職場にヘビメタ好き、プロレス好きを理解してもらう方法  サラリーマンよ、趣味を恥ずかしがるな!(常見陽平)

access_time create folder生活・趣味
職場にヘビメタ好き、プロレス好きを理解してもらう方法  サラリーマンよ、趣味を恥ずかしがるな!(常見陽平)

「あの、常見さんって、ヘビメタとプロレスがお好きじゃないですか。ぶっちゃけ、理解されないと思うのですけど、サラリーマン時代、どういう風にして理解してもらってたんですか?」

う、うるせぇ! 人の視線が怖くて、メタラーをやっていられるか! プロレス好きをやっていられるか! お前、そうやってな、人の個性を否定するから、日本が面白くなくなるんじゃないか!

「あの、だったら、なんでノマドとか、意識の高い学生(笑)とか批判するんですか?」
 おまえ!それで、俺の論理的矛盾を突いているつもりか? メタルとプロレスは地に足が着いているんだよ!

「あの、ノマドと意識の高い学生(笑)もウザイですけど、ヘビメタとプロレスほどじゃないと思います」

うるさいよ。個性の理解は、自分で勝ち取るんだよ!

いや、メタルとプロレスはあまりにあれかもしれないけどな、お前ら、自分の趣味を恥ずかしがって生きてちゃダメだぜ。職場の奴らに趣味を理解してもらってこそ、気持ちいい職場生活が待っているっていうものだ。

「常見さんはどうしたんですか?」

ふふふ、よくぞ聞いてくれた。まず、俺は必ず、採用される前から「趣味はプロレスとヘビメタ」と答えていたぜ。いかにこれが、人生を変えてきたか、自分に影響を与えたかを語ってきたぜ。新卒の時も中途の時もな。新卒の時にP&Gのインターンシップを受けたときは、「自分にとってのP&Gはプロレス&ギャンブルです!」って言って、落ちたけどな。

あとな、最初に入った会社では、社内BBSがあったのだ。今で言う、社内SNSみたいなものだと思ってくれ。そこにヘビメタコミュニティ「重金属音楽で昇天」っていうのがあって、そこに参加していたのと、自らプロレスコミュニティ「闘魂家族ロビンソン」というのを立ち上げたぜ。面白いもので、社内もロングテール化していてだな、ちょっと大きな会社だと、同じような、人に言いづらい趣味を持った人が、それなりの人数いるわけだ。そこは、トップレス営業マンと呼ばれた俺にとっては、オアシス、エルドラド、ヘブンだったよ。ジャパニーズ・メタルがいかに熱いか、船木対ヒクソンはどちらが勝つのかとか、ジャンボ鶴田最強説とか、書きたい放題だったぜ。あと、そこから盛り上がりを見せて、関西支社の社内イベントで、プロレスを実演したぜ。あれでみんなの見る目が変わったぜ。

「常見さん、意識高すぎです。色物視されただけじゃないですか!」

バカヤロー! その色物視がポイントなんだ! こいつ、仕事ではあれだけど、熱いやつなんだなとか、実はいい奴じゃんとか、不器用な奴なんだなっていう、俺の人間性が伝わったんだ! かわいげとも言うぜ。

いいか、どうせ、人に言えない趣味を持っているってことは、世間に後ろ指をさされて生きるってことなんだ。後ろ指には、中指を立てて反抗だ。これがロックだ。

これはノマドワーカー(笑)になってからも有効で、「ああ、メタルの人ですよね」ってこの前、お願いしている税理士さんに言われたぜ。

「常見さん、それって、あなたの嫌いなセルフブランディングでしょうが!」

うるせえ! せこいセルフブランディングじゃねえ。これが、俺のリアルな生き方だ。いいか、自分の恥ずかしい趣味を、カミングアウトすると、逆に会社にいやすくなるぜ。自分の地位を確立するために、趣味を恥ずかしがるな!

  1. HOME
  2. 生活・趣味
  3. 職場にヘビメタ好き、プロレス好きを理解してもらう方法  サラリーマンよ、趣味を恥ずかしがるな!(常見陽平)
access_time create folder生活・趣味

ワーカーホリックス

いやー、仕事って本当にいいものですね・・・ 残業応援系ニュースサイト「The Workaholics」

ウェブサイト: http://hardwork.nifty.com/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。