どうした急に!? コメディ漫画『よつばと!』ツイッターにキツめの風刺画 世間の反応は?

どうした急に!? コメディ漫画『よつばと!』ツイッターにキツめの風刺画 世間の反応は?

10月13日、あずまきよひこ先生の人気漫画『よつばと!』(KADOKAWA)のツイッター公式アカウントに、「これ総理から」と主人公の少女が札束を差し出すイラストを投稿し、ネットが賛否の声でザワついています。

『よつばと!』(KADOKAWA)は、好奇心旺盛な5歳の少女「よつば」の、天真爛漫なカワイイ日常を描いた、ほのぼのコメディ漫画。

その公式ツイッターに、「今日も一日おつかれさまでした。」とコメントを添え、投稿したイラストには、背広姿のよつばが札束を差し出す姿が描かれ、駄菓子屋などで売られる点取占いを模し「これそうりから ●6点」と記しています。

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この投稿のあった同日、参院選をめぐる大型買収事件で河井案里被告の公判があり、現金50万円を受け取った広島市議は「河井克行元法相から『これ総理から』と現金入りの封筒を差し出された」などと証言していたと報じられていました。このニュースを受けての投稿とみられます。

これに対しネットでは

「新聞の風刺漫画でもこれ以上の名作は見たことがない」

「えげつないブラックジョークやな(笑)」

「良いじゃん風刺ぐらい右でも左でも、それこそ表現の自由だ」

「なかなか切り込んでいて好き」

「本当にセンスあるなぁ。パロディ、風刺はこうでなくちゃw

「よつばに言われるとは、よっぽどだとわかれ総理」

などと称賛するコメントがあがっていました。しかし、その一方では

「作者自身が作中でやるならまだ…風刺として見ていられるけど、そうじゃないなら笑って見ていられない」

「これを公式で、よつばと!を使ってやる神経と意味がわからないっすね…リプ欄もなんで賛同やら好意的なのかが謎」

「よつばとのキャラクターに政治的な発言させて、イメージ変えてどうすんの?作者の意思ですか?それとも出版社サイド?」

などと否定的なコメントもあがっており、『よつばと!』のほのぼのとした原作と世界観が異なる、風刺あるツイートに驚いたファンも多かったようです。

これに似たケースとしては、室山まゆみ先生のギャグ漫画『あさりちゃん』(小学館)の公式ツイッターも挙げられます。最近では9月10日に、あさりちゃんのお姉ちゃんのタタミちゃんのイラストを投稿、「コロナ禍のさなかに国のトップが突然やめる…って世界中で日本だけじゃない?」と記し、安倍晋三前首相が内閣総理大臣を辞任した件について触れています。この際も、漫画のキャラクターに、政治的な主張をさせることに対し、いかがなものかという意見もあったようです。

こうした意外な人が政治的な発言で炎上したという意味では、今年の5月に歌手のきゃりーぱみゅぱみゅさんが「#検察庁法改正案に抗議します」のハッシュタグをツイートし、炎上したのも記憶に新しいところ。

発言内容についての賛否はおいといて、本人のキャラと異なる政治的な発言したことに対しての違和感で炎上するのは残念な気がします。(文◎デューク・テルゴ)

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TABLOとは アメリカが生んだ、偉大な古典ミステリーの大家レイモンド・チャンドラー作品の主人公フィリップ・マーロウの有名なセリフがあります。 「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない」 人が生きていく上で、「優しさ」こそ最も大切なものであることを端的に表現した言葉です。優しさとは「人を思いやる気持ち」であり「想像力を働かせること」です。弱者の立場に立つ想像力。 「人に優しく」 これは報道する側にも言えることだと思います。 現在、ヘイトニュース、ヘイト発言、フェイクニュースがネットの普及に従い、増大しており、報道関係者の間では深刻な問題となっています。そこには「人に優しく」という考えが存在していません。 なぜ、ヘイト(差別)ニュースがはびこるのか。「相手はどういう感情を抱くのか」という想像力の欠如がなせる業です。ヘイトによって、人は人に憎悪し、戦争が起き、傷ましい結果をもたらし、人類は反省し、「差別をしてはならない」ということを学んだはずです。 しかし、またもヘイトニュースがはびこる世の中になっています。人種差別だけではありません、LGBT差別、女性差別、職業差別等々、依然としてなくなっていないのだな、ということは心ある人ならネットの言論にはびこっていることに気づいているはずです。本サイトはこのヘイトに対して徹頭徹尾、対峙するものです。

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