ドコモ春モデルの隠れた本命? 独自機能満載のモンスターマシン『Optimus G Pro』を発売前にレビュー

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ドコモ春モデルの隠れた本命? 独自機能満載のモンスターマシン『Optimus G Pro』を発売前にレビュー

1月22日に発表されたドコモのスマートフォン春モデル。Android 4.1にクアッドコアCPU、5インチフルHDディスプレー搭載のハイスペックな4機種が発表され、NTTドコモ代表取締役社長の加藤薫氏が『Xperia Z』を「春モデルのイチ押し」と発言して話題になりましたが、実は発表会で存在感を放っていたのがLGエレクトロニクス製の『Optimus G Pro L-04E』。春モデルのスマートフォンで最大の3000mAhという大容量バッテリーを搭載し、CPUではトップクラスの1.7GHzクアッドコアを搭載する“モンスターマシン”なのです。同じ画面で複数アプリを利用できる『Qスライド』など、独自機能も満載な同端末を4月の発売前にお借りできたので、レビューをお届けします。

存在感ある大画面と高級感のある本体

存在感ある大画面

パっと見で印象的なのが画面の大きさ。5インチ、1080×1920ドットのフルHDディスプレーを搭載した機種は春モデルで全4機種がラインアップされていますが、『Optimus G Pro』は画面が縦に長く感じられる分、より大画面の印象が強くなっています。

操作キー

その理由は操作キーに。ほかの端末はホームボタンを含むAndroidの3ボタンが画面上にソフトウェアキーとして配置されているのに対して、『Optimus G Pro』は細長いハードウェアキーのホームボタンと、左右にタッチキーの戻るボタン、メニューボタンが配置されています。画面の縦幅をギリギリまで使っているため、より大画面に見えるのです。

ウェブサイトもより多くの情報を表示可能

ウェブサイトを閲覧する場合も、縦により多くの情報が表示可能。440ppiの解像度で文字も読みやすく、フルHDのメリットを最大限に享受できるディスプレーになっています。

画面縁のメタルライン 側面のメタルライン

画面の縁と側面にはメタルラインが配置され、高級感あるイメージ。背面のラウンド形状が持ちやすさを実現しつつ、メタルラインがグリップ感を持たせています。

圧倒的なCPUパワーと大容量バッテリー

『Quadrant Standard』のベンチマーク結果

1.7GHzクアッドコアCPUの性能を見るために、ベンチマークアプリ『Quadrant Standard』を使ってみました。スコアは11967と1万超をマーク。『Galaxy S III』が5000超、クアッドコアの他機種でも7000超という中で圧倒的な結果となりました。RAMも2GB搭載しているので、Android 4.1の操作性とあいまってヌルヌルサクサクの動作を実現しています。

発売前の試作機であることからバッテリーのベンチマークは見送りましたが、丸2日を充電なしで使用できるレベルにはありそうです。急速充電に対応し、カタログ値では60分で1200mAh以上の充電、230分でフル充電が可能になっています。

1画面で複数アプリを使える『Qスライド』

前モデル『Optimus G』から搭載している、1画面で複数アプリが使える機能『Qスライド』は『Q Slide 2.0』にパワーアップ。アプリの使用中に、『Qスライド』対応の動画、ブラウザ、カレンダー、計算機の4種類のアプリから最大2アプリを同じ画面に立ち上げて使用できます。

『YouTube』を見ながらカレンダーとブラウザを同時に使用できる

たとえば『YouTube』で動画を見ながらブラウザとカレンダーを見る、ということも可能。画面にオーバーレイして表示する『Qスライド』対応アプリは、画面サイズや透過度、配置を変更できます。『Qスライド』対応アプリは、各アプリを起動後に『Qスライド』モードに切り替えられるほか、画面上からスワイプして引き出すメニューからいつでも起動が可能。

大画面だから書き心地がいい『Qメモ』

大画面だから書きやすい

画面のキャプチャーを撮ってその上に手書きメモを作成できる『Qメモ』も『Optimus G』からある機能。5インチの大画面は書き心地がよく、指だけでスラスラとメモが取れます。

