ゴキブリの寿命って知ってる?思った通りの凄いヤツだった
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冬でも温かい日本の家は、1年中ゴキブリを見かけるようになりました。ゴキブリって、いったい何年生きてるのでしょうか?生命力の強さの象徴のような、ゴキブリの寿命について調べてみました。やっぱりヤツらは凄いんだなぁと、実感できるレポートです。
日本に生息しているゴキブリの種類別の寿命
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日本に生息しているゴキブリが、なんと52種類もいることを知っていますか?その中でも、私たちが目にすることが多いゴキブリが、4種類あります。
黒ゴキブリ
チャバネゴキブリ
ワモンゴキブリ
ヤマトゴキブリ
これら4種類のゴキブリの、平均寿命を調べてみました。
黒ゴキブリの寿命
黒ゴキブリは、家の中に生息しているゴキブリです。平均寿命は2年ですが、そのうちの卵から孵化するまでに1か月もかかり、成虫になるまでにさらに1年以上かかります。
成虫期間だけみると、およそ7か月ほどしかありません。成虫の大きさは3㎝~4㎝ほどもあり、遭遇すると、思わず悲鳴が出てしまう大型ゴキブリです。
本来は外で生息していたゴキブリですので、寒さに強いという特質があり、室内にいる分には2年の寿命を全うすることも難しくはないでしょう。
チャバネゴキブリの寿命
チャバネゴキブリも室内で生息しています。オスのチャバネゴキブリは3か月~5か月、メスのチャバネゴキブリは5か月~7か月ほどと、性別によって寿命が違います。
卵は産み落とすのではなく、孵化するまでメスの成虫が身体につけたまま移動しています。
孵化するまでの期間は、25日前後。その後1か月ほどで成虫になります。成虫の大きさは、1㎝~1.5㎝と小さく、家具の隙間など狭い場所を好みます。
寿命が短いチャバネゴキブリですが、成虫になると4回~5回も産卵します。1匹のチャバネゴキブリが一生に産む卵の数は、200~250匹にもなる計算です。
ワモンゴキブリの寿命
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ワモンゴキブリは、原産がアフリカのため、温かい地域や場所を好みます。沖縄に生息するワモンゴキブリの寿命は、3年ともいわれています。
卵から成虫になるまで、およそ1年かかります。成虫の大きさは、4㎝~5㎝にもなる、日本では最大級のゴキブリです。
寿命が長いワモンゴキブリですが、産卵サイクルも非常に早く、ワモンゴキブリが一生で産卵する回数は50回以上、卵の数は700匹以上にもなります。
ヤマトゴキブリの寿命
ヤマトゴキブリの寿命は2年半です。しかし、成虫でいる期間は、たったの3か月~半年しかありません。
ヤマトゴキブリは孵化したあと幼虫のまま活動します。寒くなってくると休眠期に入ってしまい活動しなくなります。温かくなって休眠期間が終わると、成虫になるという一生です。
ヤマトゴキブリは、樹液を餌にしています。夏の夜に、カブトムシなどを獲りに行くと、一緒にゴキブリがいることがありませんか?それがヤマトゴキブリです。
ゴキブリは寿命がある限り冬だって活動中
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ゴキブリは、本来25度~30度の気温が一番活発に活動します。しかし、室内の暖房が整っている現代では、家の中にさえいれば、ゴキブリは寒い冬でも問題なく活動することができます。
見かける数こそ減っているように感じますが、寒くて死んでしまったわけではありません。温かい天井裏、箪笥やクローゼットの奥などに住みつき、せっせと繁殖しているのです。
餌も水もない状態でのゴキブリの寿命は
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寿命も長く、繁殖力も旺盛なゴキブリですが、餌も水もない状態ではどのくらいの寿命なのでしょうか。
身体の大きさで時間的な差はあります。小型のチャバネゴキブリは2週間、大型のワモンゴキブリは3週間も生きていたという実験結果があります。
ワモンゴキブリの中には、1か月も生きていた個体もいるようで、やはり並外れた生命力を感じます。
ゴキブリの特殊な生体と能力
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嫌われ者のゴキブリですが、世界最古の有翅昆虫(ゆうしこんちゅう=羽がある昆虫)で、約3億年前から生息しています。当時から羽が4枚、足が6本という昆虫の形態をしており、姿かたちは今と殆ど変わりません。
世界には4000種類以上のゴキブリが生息しており、屋内に入り込んで生活しているゴキブリは、その中のほんのわずかな種類だけです。
ゴキブリの寿命をお伝えした時に、成虫になるまでの期間を紹介しましたが、孵化した後のゴキブリは、さなぎの状態にはならず、何度も脱皮を繰り返すことで成虫になるという、特殊な昆虫です。
また、丸めた新聞などで叩こうとしても逃げられてしまうのには、理由があります。ゴキブリは、空気の振動を感じて危険を察知するという能力に優れているのです。
おわりに
ゴキブリの寿命は、思った通り短いものではありませんでした。冬眠をする昆虫の中には、寿命の長い昆虫もいますが、冬眠もせず、繁殖し続けて数年の寿命を持つゴキブリは、やはり手ごわい相手だと判明しました。
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