Open Reel Ensemble、ドキュメント+ライヴDVD付き書籍〈回典〉を出版
Open Reel Ensemble 「回典 ~En-Cyclepedia~」表紙画像
旧式のオープンリール式磁気録音機を現代のデジタル機器と組み合わせ、楽器として演奏する、世界的にも稀有な音楽プロジェクト、Open Reel Ensemble。彼らの独創的な活動を紐解く書籍「回典 ~En-Cyclepedia~」が、3月12日に発売される。
2009年に活動を開始して以来、リールの回転や動作を手やコンピュータで操作し、その場でテープに録音した音を用いながらアンサンブルで音楽を奏でる独自のスタイルでライヴや音源制作を行い、メディア・アートと音楽シーンの双方で注目を集める彼ら。この書籍はその魅力をさまざまな角度から検証および紹介する、彼らの〈取扱説明書〉とも呼べる内容で、録音メディアの歴史を辿りながら、大友良英、宇川直宏、菊地成孔、zAk、高木正勝といった豪華ゲストと対話していく第一章、いままで語られることのなかった結成秘話や機構システム/奏法を解説する第二章、オープンリールのまだ見ぬ未来の可能性を探る第三章で構成される。
さらに彼らが本作限りのプロジェクトであるOpen Reel Orchestraとなって、四楽章構成の新曲“Cyclatrous”を披露するドキュメント+ライヴDVDも同梱。21台のオープンリールデッキを駆使した演奏の様子と、実験場面やリハーサルの模様を捉えた〈The Way to Cyclatrous〉など、収録時間58分の見応えある作品となっている。その斬新なアイディアと圧倒的なパフォーマンスをまとめた、唯一無二のアイテムとなりそうだ。詳細は以下の通り。
なお、タワーレコード渋谷店、新宿店、TOWER RECORDS ONLINEでは、本作の購入特典として限定リミックスCD-Rをプレゼント。確実に入手したい方は早めのご予約をどうぞ。
〈Open Reel Ensemble 「回典 ~En-Cyclepedia~」収録内容〉
【BOOK】
第一章 オープンリールアンサンブルとは何者か
・特別対談:松岡正剛×和田永「人はなぜ回転に惹かれるのか?」
・オープンリールアンサンブル×ゲスト座談:大友良英、宇川直宏、菊地成孔、zAk、高木正勝
・録音メディアの系譜、コラム:原克「カバーを剥ぎとれ」、畠中実「メディアアートとしてのオープンリール(仮)」
第二章 オープンリールアンサンブルの現在
・オープンリールアンサンブルができるまで
・「USBオープンリール」取扱説明書:メンバーによる機構システムと奏法の図解
・スプツニ子!のオープンリールアンサンブル1日体験
第三章 オープンリールの未来像
・1ダースのプレゼンテーション:架空の12のプロジェクト
・構想 Case1
Open Reel Orchestraへの道
・構想 Case2
「REEL TRANCE HALL」検証座談会:ORE×トラフ建築設計事務所×山元(co-lab)
・未来のプロジェクトのためのアイデアスケッチ集
【DVD】
En-Cyclepedia DVD「特転~Cyclatrous(第一楽章~第四楽章)」 by Open Reel Orchestra
楽曲タイトル:
“Cyclatrous”
1st movement
2nd movement
3rd movement
4th movement
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