キャプチャー上にメモを作成

作成したメモはノートブックやギャラリーに保存できるほか、SNSでシェアしたり『Evernote』にメモするなど、アプリで共有が可能。

メモした番号を見ながらダイヤルできる

手書きメモのみをオーバーレイ表示すると画面の操作が可能になるので、電話番号をメモしてダイヤルパッドを押すなど、メモ内容を使ったアプリの操作もできてしまいます。

「Q」を冠する独自機能はほかにも、撮影した写真から外国語を自動翻訳する『Qトランスレータ』、本体をAV機器のリモコンとして利用できる『Qリモート』を搭載しています。

NFCタグで設定を一発切り替え

タグに設定を保存可能

NFC機能に対応。付属のNFCチップを搭載したタグ『LG Tag+』と対応アプリを使って、本体の設定変更をワンタッチで実現しています。たとえば「オフィスモード」のタグとして、オフィスにいるときはデータ通信をON、サウンドをOFF、Wi-FiをONという設定を記録。『LG Tag+』を本体にタッチすると設定を転送できるので、オフィス用の『LG Tag+』として机に置いたり貼っておきます。

ワンタッチで設定変更

オフィスに出勤したら、『LG Tag+』に本体をタッチさせれば一発で設定変更が可能に。「ドライブモード」に設定した『LG Tag+』を自動車のハンドルに貼っておけば、運転中はGPSをONにして『Googleマップ』を起動するなどの設定変更にも利用できます。タグにはURLやテキストの情報も記録可能。

ユニークなカメラ機能

ユニークなパノラマ撮影が可能

1320万画素と、カメラ機能もパワフル。ここでは、特にユニークな撮影機能をご紹介しましょう。「VR Panorama」モードでは、起点の写真から本体を上下左右に動かして撮影した画像を合成し、1枚のパノラマ写真にする機能。ビューワーを起動すると、視点を変えてさまざまな角度から写真を見ることができます。

インカメラとメインカメラで同時に映像を撮影

動画撮影では、インカメラとメインカメラの映像を同時に撮影・再生が可能。撮影者の表情を交えた動画が撮影できるので、レビュー動画などを撮ってみるのも面白そうですね。インカメラもフルHD対応の240万画素カメラなので、合成される映像も高精細。

このように独自機能が満載の『Optimus G Pro』。グローバルモデルの最先端の機能を搭載し、さらに独自のカスタマイズでユニークな使い勝手を実現しているのが最大の特徴です。とはいえ、ワンセグ、『おサイフケータイ』、赤外線の国内向け機能も入った、ドコモ春モデルの隠れた本命と言ってもよい端末。店頭で見かけたら一度手にとってみてください。発売は4月を予定しています。

『Optimus G Pro L-04E』主な仕様
OS:Android 4.1
Xi:100Mbps/37.5Mbps
FOMAハイスピード:14Mbps/5.7Mbps
サイズ:約W70×D139×H10.0mm
重量:約160g
3G連続待ち受け時間:未定
LTE連続待ち受け時間:未定
GSM連続待ち受け時間:未定
連続通話時間(3G/GSM):未定
ディスプレー:約5.0インチ 1080×1920 フルHD TFT液晶 1677万色
外部メモリー:microSD(2GB)、microSDHC(32GB)、microSDXC(64GB)
カメラ:有効画素数約1320万画素CMOS
インカメラ:有効画素数約240万CMOS
CPU:APQ8064 1.7GHz クアッドコア
バッテリー容量:3000mAh
ROM/RAM:32GB/2GB
テザリング:対応
おサイフケータイ:対応
ワンセグ:対応
赤外線:対応
防水/防じん:非対応/非対応
NOTTV:対応
NFC:対応
カラー:Platinum White、Indigo Black

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shnsk

宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます

ウェブサイト: http://mogera.jp/

TwitterID: shnskm

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