フローリングの掃除頻度はどれくらいがベスト?掃除方法は?
廊下やリビング、キッチンなど、床がフローリングという場所は多いものです。フローリングの床は手入れは簡単ですが、実際どのくらいの頻度でどんな風に掃除するのが一番よいのでしょうか?フローリングの適切な掃除頻度や手入れ方法をご紹介します。
どのくらいの頻度でフローリング掃除をしていますか?
モップや掃除機を使って簡単にゴミの除去ができるフローリングですが、実際どのくらいの頻度で掃除をしていますか?家族構成によっても汚れ方に差があり、うっかりしているとべたつきが気になるようになるなど、心地よいままのフローリングをキープするのはなかなか手間なことです。
清潔なままのフローリングの維持には、当然掃除が欠かせません。しかし、その頻度となると迷う方も多いことでしょう。フローリングをいつでも快適に保つのに必要な掃除頻度と、汚れをため込むことなく清潔なフローリングを保つのに適した掃除方法をご紹介します。
フローリングの掃除頻度の基本は毎日
キレイなフローリングのままキープするための掃除頻度は、毎日が基本です。しかしこの毎日の掃除はあくまでゴミがたまらないようにするためであり、定期的にきっちりとした掃除をする必要があることは事実です。
この毎日のプチ掃除は、目に付くような大きなゴミをひろうだけで効果が見込めます。心掛けたいこととは、汚れをため込まないように工夫することで、掃除の頻度を減らすことなのです。では具体的にはどのようなことをすればよいのでしょうか?
手が空いたときや時間ができたときに軽くモップや掃除機をかけていれば、通常目に付くホコリは掃除することが可能です。毎日手間のかかる拭き掃除をしなければいけないわけではありません。これだけで大掛かりな掃除をする頻度を減らせるため、毎日のプチ掃除を心掛けましょう。
フローリングモップは週1~2回
フローリング掃除は、週1~2回はすみずみまでフローリングモップで掃除しましょう。水拭きが理想的といわれますが、忙しい日常の中で水拭き用の時間を作るのは大変なことです。そこで使い捨てのフローリングモップで、床に散らばっている汚れを取り除きます。
フローリングモップをかけながら一緒にチェックしておきたいことは、落ちているゴミを取り除くだけでなく、フローリングに浸みや汚れが付着していないかということです。もしモップでも取れない汚れをみつけた場合はそこだけは水拭きをして、汚れがこびりつく前に取り除きましょう。
月1で水拭き
フローリングには、毎日の掃除ではキレイにしきれない汚れもあります。汚れを取るため月に1度は仕上げにキッチリ拭き掃除をして、残った汚れを取り除きましょう。汚れをそのままにしておいては黒ずみなどの原因になり、衛生面でも問題です。水拭きのコツをご紹介します。
雑巾はしっかり絞る
水拭きは拭き掃除をする広さにもよりますが、キレイな雑巾1枚があれば大丈夫です。フローリングに水気が残ったりしないように、かたく水気を絞ってから使いましょう。さらには雑菌の繁殖を抑える効果もあるのです。拭いた場所を踏んでしまわないように、水拭きは拭くスペースの奥の方から拭いていきます。
フローリングの木目と同じ方向に雑巾をそうように動かして、水気を吸わせないように手早く拭きます。フローリングの溝の中の汚れを取り除くことができるだけでなく、雑巾に含まれる水気がフローリングを傷めるリスクを軽減することが可能です。
さらに雑巾をコの字に動かして、拭く場所に重なりができるように拭くと、拭き残す心配もありません。もし水拭きの後に水気が残っているようなら、乾いた雑巾を使って拭き直してください。そのまま放置すると、残った水気でフローリングが劣化するリスクがあります。
落ちにくい汚れには台所用中性洗剤
油汚れや黒ずみなど落ちの悪い汚れは、お湯の熱でふやけさせてから拭くのも効果的ですが、台所用中性洗剤で洗浄液を作るのもおすすめです。バケツにぬるま湯を約2L入れたら、台所用中性洗剤小さじ1を入れてよくかき混ぜれば、洗浄液を作れます。
洗浄液を浸み込ませた雑巾をしっかり絞って拭き掃除をしたら、今度は水拭きをして台所用中性洗剤を拭き取り、仕上げに乾拭きをすれば完了です。汚れがひどいと、つい濃い洗浄液を使いたくなりますが、フローリングを劣化させる危険性もあるため避けましょう。
小さい子供やペットがいる家は重曹で
手をすぐに口に運ぶことが多い小さい子供やペットがいる家庭では、洗剤液で掃除するのは気が引けることもあるでしょう。そんなときには自然派洗剤である重曹を使って汚れを落としましょう。
