カラフルな花を楽しめる丈夫な多肉植物「カランコエ」を育てよう

カラフルな花を楽しめる丈夫な多肉植物「カランコエ」を育てよう

秋から冬を通り越し、春になるまで愛らしい小花を咲かせ続けるカランコエ。花期が長く、花色はカラフル、強健な性質と、育てたくなる魅力がいっぱい。ぜひガーデニングビギナーもチャレンジしてみてください。

冬にも花を咲かせる「カランコエ」の育て方のポイント

花が少なくなる冬の間も、途絶えず花を咲き続けるカランコエ。ちょっとした栽培のコツを実行すれば、難しいテクニック不要! 長期間、ピンク、黄色、白、オレンジなど、鮮やかで愛らしい花を楽しむことができますよ。

 

カランコエって?

カランコエ(ベンケイソウ科)は、非耐寒性多年草に分類される多肉植物の一種。町の園芸店でもよく見かける、ポピュラーな花鉢です。

カランコエの開花時期は、早いものは10月頃から咲きはじめ、春先まで咲き続けることも珍しくありません。長期間、ピンク、オレンジ、白、赤、黄色など、カラフルな花が次々と咲く、育てがい抜群の植物です。

カランコエは、花色の多さに加え、八重咲きや、ベル型の花を咲かせるものなど花姿もさまざま。花のない時期でも、多肉質の葉は一年じゅう常緑を保ちます。

そのほか、カラーリーフや、気温が低くなると紅葉するタイプ、個性的な草姿のものなど、さまざま品種があって楽しみ方も多種多様です。

カランコエは多肉植物なので、乾燥に強く、水やりの手間も最小限ですみます。草丈は10~50㎝ほどで、世話がしやすいのもありがたいところです。

 

カランコエの栽培場所

カランコエは、シーズンによって栽培場所を変えたほうがよいため、鉢で栽培するのが適した植物です。春や秋の温暖なシーズンは、日当たりがよく、雨を避けられる軒下などに鉢を置くとよいでしょう。

高温で厳しい直射日光にさらされる夏は、葉焼けが心配です。日差しを避けて、明るい日陰がベスト。気温が8度を下回ると花が咲かなくなるため、晩秋には室内に取り入れます。

室内で管理する際には、日照不足に要注意。日当たりのよい窓辺などに鉢を置いて、充分に日光浴させないと、下葉が黄変して株が弱ってきます。

ただし、日当たりが良くても、街灯などで夜間に暗くならない部屋に置いてはいけません。カランコエは、日照時間が短くなることに影響を受け、花芽を付ける性質があります。開花には、一定時間の暗さが不可欠なため、夜も明るいところでは花を咲かせないのです。

もし夜間の明るさが気になる場所で、カランコエを栽培するのであれば、段ボールを利用してください。夕暮れ時の5時から日が昇る7時を目安に、カランコエの鉢に段ボール箱をかぶせ、真っ暗な状態で夜を過ごさせます。

1か月ほど毎日続ければ、約3か月後には花芽がついてくるでしょう。

 

カランコエの水やり&肥料

カランコエは多肉植物ですから、乾燥に耐性がある反面、過湿は大の苦手です。根が細く、水やりをしすぎると根腐れの原因になります。

高温多湿になる夏(6~8月)と冬から春先(12~4月)は水やりは控えめに。乾かし気味に育てます。特に冬は鉢土がすっかり乾いてから、さらに2〜3日経過した段階で水やりを。そのほかのシーズンも過湿に注意し、鉢土が乾いてからの水やりを心がけてください。

また、カランコエに水やりするときには、花や葉に水がかからると傷むので注意して。株の上から水をかけず、株元に吸わせるようにして水を与えます。

カランコエの肥料は、夏と冬は原則不要です。春と秋には、規定量の液肥を10日に1度の割合で与えます。秋から冬にかけての長く花を楽しみたいという場合には、開花を助けるリン酸分の多い肥料を規定量与えてもよいでしょう。

 

カランコエの開花中&花後のお手入れ

カランコエは花茎を伸ばし、その先端に小さな花を次々と咲かせます。最初の花は咲き終わっていても、同じ花茎の中には今が花盛りのものもと、開花に時間差が見られるでしょう。次々と花茎は育つので、咲き終わりが目立つようになったら、花茎ごと付け根からカットを。

花期が終わりを迎える6月頃には、草丈の半分くらいで切り戻しします。同時に、一回り大きいサイズの鉢に植え替えるのがおすすめです。植え替えたらたっぷりと水を与え、明るい日陰に約1週間置いて養生させます。

なお、カランコエはさし芽で容易に増やせます。葉が4枚くらいついた状態の茎をカットし、挿し木用土にさしておけば、約1か月くらいで根付きます。春~初夏、秋が挿し芽の適期です。

 

おわりに

いかがでしたか? カランコエは日常の手入れはもちろん、増やすことまで簡単。ぜい育ててみてくださいね。

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