一体誰が買うの? 蒲田の町工場が作った「斜め上すぎるホワイトデーグッズ」とは?
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もうすぐホワイトデー。“ちょっとビックリするようなお返し”で、女子のハートをガッチリつかみたい人もいるだろう。ひょっとしたらそんな人には耳寄りかもしれない情報を入手した。東京・蒲田の町工場が「ちょっと斜め上すぎるホワイトデーグッズ」を開発し、発売中だというのだ。
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それが「超リアル!手を型取りしたきゅんチョコ製作用トレー(ただしオッサンの手)」999円。
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そして、「義理チョコを本命チョコに変えてしまう魔法のトレー」3140円。
「超リアル!手を型取りしたきゅんチョコ製作用トレー(ただしオッサンの手)」は、このトレーを開発した町工場・株式会社城南村田のエースである営業部フェロー・浅井利晃さん(44歳・埼玉県在住・西武ライオンズファン)の右手でつくった極上の“きゅん”を石膏で型取り、その型を木型師が成型手を加えて微調整し、さらに3Dスキャンして縮小し、原型を作成して真空成型でトレーを完成させたのだという。
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浅井利晃さんに、製作工程を見せていただいた。
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まず、自分の手で型を取り……。
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まるで「ハチミツの壺に手を突っ込んだくまのプーさん」状態で、失笑されながら……。
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木型師が細かい調整を行なってリアルな“きゅん”の原型を完成させたのだという。
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完成した原型。申し訳ないが、若干気持ち悪いかもしれない。
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そしてもうひとつの「義理チョコを本命チョコに変えてしまう魔法のトレー」は、チロルチョコを132個買って並べると、「サランへ」という文字が完成するのだという。
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商品説明の使用例によると、「オフィスのデスクにさりげなく置いておくのもオシャレです。」とのことだ。
非常に申し訳ないが、とても正気だとは思えない。
とりあえず浅井さんに話を聞いてみた。
記者:これ、嫌じゃなかったですか?
浅井さん:い、嫌かと言われたら……だ、大丈夫っす。
記者:売れると思いますかコレ?
浅井さん:えーと、実は“きゅん”の方はもう、ひとつ売れたんですよ! やっぱモデルが良いからですかね(ニヤリ)
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記者:ドヤ顔がスゴイですね。
浅井さん:昔っから、手がキレイだって言われてまして。
記者:……だんだん質問するのもメンド臭くなってきましたが、なんでこんな斜め上すぎるものを作って売ろうと思ったんですか?
浅井さん:そろそろ社長に怒られそうなので、真面目にお答えしますね(笑)。
もともとうちはチョコレートとかお菓子のトレーを作るための金型を作っていまして、その技術を使うことで、これまでにないような面白いトレーを開発できるんじゃないかと、毎月ひとつずつ斜め上のトレーを開発・発売する“妄想トレープロジェクト”というのを始めたんです。
その第1弾と第2弾が、この“きゅん”と“サランへ”だったわけですよ。
記者:でも普通それなら、バレンタインデー向けに作ったほうがよくないですか? なぜわざわざホワイトデー向けにしたんですか?
浅井さん:えっと、僕が手型を取るのに失敗したりしちゃって……急遽ホワイトデー向けってことで誤魔化したんです。
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ちなみに結構値段が高いと思うので、それについて質問してみたところ
「サランへの方は3月14日だから3140円に、きゅんは“キュンキュンキュン”だから999円にした」
ということだった。
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記者:ホントはそんなに売る気ないでしょ?
浅井さん:そんなことないっす。ぜひ皆様にお買い求めいただければと。弊社・城南村田のBASEショップで絶賛発売中ですので、よろしくお願いします。
……ということで、一体誰が買うのか?いくつ売れるのか? 目が離せないといったところだろうか。
城南村田BASEショップ
https://jonanmurata.thebase.in
(執筆者: 鎮目博道)
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