8月3日にオープンしたJR東京駅構内のエキナカ商業施設「グランスタ東京」。従来の86店舗に新たに66店舗が加わり152店舗とさらにバラエティ豊かになりました(2020年10月時点)。新店舗には日本酒を楽しめるお店もたくさん登場!
今回は「グランスタ東京」内の新3店舗で日本酒のはしご酒を体験。東京駅利用の際にちょっと立ち寄って一杯もいいですし、友人との待ち合わせやお食事の場所に、東京駅周辺を探索する際の憩いの場としてもオススメです。
まず訪れたいのは、日本酒好きなら必見の「はせがわ酒店」。お酒の販売ブースの隣に有料のテイスティングバーが併設されており、スタンディング(角打ちスタイル)で楽しめます。お酒だけでなく山田錦など7種の酒米を使ったおにぎりも販売されているのがユニーク。朝7時から営業していて“朝のTKG(卵かけご飯)”も楽しめるのだそう。
また世界初となるエキナカの酒蔵「東京駅醸造場」も併設されていて、透明なガラス張りになっているので、200リットルのステンレスタンクが何本も立ち並ぶ風景や、タイミングが良ければ蒸米の放冷や醸造シーンも眺められます。かなり貴重な光景なので、お友達との待ち合わせ場所にもオススメ。「東京駅醸造場」で醸した「桃どぶろく」(税込550円)などは日本酒ファンの間では最初の1杯としてすでに有名です。
「東京駅醸造場」で醸した「桃どぶろく」(左)や「どぶろく」(右)、日本酒が気軽に楽しめる
次に向かったのは、なんとイタリアン!山形の地産地消レストラン「アル・ケッチァーノ」の奥田政行シェフがプロデュースした「TO今日BAR(トウキョウバール)」へ。山形・庄内地方の食材を使ったイタリア料理に、ワインだけでなく日本酒もペアリングしている店。
奥田シェフのペアリングの極意や味覚チャートが店内の黒板にギッシリ!と書かれてあります。それを読みながら、日本酒とイタリア料理を交互に味わうと何だか深~い!面白~い!体験が!ちなみに国産ワインも楽しめます。
「TO今日BAR」の黒板。ワインや日本酒は“料理のソース”として味わうという
取材時は「山形羽黒のいちじくと自家製リコッタチーズと庄内豚生ハム」(税込880円)に、奥田シェフ特注限定品の日本酒「大山 清正公」(グラス税込990円)合わせてみました。まずは日本酒をほんの少し味わうと、芳醇な香り、そしてお米の旨味がふわぁと広がります。
次に生ハムやリコッタチーズを味わうと、あら不思議!食材はイタリアンなはずなのに、リコッタチーズは豆腐のような味わいに。いちじくと日本酒もこんなに合うなんて! ジューシーでたまらない美味しさ!
イタリアンと日本酒の感動のペアリング!
日本酒は5種の他に、「アル・ケッチァーノ」オリジナルの日本酒「水酒蘭」(300ml 1980円・庄内の鯉川酒造)もありました。名前が「ミシュラン」とは、さすが奥田シェフ!(笑) 「アル・ケッチァーノ」も山形弁で「あったとさ~」の意味ですね!奥田ワールド全開で、楽しくなります。「水酒蘭」は山形を代表する雪女神と美山錦という酒米、そして地元・月山の水で作ったキレのあるお酒。次回はこれを注文しよう!と心に決めたのでした。
いい感じに酔いもまわり、最後はやはり「和食で〆よう!」ということで、「江戸切り 助六そば ぬる燗佐藤」にやって来ました。日本酒ファンなら「ぬる燗 佐藤」はお馴染みの店ですが、同店では日本酒やそば、天ぷらも楽しめます。食事処としてもオススメ。カウンターにはおそばとお酒を楽しむ女性のおひとり様もいました。隠し酒もあるそうです!
エキナカで日本酒とそば、天ぷら。日本人で良かった!最高!
いろいろなお酒を味わいたい方におすすめなのは、「日本酒3種飲み比べ」(冒頭の写真参考)。東海道・山陽・九州新幹線(税込880円)や、上越新幹線(税込900円)、東北・秋田新幹線(税込920円)など、新幹線の走る県のお酒が3種飲める、エキナカ店らしいラインナップ。「枝豆」330円、「絹ごし厚揚げ」440円など、おつまみや珍味が小ポーションでたくさん揃っており、いろいろ味わうのにちょうどいいサイズです。もちろん最後は国産そば粉使用のこだわりそばで〆て!
「グランスタ東京」内にはお土産にオススメのお店もたくさんあって、食べる・飲むだけではなく、お土産を探して散策するのにも楽しい空間でした。新しくできた食のワンダーランドで、日本酒はしご酒を楽しんでみてはいかがでしょうか?