その切なさに胸が震える……800万人が涙したミュージカル「ノートルダム・ド・パリ」日本公演中
今年度アカデミー賞で、アン・ハサウェイが助演女優賞を受賞し、大ヒットを記録している映画「レ・ミゼラブル」。原作者ヴィクトル・ユーゴーが描く、もう一つの代表的傑作が「ノートルダム・ド・パリ」のミュージカルはフランス・パリ初演で社会現象を巻き起こして以来、これまでに15カ国で上演され、800万人が涙したと言われる大ヒット作です。
そんなミュージカル「ノートルダム・ド・パリ」は現在日本公演中。3月17日まで東京公演、3月21日~3月24日に大阪公演、4月5日~4月7日まで名古屋公演が行なわれます。
「ノートルダム・ド・パリ」は、ディズニー・アニメーション『ノートルダムの鐘』の原作でもある、切ない物語。荒んだ15世紀のパリを舞台に、愛に生き、愛ゆえに運命を狂わせてしまう男女の哀切なラブストーリーです。
筆者も、原作とアニメーションのファンなので「あの壮大な物語をどの様に舞台化するのだろう」と興味津々だったのですが、歌とダンスのみで舞台いっぱいに表現される世界観は、素晴らしいの一言。
20名以上の鍛え抜かれたダンサーたちの力強い肉体、アクロバティックなパフォーマンスは大迫力です。高い壁や、吊り下げられた鐘にぶら下がったり、背景がくるくると変わる演出に拍手が鳴り止みません。
もちろん、音楽は最高レベル。ロック、ポップス、ラテンなどの要素を取り入れた、伝統や物語のベースを活かしながら、新しさを加えている表現が見事でした。今回は英語の公演で、英語が分からない人には字幕も表示されていますが、出演者の方々の表情豊かな歌いぶりは、言葉の壁を越えて私たちにあらゆる感情を抱かせます。
「ノートルダム・ド・パリ」は名作あるがゆえに、その物語の全容や魅力を知っている様で知らない人も多いはず。ぜひこの機会に、切なすぎる愛の物語を味わってみてはいかがでしょうか?
「ノートルダム・ド・パリ」ストーリー
15世紀末のパリに流れ着いたジプシーの一団のなかに、エスメラルダという娘がいた。妖艶な美しさと純粋な心をあわせ持つエスメラルダに、多くの男たちが想いをよせる。そのなかには、近衛隊長のフェビュス、ノートルダム大聖堂の司教フロロ、そして孤独な鐘つき男のカジモドがいた。婚約者のいる身でありながらエスメラルダに惹かれていくフェビュスと、聖職者として許されない感情にさいなまれるフロロ、そして己の醜さを呪いながらも、一途な恋心を募らせていくカジモド。3人の男たちの愛と欲望が渦巻くなか、エスメラルダの想いはフェビュスにあった。
しかしある夜、エスメラルダと密会したフェビュスが何者かに刺され、罪を着せられたエスメラルダは投獄されてしまう。カジモドはエスメラルダを救出し、ノートルダム 大聖堂にかくまうのだが、パリでは暴動が起きていた。混乱のなか、再び捕らえられたエスメラルダに死刑が宣告される。そして―――。
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