200ccのぬるま湯に1gの重曹を入れて重曹水を作ります。後はその重曹水をスプレーしながら、フローリングを拭いていくだけです。キッチン周りなどの油汚れにも効果的ですが、わずかではあるものの床材にダメージを与えるため、落ちない汚れ以外には使わないでください。
カビには消毒用エタノール
窓際のフローリングに多く発生しやすいのがカビです。もし窓の近くに黒ずみをみつけたら、すぐに対応して取り除きましょう。生えはじめのカビならば消毒用エタノールで消毒できるので、スッキリとキレイに落とすことができます。
水と消毒用エタノールを1:4の割合で混ぜてエタノール液を作ったら、雑巾に十分含ませた後にかたく絞って拭き掃除をしましょう。仕上げにキレイな布で乾拭きをして、水分と汚れを拭き取って完了です。
ただし、フローリングの素材によってエタノールで傷む場合もあります。そのため、目立たない場所を選んで使ってみて、変色や脱色などの悪影響がないか確認してから使用しましょう。木目の溝の奥には布の繊維が届かないため、つまようじや歯ブラシでかき出すように掃除するのがおすすめです。
もしエタノール液で落ちないときは、フローリング用のカビ取り剤で掃除します。フローリングを傷めないためにも、必ず専用のカビ取り剤を使ってください。それでも落ちない場合はカビが根を張ってしまっている可能性が高いため、専門業者に頼むのがおすすめです。
抗菌処理はハッカ油で
雑巾を使った拭き掃除は、雑菌を広げているといわれることもあります。衛生面が気になる方は、拭き掃除に使う水に抗菌作用のあるハッカ油を混ぜて掃除に使うとよいでしょう。水の量にあわせてハッカ液を5~10滴たらしたら、後はその水を使って拭き掃除をするだけです。
ハッカ液のほかにもティーツリーやペパーミントのアロマオイルにも抗菌作用があります。ドラッグストアなどで手軽に購入できるので、気になる方はぜひ試してみてください。
場所や状況によっては掃除頻度を増やす
キッチンなどの油汚れが飛び散りやすい場所や、小さい子供など裸足で歩き回ることが多い場合は、調理油や足などの皮脂といった油汚れが付着するものです。その分汚れもたまりやすく、月1回程度の拭き掃除では間に合わないことも十分考えられます。
こびりついてしまった汚れは落とすのが大変です。衛生面でも問題があります。そういった状況になりやすい場合には、掃除頻度を増やして目についた汚れは、定着する前に水拭きしましょう。
水拭きするときの注意点
フローリングを清潔に保とうと積極的に水拭きすると、適度な頻度を超えたり、やり方を間違えたりして、フローリングを傷めてしまうこともあります。フローリングを水拭きで汚れを取るときに、注意しながら作業を進めたい点をまとめてみました。
毎日の水拭きは逆効果
家庭によって汚れ方にはそれなりの差が出るものの、通常フローリングを水拭きする理想の頻度は、週に1回、最低でも月に1回まとめてやれるのならば十分です。むしろ毎日丁寧に水拭きしてしまうと、ワックスがはがれてフローリングを傷めてしまいます。拭きすぎに注意してください。
水拭きの前に床材をチェック
フローリングを理想とする床材を使って建てた家などでは、掃除を間違えてフローリングを台無しにしてしまっては後悔しきれません。フローリングも使用している床材によって掃除の方法が違うのです。もしワックスを塗っていない無垢の床材でできたフローリングの場合、水拭きは避けた方が無難です。
無垢材は水拭きをするとそのまま水分が浸み込みやすく、せっかくのフローリングが傷みやすくなってしまいます。水拭きに限らずフローリングの掃除をする前に、必ず床の材質を確認して正しい掃除方法を選ぶようにしましょう。
半年に1度はワックスがけ
フローリングを守るため、だいたい半年ごとに1度の頻度のワックスがけがおすすめです。そんなワックスにはさまざまな種類があります。コーティング力で選ぶのか、手軽さで選ぶのかでも変わりますが、普段やり慣れていないという方はシートタイプから始めるとよいでしょう。
シートタイプはコーティング力は低めですが、フローリングモップと組みあわせれば簡単にワックスがけができるメリットがあります。また、ここと決めた範囲だけにワックスをかけるときには、スプレータイプもおすすめです。
おわりに
フローリングはサイクルを決めてゴミ取りや拭き掃除をすることで、常に清潔に保つことができます。毎日と聞くと頻度としては多く感じるかもしれませんが、実際にやってみると意外と楽にできるものです。適切な頻度で適切な掃除をして、快適なフローリングライフを過ごしてください!
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