プロ野球界のフランチャイズプレイヤーをテレビ番組のリサーチャーが本気で調べてみた

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先日行われた2020年プロ野球ドラフト会議。我らが北海道日本ハムファイターズは、ドラフト1位で苫小牧駒沢大学の伊藤大海投手の交渉権を獲得しました!

球団史上初となる北海道出身者のドラフト1位で、しかも伊藤投手は北海道鹿部町出身で、小学校から大学まですべて北海道内の学校に進んでいる生粋の道産子!それだけに球団の顔として活躍が期待されます。

さて、プロ野球に関わらず、プロスポーツ界には「フランチャイズプレイヤー」という用語があります。ひとつのプロスポーツチームでデビューから引退までの期間を過ごし、チームの主力として活躍した選手を指す用語です。サッカーでば「バンディエラ」という呼び方があったり、明確に制度化している競技やリーグもあります。

このフランチャイズプレイヤーという用語ですが、最狭義では「アマチュア時代から出身地・出身校の地元チームだけに在籍し続け、プロでも地元チームに所属し続けた選手」を指します。つまり、伊藤選手がこのままファイターズで活躍し続け、ファイターズでキャリアを終えると、最狭義のフランチャイズプレイヤーになるわけです。

ここでひとつの疑問が…。アマ時代からプロの引退まで、地元でプレーし続けた選手なんているの?
テレビ番組のリサーチャーが本気で調べてみたら…長いプロ野球界の歴史の中で、たった3人だけ見つかりました!

福浦和也

ひとり目は千葉ロッテマリーンズで通算2000本安打を達成するなど活躍した福浦和也さん。千葉県習志野市出身で、習志野市立大久保東小学校、市立第二中学校、習志野高等学校と進学先もすべて千葉県内。少年時代を過ごした野球チーム「あずまクラブ」も習志野市のチームです。
1993年のドラフト会議で千葉ロッテマリーンズから7位指名を受け入団。投手として入団しましたが、1年目から内野手に転向し才能を開花させると、2001年には首位打者を獲得、6年連続打率3割をマークするなど幕張の安打製造機として活躍しました。2018年に球団史上3人目となる2000本安打を達成し、2019年に引退をしました。

岩瀬仁紀

ふたり目は中日ドラゴンズで活躍した岩瀬仁紀さん。愛知県西尾市出身で、西尾市立寺津小学校、寺津中学校、西尾東高等学校、愛知大学、NTT東海とアマチュア時代もすべて地元愛知県のチームに所属していました。高校時代は投手でしたが、大学時代は外野手としてプレーし、愛知大学リーグ2位の通算124安打を放つなど打者として注目されていました。その後名古屋市に拠点を置く社会人野球のNTT東海に進み、再び投手に専念。そして1998年ドラフト2位(逆指名)で中日ドラゴンズに入団しました。
ドラゴンズでは入団1年目から勝ちパターンの一角を担い、2004年からクローザーとして活躍。通算1002試合登板、407セーブの金字塔を打ち立て、2018年に引退しました。

王貞治

最後のひとりは世界のホームラン王・王貞治さん。東京都出身で、業平小学校(1・2年生時は教室が足りず校舎を間借りしていたため柳島小学校に通学)、本所中学校と小中と墨田区の学校に進学。小学4年生頃から野球を始め、中学では2年生時に休部状態だった野球部を再開させながら、大人のチーム「厩四ケープハーツ」でもプレーしていました。高校は名門早稲田実業に進学し、1年夏、2年春夏、3年春と甲子園に出場し、2年春は大会中に左中指の爪を割りながらも投球を続け、甲子園優勝を成し遂げました。
その後投手として読売ジャイアンツに入団しましたが、打者に転向し、“一本足打法”でホームランを量産。15回も本塁打王に輝き、巨人V9に大きく貢献しました。1980年に現役を引退。通算868本塁打は世界記録です。
長いプロ野球の歴史を見ても、地元出身のフランチャイズプレイヤーはわずか3人だけ。伊藤投手には4人目となるように、ファイターズで活躍してほしいですね!

(Written by 大井川鉄朗)

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