冷凍庫の寿命はどのくらい?寿命のサインと壊れた時の捨て方を詳しく解説
購入後、長く使用できることから買い替える機会が少ない冷凍庫。
そのため、冷凍庫が壊れてしまったときにどう処分したらいいかわからない、という方も多いのではないでしょうか。
本記事では、冷凍庫の寿命と壊れた時の処分方法について、分かりやすく紹介します。
処分方法によって費用も変わるので、ぜひ最後までお読みください。
冷凍庫の寿命はどのくらい?
2018年3月に内閣府が行った「消費動向調査」によると、冷蔵庫の使用平均年数は12.2年。冷蔵庫の買い替えの理由として、半数以上の61.7%の人が「故障」と答えているとのことですが、ここに冷凍庫がどのくらい含まれているかははっきりしていません。
使用状況などによっても変わるためか、メーカーも正確な寿命年数を明確にはしていないようですが、メーカーが修理のための部品を保有する期間が生産終了から9年間であることと内閣府の調査結果とから、冷凍庫も含めた冷蔵庫の寿命は購入後10年ほどと見るのがよいといえるでしょう。
冷凍庫を買い替えるのに適したシーズンは?
冷凍庫が壊れてしまったときはともかく、「冷凍庫を買ってからの時期を考えると、寿命が近そうだから買い換えたい」と考えて、家電量販店に足を運ぶ方もいるかと思いますが、そんなときにおすすめなのが8月から9月の時期と、年末年始や決算の時期です。
8月から9月がおすすめの理由は、冷凍庫の新商品が発表されるのが10月から11月であり、8月から9月は従来の製品の値段が下がるため。最新のものでなくても、比較的新しい機種を安く買いたい、というときには、8月から9月の時期をねらうといいでしょう。
また、年末年始と決算の時期は、新年度に向けて新しいものを購入する方のため、または、在庫品を処分するため、価格が下がります。
冬ならば気温も低いことから、冷凍庫内の食品の入れ替えもほかの季節より安心して行えるのでおすすめのタイミングといえます。
冷凍庫の寿命のサインはこれ!
冷凍庫が寿命を迎えると、当然のことながら前兆ともいえる不具合が出るようになります。冷凍庫に入れておくものは傷みやすいものが多いため、寿命の予兆となる症状を知っておくことは大切です。冷凍庫が寿命を迎えたサインをご紹介します。
冷凍庫内のものが溶け気味になる
まず分かりやすい前兆となるのが「冷凍庫内のものが溶け気味になる」ということ。特にわかりやすいのがアイスクリームです。柔らかく溶け気味になっているなど、はっきりとおかしい場合には、冷凍庫に入っている物をいくつかチェックしてみましょう。
ドアを閉めたときにパッケージなどが挟まってすき間ができていないか、冷凍庫の設定温度が「弱」になっていないか、冷気がたまりにくいほど頻繁にドアの開け閉めをしていないかなど、そもそもの冷凍庫の扱いに問題があれば改善してください。
改善しても不具合が出るようなら、まずはメーカーの修理窓口に問い合わせましょう。それでも改善しない場合は寿命です。使用年数が10年を超えている場合は、買い替えを勧められることも珍しくありません。
冷凍庫に霜や氷がつく
冷凍庫の開閉時に、空気中の水分が霜のように内部につくことがあります。しかし大きな氷になって内部のあちこちにつくようになれば、これは冷凍庫の寿命のサインの場合もあるのです。
ドアにパッケージなどが挟まっていないか、ドアを頻繁に開け閉めしていないか、ドアのパッキン部分にゆがみや汚れといった異常がないかをチェックし、問題があれば改善してください。改善しても症状が出る場合は、こちらもメーカーの修理窓口に相談することになります。
冷凍庫は家電リサイクル法の対象
