春菊のカロリーと糖質量は?栄養素にも注目!

春菊のカロリーと糖質量は?栄養素にも注目!

春菊といえば鍋を思い浮かべる方も多いことでしょう。しかし、地方によってはしゃぶしゃぶのお供だったり、サラダ用の野菜としても使われます。そんな春菊のカロリーはどれくらいなのでしょうか?気になる糖質量や栄養素とともにご紹介します。

春菊のカロリーはどれくらい?栄養や糖質も気になる!

春菊はその独特の香りで鍋物に欠かせない野菜です。しかし中には「その香りが苦手」という方もいることでしょう。

 

実は春菊は、低カロリーで低糖質でありながら、栄養も豊富な優秀な緑黄色野菜です。春菊ならではの栄養素も含んでいるので、カロリーが低い分安心して食べられるのはとても助かります。香りにも健康効果があるため、苦手な方でもなるべく食べたい野菜です。

 

では春菊の具体的なカロリーや糖質量、栄養素はどうなっているのでしょうか?春菊という野菜についてまとめてみました。

 

春菊の特徴や種類

春菊は大きく3つのグループに分けることができます。葉の切り込みが浅くて柔らかく、味もえぐみが少なくて食べやすい大葉(おおば)種、切り込みのある葉をもち、香りも強い中葉(ちゅうば)種、切り込みの深い葉をもち、香りも強い小葉(こば)種の3つです。

 

春菊は3つのグループの中にさらにいくつもの品種があります。その中でも主要な品種をいくつかご紹介しましょう。

 

大葉春菊

関西以西で定番の大葉種の春菊です。中葉種と比較して葉の色はやや淡い淡緑色で、葉は厚くてやや波打ち、切れ込みも浅い特徴があります。香りは強く、おひたしから天ぷらまで幅広く使われ、若い葉はアクが少ないことからサラダでも食べられる品種です。

 

おたふく春菊

こちらも大葉種の春菊です。葉の色は淡緑色で切れ込みが少なく、葉の形はほぼ楕円形をしています。葉は肉厚で香りもよい品種です。

 

株張り中葉(関東タイプ)

関東圏で春菊というとこの株張り中葉が主流です。茎が立ち上がって育つことから、株立ち中葉とも呼ばれます。葉の切れ込みが深くて多く、色も濃いのが特徴です。菊菜の別名どおりに特有の香りがあり、鍋やお浸しに最適です。

 

株張り中葉(関西タイプ)

関東圏の株張り中葉と異なり、葉の切れ込みも丸みを帯びている春菊です。大阪のなにわの特産春菊で、成長に従って株が横に張るため、摘みとりには向きません。幅の広い葉は色味も濃く、香りと食味に優れています。

 

サラダ春菊

春菊特有の香りが薄く、えぐみや苦みも少ない生食向きの品種です。葉色は薄くて柔らかく大きさもあることから、焼き肉を巻いたりしゃぶしゃぶのように湯にくぐらせて食べます。

 

春菊のカロリー

春菊のカロリーはどれくらいでしょうか?可食部100g当たりのカロリーをまとめました。

 

春菊のカロリー

生で22kcal、茹でで27kcalです。

 

野菜の平均カロリーが36kcalといわれているので、春菊は野菜の中ではやや低い部類に当たります。そのため使いやすい食材ではありますが、鍋などで使う際にはほかの具材のカロリーに注意が必要です。

 

春菊の栄養とは

春菊はカロリーが低いだけでなく、豊富な栄養を含んだ緑黄色野菜です。中には春菊ならではの栄養素もあるため、ぜひとも食卓に取り入れたい野菜といえます。春菊の豊富な栄養素の中から、特筆すべきものをまとめてみました。

 

β-カロテン

体内でビタミンAに変換されて、目の神経伝達物質として利用されます。また、高い抗酸化作用があり、動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣の予防にも欠かせません。皮膚や粘膜を正常に保ち、免疫力を高めるとともに、がんを予防する効果もあるといわれます。

 

ビタミンC・E

どちらも高い抗酸化力を持つビタミンです。ビタミンCはコラーゲンの生成にかかわり、肌を健康に保つ作用があります。免疫力やストレスへの抵抗力も高まり、鉄分の吸収にも効果的とされる重要なビタミンです。ビタミンEもその抗酸化力でコレステロールの酸化を防ぎ、血行をよくする効果が期待できます。

 

カルシウム

骨や歯を丈夫に保つのに欠かせない栄養素です。また、筋肉を動かすのにも欠かせないミネラルのため、不足すると筋肉のけいれんや心臓病につながることもあるといわれます。神経を安定させることで、精神を落ち着ける作用のあるミネラルです。

 

赤血球の構成成分であるヘモグロビンの重要な成分で、全身に酸素を運ぶ役割があります。赤血球を作るために必要なミネラルで、鉄欠乏性貧血の予防に欠かせません。

 

葉酸

DNAなどの核酸の合成にかかわる栄養素で、正常な細胞の増殖に必要な栄養素です。特に妊娠前後の女性は多めに摂りたい栄養の1つで、胎児の健全な成長に不可欠とされています。また、ビタミンB12と作用しあって、赤血球を作るのにも利用される栄養素です。

 

カリウム

ナトリウムと作用しあって細胞を正常に保つ働きがあります。また余分なナトリウムを排出して血圧の上昇を抑えたり、筋肉の動きを滑らかにする作用のあるミネラルです。体内の余分な水分とともに老廃物の排出を促し、デトックス効果も期待できます。

 

ビタミンK

出血時に止血に作用する因子を活性化させる働きがあります。他にも骨の健康維持にかかわりがあり、骨のたんぱく質を活性化させて、カルシウムを骨に定着させる重要なビタミンです。

 

ぺリルアルデヒド

シソに多く含まれる香り成分ですが、春菊にも多く含まれます。強い抗菌作用と防腐効果があり、食中毒を予防する効果のある成分です。また、消化酵素の分泌を促して食欲を増進させるだけでなく、胃腸の調子を整えたり、自律神経にも作用するといわれます。

 

春菊には糖質はどれくらい?

春菊はカロリーだけでなく、糖質量も低い野菜です。春菊の可食部100gあたりの糖質量をまとめました。

 

春菊の糖質量

生で0.7g、茹でで0.8gです。

 

野菜の平均値が3.6gといわれているので、カロリー以上にかなり低糖質の野菜であることがわかります。カロリー制限にも糖質制限にも有効な野菜といえるでしょう。

 

おわりに

春菊は低カロリーで低糖質であると同時に、香りにも健康効果のある緑黄色野菜です。鍋のお供だけでなく、サラダや野菜のしゃぶしゃぶなど、いろいろな楽しみ方で食してみてください。特に野菜不足を感じている方にはおすすめです!

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