信州の景色と旬を満喫!しなの鉄道「ろくもん」で行く観光列車旅
こんにちは。ヒップホップのトラックメイカー・ライターの観音クリエイションです。「自然豊かな場所で曲を作ったり文章を書いたりして生活したい」という気持ちが強まりまして、古民家を購入して長野県に移住しました。
長野は空気がおいしくて、水がきれいで、緑がいっぱい。そしてその恵まれた自然環境のおかげで食材の質がとても高い。何日か長野で過ごすだけで体が元気になっていくのを実感すると思います。
今回はそんな長野の豊かな自然とおいしい食を堪能できる、観光列車「ろくもん」をメインに、長野の見どころを1泊2日で満喫するコースを紹介します。
JR東京駅
長野へは北陸新幹線で
JR長野駅へは、JR東京駅から北陸新幹線で約1時間半。
戸隠神社
パワースポットの戸隠神社でご利益をいただこう
まずは戸隠山(とがくしやま)の麓に創建されて2,000年余りの歴史を持つ「戸隠神社」に参拝しに行きましょう。長野駅善光寺口の7番乗り場から、「ループ橋経由戸隠高原行き」のバスに揺られること約1時間。戸隠中社前バス停で下車します。
奥社・中社・宝光社・九頭龍社・火之御子社の五社からなる戸隠神社はパワースポットとしても有名で、ここ中社のご祭神は「天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみこと)」という知恵の神。学業成就・商売繁盛・開運・家内安全などのご利益があります。お賽銭を入れて二礼二拍手一礼。「全部うまくいきますように」と欲張りなお祈りをしました。
歴史を感じる本殿。冬の神社は空気が澄んでいて、気持ち良いですね。
中社には親子の狛犬がいます。小さい狛犬かわいいな。
うずら家
蕎麦の香りが素晴らしい「うずら家」へ
参拝を終えて、遅めのランチをいただくことにします。中社から歩いて約5分のお蕎麦屋さん「うずら家」へ。
店主さんが「一番におすすめしたい」という、ざるそば(大盛り)。お蕎麦ってこんなに良い香りがするんだ、と感動しながら啜(すす)りました。
お蕎麦と一緒に注文したのが大きな車海老の天ぷら。良いごま油を使っているようで、これが実にうまい。ざるそばと最高の相性でございました。
うずら家は味だけでなく、店員さんの接客があたたかくて丁寧なのもお伝えしたいところ。お客さんをとても大事にしているのが伝わってきて、幸せな気分でお店を後にしました。
食事を終えたら、再びバスで長野駅に戻ります。今日は駅近くのホテルでゆっくり休み、明日に備えます。
善光寺
エネルギーに満ちあふれる善光寺へ
翌朝、「善光寺」を目指します。長野駅からバス(※)もでていますが、今回は歩くこと約30分。
※編集部注:善光寺大門バス停まで約15分、バス停から善光寺本堂までは徒歩約5分
参拝前に仲見世通りで長野名物のおやきを購入。舞茸がぎっしり詰まっておいしい。
「遠くとも 一度は詣れ 善光寺」で語り継がれる善光寺。このお寺は一生に一度お参りするだけで極楽往生が叶うと信じられています。
本堂にお参り。山々を望む善光寺からは、自然のエネルギーが感じられて、ぷらぷら歩いているだけで元気になっていく気がする。
善光寺は御朱印好きの聖地でもあるようで、びゅうたびでも井口エリさんがこの周辺6箇所で22の御朱印をいただく旅を紹介されています。御朱印好きの方は、ぜひ参考になさってください。
お参りを終え、再び30分ほど歩いて長野駅へ戻ります。
長野駅
観光列車「ろくもん」で軽井沢駅へ
長野駅からは今回の旅のメイン。しなの鉄道が運行する、観光列車「ろくもん」に乗り込みます。申し込んだのは「食事付きプラン ろくもん4号 長野→ 軽井沢コース」です。
ダイナミックレールパックのプランだと東京駅からの着駅を長野駅、帰りの発駅をJR軽井沢駅と別で設定できるので、長野駅〜軽井沢駅は観光列車でゆっくり楽しむことができるんですよね。
長野県上田市ゆかりの戦国武将、真田一族の家紋である「六文銭」から命名された観光列車「ろくもん」。
真田氏が出陣の際にほら貝を吹いたという伝説にちなんで、乗車開始時刻になると客室乗務員さんがほら貝を吹く演出からはじまります。2021年の長野駅のホームに突然鳴り響く戦国時代風の音色。つい気持ちが高揚してしまいました。
長野駅から軽井沢駅までは約2時間10分。ゆったりとした旅に入ります。
ろくもんは3両編成で、2人・4人掛けの対面席やソファ席、沿線地域の景観を楽しみながら食事ができるカウンター席などさまざまな座席があります。
今回乗車したのは3号車。障子戸で仕切られた半個室座席(2人席)が並んでおり、ヒノキがふんだんに使われています。
インテリアが素敵で、列車の中にいることを忘れてしまいそうなほど。テーブルや椅子がどれもかわいい。
ろくもんの食事付きプランはドリンクがついており、長野県産のお酒やジュースをいただけます。今回はその中からソフトドリンクの信州りんごジュースと信州赤ぶどうジュースのセットを選択しました。この赤ぶどうジュース、元気なぶどうの味がします。とてもおいしい。
お待ちかねの食事は、長野県千曲市にある和食会席料理店「竹葉亭」の二段重です。信州の旬の食材を使って、日本食の料理人が列車内で仕上げる創作和食は、味はもちろん、目にも楽しい。
信州の野菜をふんだんに使った煮物と、信州ハーブ鶏が絶品でした。優しい味付けなのにしっかりと記憶に残る、こだわりを感じる調理です。
温かいご飯とお味噌汁も提供されます。長野県の木島平産天然キノコを使った信州みそのお味噌汁が旨味たっぷりで最高だった……!
食後には客室乗務員さんが列車内でたてるお抹茶の提供も。結構なお手前でございました。
車窓からの風景を眺めるだけでなく、絶景スポットや名所に差し掛かると、客室乗務員さんからその土地の情報や歴史的背景などの案内が入るので、乗車しているだけで長野についての知識がどんどんインストールされていきます。また、停車時間が長い駅では降り立って駅周辺を散策できるのも、ろくもんの魅力のひとつ。
停車中、ろくもんと一緒に記念撮影ができるおもてなしもあるので、ご興味ある方は是非。
終点の軽井沢駅に到着。レトロな駅舎内には、しなの鉄道のオリジナルグッズなどが販売されている「森の小リスキッズくらぶ」や「ろくもんラウンジ」などの施設が併設されています。全体的にどこか懐かしく、優しさを感じる空間です。
お食事付きプランの乗客は、このろくもんラウンジを利用することができます。昔は貴賓室だったという素敵な空間で、サービスのりんごジュースをいただきながらろくもんの余韻を楽しみました。
長野から軽井沢に至る沿線の風景を眺めながら、その土地のおいしいものを食べて、歴史や文化を学ぶ、ろくもんの旅。ゆったりと贅沢に長野を満喫するにはもってこいだと思います。時間があれば、この足で軽井沢を観光するコースも楽しそう。
空気がきれいな長野を旅していると、自然と呼吸が深くなって、脳がどんどんクリアになっていくのが実感できるんですよね。都会でのデスクワークに疲れたら、ぜひ長野でリフレッシュしてみてほしいです。
東京駅
掲載情報は2021年4月22日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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