伊藤詩織さんだけではない 女性ライター告白「私も編集長からセクハラを受けました。屈辱でした」 メディアも自らも律するべき

伊藤詩織さんだけではない 女性ライター告白「私も編集長からセクハラを受けました。屈辱でした」 メディアも自らも律するべき

元TBS社員、山口敬之氏から性暴力を受けた事を明らかにした(係争中)フリージャーナリスト伊藤詩織さんに対しての、あてつけとも取れる自民党杉田水脈議員の「女はいくらでも嘘をつく」旨の発言。

自民党幹部から厳重な注意をうけた訳ですが、セクハラ(伊藤さんの場合は「性暴力」ですが)は、伊藤さんや杉田議員の事を報じるメディア側にもはびこっています。

これは25年間くらいこの業界の末席にいれば、耳にする事なのです。

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山口氏はゴリゴリの安倍晋三前総理大臣寄りの人でしたから、保守あるいはネット右翼と呼ばれるカテゴリーに入るものでしょうが、リベラルと言われる人たちのセクハラ問題も伝え聞いています。

伝聞だけではなく、事実、広河隆一氏はセクハラ・パワハラで世間にその悪行を「晒され」ました。広河氏は人権派カメラマンとして知られており、大御所でした。

また、サロンビジネスで一儲け、死ぬこと以外はかすり傷どころか大やけどを負った幻冬舎の自称天才編集者箕輪厚介氏(本当の天才は自称しない。というかそういうのは他者から評価されるもの)も女性ライターへのセクハラが公になりました。

ある女性ライターの話を思い出しました。起きた事は以前の事であり、この女性ライターも、もう蒸し返さないという意志なので全て匿名に致します。

「ある中小出版社で書いていました。私は水商売や風俗などでも働いていた事がありそういった体験で得たものをネタにしていました」(女性ライターAさん)

それがとある男性編集長の偏見を買ってしまったのでしょう。僕はその女性ライターと仕事をした事がありますが、とにかく流暢な文章でかなり思い出に残るライターでありました。

「なぜか、仕事場まで呼ばれ、打合せもそこそこに前の仕事の話ばかりしていました」(前出・Aさん)

前の職業が、あるいは今たずさわっている職業がどのようなものかは、編集者にとって関係ありません。記事の中身、文章の上手さのみを重要視するものです。が、そこの編集長は性の対象でAさんを見ていたと思われます。

参考記事:自称天才編集者・箕輪厚介氏のセクハラ・パワハラメッセージを解読 女性ライターは必死に抵抗していた|能町みね子 | TABLO

「夜に会社で原稿を書いていた時。編集長と2人きりになりました。すると編集長が当たり前のように(以下自主規制)を見せてきました」(前出・Aさん)

Aさんは前職を思い出し、「さっさと抜いてしまおう」と思い手伝ったそうですが、虚しさと屈辱が残ったそうです。当たり前ですね。Aさんはその後、才能を買われ他社から単行本を出す事になりました。

これは氷山の一角です。と、25年間くらいこの業界の末席を汚す身としては言っておきます。(文◎久田将義)

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TABLOとは アメリカが生んだ、偉大な古典ミステリーの大家レイモンド・チャンドラー作品の主人公フィリップ・マーロウの有名なセリフがあります。 「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない」 人が生きていく上で、「優しさ」こそ最も大切なものであることを端的に表現した言葉です。優しさとは「人を思いやる気持ち」であり「想像力を働かせること」です。弱者の立場に立つ想像力。 「人に優しく」 これは報道する側にも言えることだと思います。 現在、ヘイトニュース、ヘイト発言、フェイクニュースがネットの普及に従い、増大しており、報道関係者の間では深刻な問題となっています。そこには「人に優しく」という考えが存在していません。 なぜ、ヘイト(差別)ニュースがはびこるのか。「相手はどういう感情を抱くのか」という想像力の欠如がなせる業です。ヘイトによって、人は人に憎悪し、戦争が起き、傷ましい結果をもたらし、人類は反省し、「差別をしてはならない」ということを学んだはずです。 しかし、またもヘイトニュースがはびこる世の中になっています。人種差別だけではありません、LGBT差別、女性差別、職業差別等々、依然としてなくなっていないのだな、ということは心ある人ならネットの言論にはびこっていることに気づいているはずです。本サイトはこのヘイトに対して徹頭徹尾、対峙するものです。

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