ネットはマイナーがメジャー
執筆: この記事はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。
ネットはマイナーがメジャー
ネットのいいところは、マスメディアが取り上げないような、非主流の意見や考え方を発信できる点。これは今も昔も変わらない。
ところがふと気がつくと、ネットではいまや非主流の意見の方が大勢を占めている。トンデモ説があふれていて、しかも支持者が多い。定説の方を時代遅れの説と言い出す始末。
何かの本に書いてあった言葉が忘れられない。大学の最初の授業で教授が学生にいう。私はこれから、諸君にいささか古臭い学説を教える。古臭いが基礎的な考え方だ。これを押さえておけば、この先大きく間違うことはないだろう。最新の学説は自力で学びなさい。
昼間の主婦向けの「最新○○健康法」みたいな番組を次から次へと追いかけているようなタイプの人達がいる。新しい情報こそ正しい情報だと信じている。むしろ最新の情報というのは評価が固まっていない学説の方が多く、長い年月に耐えている定説より信憑性が薄いのだが。
そして定説でない学説を信じるということは、権威の判断に頼らないということだから、相当自分で勉強し、判断力を身につけなければならない。ちょっとやそっとでは、できるものではないと思うのだよね。
亜流の説を信じるなとは言わない。俺もむしろそういう説が好きだ。でもそれならば相当勉強しなければならない。
この場合勉強というのは自分が信じたい説の方ではなく、それに反対する立場の学説の方。自分が信じたい説にはどういう弱点があるのか、どういう反論がされているのか。それを理解した上でなおその説が信じるに値すると思うなら、信じればいいと思う。
執筆: この記事はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。
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