冷凍庫は、2001年4月から家電リサイクル法に従った捨て方をすることが義務付けられました。家電リサイクル法とは、一般家庭や事務所から捨てられるエアコンやテレビ、冷蔵庫や冷凍庫などの家電製品から有用な部分をリサイクルすることで廃棄物を減らし、資源の有効利用をするための法律のこと。使用者である消費者がリサイクル料として費用を負担し、小売業者などが回収したものを製造業者がリサイクルする、というように、それぞれの役割分担が定められています。
間違った捨て方をすると罰せられる可能性もあるので、きちんと確認してから処分しましょう。
冷凍庫のリサイクル料金は「大きさ」によって異なります。
相場の価格は170L以下の冷凍庫で約3,600円から6,500円、171L以上の冷凍庫で約4,600円から7,500円。
処分する冷凍庫の容量を事前に確認しておきましょう。
冷凍庫の捨て方
上述したように、冷凍庫は家電リサイクル法に基づいて処分しなくてはならない家電製品です。
家庭用の冷凍庫と業務用の冷凍庫で処分の方法は異なりますが、家庭用の冷凍庫の処分方法は
家電量販店に引き取ってもらう
家電リサイクル受付センターに依頼する
自治体の指定引取場所に自分で持ち込む
不用品買取サービスを頼む
不用品回収業者に回収を頼む
という5通り。
まず、多くの家電量販店では、冷凍庫を購入した際に前の冷凍庫の引き取りをしています。もちろん、処分には家電リサイクル法に基づく料金が発生しますが、購入と同時に手続きができるので確実で簡単な方法といえます。
2つ目の家電リサイクル受付センターとは、家電量販店に代わってリサイクル業務を行っている場所。引き取りを依頼してから実際に引き取りにくるまで日数がかかる、というのが難点といえます。
3つ目の指定引取場所に自分で持ち込む、という方法は、言葉の通り、自治体の指定する場所に自分で持ち込む、ということ。郵便局で前もってリサイクル料金を支払い、そこで受け取った払込受付証明書を貼付したリサイクル券と処分したい冷凍庫を持ち込みましょう。
4つ目の不用品買取サービスを頼む、という方法ですが、状態のいい冷凍庫の場合、買い取ってもらうことが期待できます。もし買い取ってもらうことができれば、処分費用は不要。ただし、製品が壊れていたり、買取対象となっていない場合には対象外となるので、確実性は低い方法といえます。
5つ目の不用品回収業者に回収を頼む、という方法ですが、この方法であればすぐに冷凍庫を処分することができます。買取対象になっていれば現金収入となりますし、買取対象になっていない場合でも不用品として回収してくれるので、不用品買取サービスと比べて確実な方法であるといえるでしょう。
不用品回収業者を利用する場合は、その業者にとって買い取り対象になるものも一緒に出すことで、リサイクル量を相殺することができる可能性があります。ただし、回収業者を利用する際には、運送費などの経費がかかることもあるので、複数の業者に問い合わせるのがよいでしょう。
注意したい点は、きちんと法律で認可された業者を選ぶことです。不用品回収業者の場合は、特に無認可の業者に注意してください。中には不法投棄するような悪徳業者もあり、元の所有者に回収費用の請求が来てしまうことも。
思わぬトラブルに巻き込まれないためにも、回収先選びは慎重に。リサイクル料無料とあった際には、すぐに「お得」と思わず、その仕組みをしっかり確認しましょう。
おわりに
冷凍庫は長期保存のためにも、アイスクリームなどの嗜好品を入れておくためにも、あると便利な家電です。しかしそんな冷凍庫にも寿命があります。寿命を迎えた冷凍庫はきちんとリサイクルされるよう、正しい捨て方をしてくださいね。
おすすめ記事
「Pacoma」はホームセンター系のフリーペーパーに出自を持つ、「暮らしの冒険」がテーマのライフスタイル系Webマガジン。ノウハウ記事からタレントの取材記事まで「暮らしを楽しむためのアイデア」をテーマに日々発信しています。
ウェブサイト: http://pacoma.jp/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。