伸縮ディスプレイから「触れない」ワイヤレス充電まで、OPPOがMWCで発表した内容とは?
2月23日に中国・上海で開幕した世界最大級のモバイル見本市「Mobile World Congress(MWC)Shanghai」にて、OPPOは5Gミリ波技術のほか伸縮ディスプレイを搭載するコンセプトスマホ「OPPO X 2021」など種々の製品を公開した。
急速充電技術の発展に向けて
OPPO独自の急速充電方式であるVOOCは、対応するケーブルと充電器を使用することで、通常の4倍の速度で充電が可能になるというもの(対USB規格)。
今年のMWCでは、パートナー企業と連携しカンファレンスを開催。5G時代を見据えたVOOCの今後の展望について語り合った。ブースには昨年発表された業界最速クラスの充電器「OPPO 125W flash charger」に加え、65W AirVOOC対応のワイヤレス充電器「OPPO 65W Air VOOC wireless charge」等が展示された。
5Gミリ波テストに成功、本格的な普及へ
2019年以来OPPOが進めてきた「5G上陸作戦」の一環として、Ericsson、Qualcomm Technologies社と合同で5Gミリ波の試験を実施した。ミリ波には、周波数帯域が広く、通信の高速化に大きく寄与するメリットがある。一方で、技術的なハードルが高いこと、また遮蔽物に弱いなどの特徴から、現在5Gで普及している「Sub6」に比べて、対応エリア・端末が限られているのが現状だ。
今回の展示では、デモ機としてQualcommの5Gモデムを搭載した「OPPO 5G CPE Omni」を使用。ミリ波帯の高速接続により、ピークダウンリンクレート6.78Gbps(理論値)を実現した。OPPOは、今後中国を中心に本格的な5Gミリ波の展開を促進していくという。
伸縮スマートフォンのコンセプト機も公開
ブースには、OPPOが開発を進めている多数のハイテク製品も展示。なかでも一際注目を集めたのが、巻取り式のコンセプトスマートフォン「OPPO X 2021」だ。同機は、6.7インチから最大7.4インチまで自在に調節可能な伸縮ディスプレイを搭載し、従来のフォルダブルにあった「折り目」が無い、スマートな外観を有する。
本体から最大10cmまで離れた位置でも充電が可能な次世代のワイヤレス充電技術「OPPO Wireless Air Charging」も公開。最大7.5Wの出力で、端末を手に持って操作しながらでも充電できるという画期的なシステムだ。
さらにデジタル領域では、スプリットデザインを採用したARグラス「OPPO AR Glass 2021」を発表(2021年発売)。スマートフォンとType-Cケーブルで接続し使用、スピーカーを備え、90インチの仮想クリーンを眼前に映し出す。このほか、「OPPO Reno5 Pro」、「OPPO Watch」のECG対応版、「OPPO Enco Xワイヤレスヘッドフォン」、「OPPO S1 TV」など、最新のIoTデバイスを活用した生活空間のデモも行われた。
(文・九条ハル)
ウェブサイト: https://techable.jp/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。