コロナ禍にも関わらずアイルランドの輸出額が大きく伸びたのは何故?
コロナ禍に世界中が泣いた2020年。
ロックダウンや外出制限により製造業に多大な影響が出た国も多く、主要国のほとんどの国で輸出金額が昨年に比べ減少している。
OCEDの統計を見てみると、主要43か国のうちなんと13か国が昨年対比で10%以上も輸出額を減少させている。
そんな中、昨年対比で5.1%も輸出額を増加させた国がある。その国とは「アイルランド」。
一体なぜアイルランドは輸出額を増加させることができたのだろうか?
JETROの資料によると、アイルランドの主要な輸出品目(2019年)は以下のようになっている。
医薬品(31.5%)
有機化学品(20.9%)
光学・医療機器(8.9%)
電気機器(6.9%)
機械類(5.8%)
アイルランドは、法人税率を低く抑えることで多国籍企業を呼び込む政策をとっており、世界的な製薬企業・ハイテク企業が多数進出している。なんとアイルランドの労働力の10%以上が、世界的なハイテク・製薬大手を含む多国籍企業に勤めているという。
昨年は新型コロナウイルスの影響により医薬品・医療機器等の需要が世界的に上昇。結果としてアイルランドの輸出額を押し上げたのだと考えられる。
(written by 山崎健治)
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