国産材の可能性を生み出すクリエイティブプロジェクト「WOOD CHANGE CHALLENGE」

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国産材の需要創出・利用拡大を支援するプロジェクト「WOOD CHANGE CHALLENGE ウッド チェンジ チャレンジ」を立ち上げ、2020年11月から国産材を活用するアイデアアワード・異分野のクリエイターが集結したプロトタイピング・イベントを中心に各施策を実施しました。
そしてこの度、3月5日(金)から18 日(木)の14日間、東京・代官山 蔦屋書店にて「WOOD CHANGE AWARD」の受賞作品や「WOOD CHANGE CAMP」作品を展示しています。
国産材の魅力と可能性を体感し、木と人の新たな物語が始まる同イベントにご注目ください!

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■「WOOD CHANGE AWARD 」とは?
国内外より未発表の作品やプロトタイプ、コンセプトスケッチやサービスまで幅広くアイデアを募集するクリエイティブアワード。国産材にクリエイティブをかけあわせ、「もしかしてこんなに変わるかもWould chang」」という自由奔放なアプローチを集めました。国産材に無関心な人々、そのひとりひとりの小さなまなざしや意識に変化を起こし、大きな課題解決へ。そんな木と人との物語がはじまる、Would Change” なアイデアを募集。国内に加え、タイや中国など海外からの応募も含め103作品が集まりました。
2月には、建築家やアートディレクターなどにより構成された審査員4名による厳正な審査が行われ、ゴールド、シルバー、ブロンズ、ピックアップ賞を決定。
■「WOOD CHANGE AWARD 」受賞作品のご紹介

ゴールド

【ゴールド】もりのがっこう(仮)

【作品名 】 「もりのがっこう(仮)」
【お名前 】 足立成亮、陣内雄、神輝哉、金内智美、木野哲也、SHIN sasaki、野中穂
(林業従事者、NPO 法人理事、福祉事業・観光、北欧雑貨店主、文化芸術事業プロデューサー 、デザイナー、カメラマンで構成)
<作品概要>
森林・林業現場への興味関心を高めることを目的に『こんな森があったらいいよね』 を共有・実現する場として、現役の林業従事者がひらく「もりのがっこう(仮)」を創立するアイデア。環境保全型林業の現場として稼働している札幌市内山林から、北海道各地へ展開することを想定。

シルバー

【シルバー】Hygrosensitive Shape-Shifting Facade

【作品名 】 「HygrosensitiveShapeShifting Facade」
【お名前 】 Zhenfang Chen(研究者)
<作品概要>
木材の吸湿性を利用して、相対湿度の変化に応じて、晴天時には閉じ、雨天時には開く、気象に敏感な、可動ファサード。実際に実験や、試作でのテストも実施した上で提案している。

ブロンズ

【ブロンズ】戻り苗

【作品名 】 「戻り苗」
【お名前 】 奥川季花、西来路
(協力:株式会社中川、樹木医:大谷栄徳)(編集者、グラフィックデザイナーで構成)
<作品概要>
林業で使用されるスギ、ヒノキ、ウバメガシの苗を家庭で育て、山に植えてもらい、同じ山で育った木が製品となって、手元に戻ってくるというサービス。木材製品への愛着と、日本の森林に対する関心を高め、林業界の課題の一つである日本木材の国内消費増加につなげる考え。
▼ピックアップ賞

#MATERIALITY賞

【#MATERIALITY賞】木雲

【作品名 】 「木雲」
【お名前 】 齋藤拓海 (大学院生)

#ACTIVITY賞

【#ACTIVITY賞】ICE TREEM

【作品名 】 「ICE TREEM」
【お名前 】 田嶋千寛 (大学生)

#STORYTELLING賞

【#STORYTELLING賞】

【作品名 】 「触れると思わず前に進みたくなる、音を奏でる木の手すり」
【お名前 】 MATHRAX〔久世祥三、坂本茉里子〕(アートユニット)
【AWARD審査員コメント】
永山祐子
nagayama

建築家
1975年東京生まれ。1998年昭和女子大学生活美学科卒業。1998-2002年青木淳建築計画事務所勤務。2002 年永山祐子建築設計設立。
http://www.yukonagayama.co.jp/

本プロジェクトでは、 「プロが見て凄いもの」 よりも、一般の方にも想像、共感してもらえるアイデアが求められていたと思います。応募作品は様々な分野から多様なアイデア・プロダクトが集まりました。その中でも受賞作品は、そのアイデアを見た人が新たな可能性を語り始めるくらい想像力が掻き立てられる、未来への種を感じるもの、そして身近な体験をアイデアにした共感性のあるものを選ばせていただきました。
秋吉浩気
akiyoshi

建築家
メタアーキテクト/VUILD株式会社代表取締役 CEO
2017年に VUILD を創業し、「建築の民主化」を目指す。主な受賞歴に SD レビュー
(2019年、U 35 Gold Medal 賞 (2019年、グッドデザイン金賞(2020年)

人と木の関係を再構築するためには、これまでの常識を疑い行動することが大切であると、審査を通じて学びました。現場である山を人々の居場所として再定義するだけでなく、林業従事者という職能を創造者へと再定義しているゴールドを筆頭に、様々な勇気ある挑戦に出会うことができました。とりわけ、学生達が山や流通に踏み込んで提案していた点が印象深く、このような時代の変化の追い風として各賞が貢献できればと願っています。
佐藤ねじ
neji

アートディレクター/プランナー
1982年生まれ。小さくてもいいから新しい発見「0→0.1」を多く見つけていくことを目標に株式会社ブルーパドルを設立。主な受賞歴に、文化庁メディア芸術祭、YahooCreative Award グランプリ、グッドデザイン賞 BEST100、TDC賞など。

林業が抱える課題を家庭菜園で解決に導くアイデアなどに、 「未来的」 「WEB的」
な発想を感じ、面白かったです。サービスを通して問題提起の意識が続いていくアイデアに、沢山のキャッチコピーが生まれる気配を感じています。審査を通して感じたのは、「よいものを作るひと」 と 「それを伝えるひと」 の両方の存在が大切だということ。一つの批評が、その価値を伝えることに機能すると感じました。
若杉浩一
wakasugi

武蔵野美術大学造形構想学部 クリエイティブイノベーション学科 教授

九州芸術工科大学芸術工学部工業設計学科卒プロダクト、インテリア、建築、ソーシャルデザイン 2002 年より日本全国スギダラケ倶楽部を立ち上げ、地域とデザインの可能性を模索してる。

予想だにしないもの、「その手があったか」 と感じるものなど、多様なアイデア溢れていて興味深かったですね。また、そこに第三者のアイデアが加わると、一気にリアリティが加速して、実装などの次のステップに行くこともイメージでき、審査を通して将来性を語る意味でも面白かった。イノベーターとして山に関わる人が増えていけば、人々はより山に興味を持ち、山に戻っていく未来も見えた気がします。

あなたも是非この機会に、木材について感じてみませんか?
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