーデンにおすすめの植物)アガペ

アガベ(キジカクシ科)は、メキシコや西インド諸島などが原産。多肉植物の一種で、分厚く固い葉の周囲にトゲをまとった、独特の姿が印象的です。

草丈は品種によって大きな差があり、小さなものは5㎝ほど、大型種は200cmにも育ちます。日本では1960~70年代に、「アオノリュウゼツラン(青の竜舌蘭)」「ハツミドリ(初緑)」などが普及しはじめました。

大型になるアガベは、「センチュリーフラワー」、すなわち「100年に一度だけ咲く花」の異名もあります。貴重な花が咲く姿はぜひ見たいものの、花が咲くと株が枯れてしまうのが残念です。

戸外で地植えされている姿をよく見かけますが、品種によっては耐寒性の低いものもあるので要注意。耐寒性のある「アオノリュウゼツラン」などは、温暖地での地植えは充分可能です。

もともと非常に乾燥した地方で自生する植物のため、日当たりと風通しがよく、湿気がこもらない環境で栽培してください。水やりは、土の乾き具合、降雨の状況などみながら、ある程度は放置状態でも問題ありません。

側に植える植物を似たような性質の品種にすれば、ともに水やりを控えめにして乾燥気味に育てられるのでおすすめです。

 

ドライガーデンにおすすめの植物)カンガルーポー

カンガルーポー(ヘモドラム科 )を直訳すると「カンガルーの前足」。まさにその名にピッタリの姿の花を、4~6月に咲かせる多年草です。

花色は、黄・赤・オレンジ、白など。草丈20~150cmと、品種によりばらつきがあるので、植えたい場所によって花色とともにセレクトしてください。

カンガルーポーは、オーストラリア南西部の乾燥してやせた土地を原産とするものが多く、過湿・多肥が苦手です。高温多湿で、肥料もち・水もちのよい日本の土では育てにくいことから、国内では一年草として流通する場合もあります。

しかし、ドライガーデン用に整えた土や、控えめの水やりによって、充分越年して育てることができます。霜や雪を避けられる環境であれば、関東地方程度の温暖地なら冬越しも可能です。

カンガルーポーは、ドライフラワーにするのも人気です。たくさん花が咲く大株に育ったら、切り花やドライフラワー用にカットしたり、株分けで増やすなどの楽しみも。比較的容易に発芽しますので、温暖な気候の3~4月か9~10月に、種まきにチャレンジするのもよいでしょう。

 

おわりに

いかがでしたか? 「かっこいい!」「個性的!」そんなガーデンを目指すなら、ドライガーデンづくりにチェレンジしてみてくださいね。

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