【危険な魚】バラムツはおいしいけど、その油でデンジャーなことになってしまうらしい・・・
日本人は海洋国家という事もあり、昔から魚を好んで食べています。
しかしそんな魚の中には、食べるとその後デンジャーな事態に陥ってしまうという恐ろしいものもいます。
その魚の名前はバラムツ。
油が非常に多いのが特徴なのですが、日本では流通が禁止されるほど凶悪な魚に指定されています。
なんと食べすぎると油がそのまま体から出てくるという恐怖体験も・・・。
そこで、ここではそんなバラムツについてご紹介します!
バラムツとは
出典:wikipedia
バラムツとはスズキ目サバ亜目クロタチカマス科バラムツ属の魚で、日本でも普通の漁獲されることのある魚となっています。
私たちが普段目にしないのは、市場に出回ることを禁止されているからであり、漁師さんくらいしか食べない魚です。
生息地
バラムツは水深400m~1,000m前後の深海に生息している深海魚です。
日本近海では北海道や福島県の太平洋沖、兵庫県の日本海沖でも生息が確認されています。
海外では台湾やパラオだけではなくアメリカやカナダなど、世界中の温帯から熱帯に生息していることがわかっています。
大きさや生態
バラムツの平均的な大きさは体長1.2m~1.5m前後で、成長した大型のものでは体長2m以上になることもある魚です。
体の表面に骨性の棘があって素手で触ると刺さってしまうなど、今回の記事の本筋とは関係ないところでも危険を振りまく凶悪な魚となっています。
普段は深海にいるのですが、日が暮れると浅瀬に浮上して狩りを行う習性があり、水圧変化に強いという特徴も持っています。
深海魚なのに浅瀬を行き来できる珍しい生態を持つため、稀に夜釣りなどで釣れることもあるそうです。
名前の由来
バラムツは漢字だと「薔薇鯥」と表記するのですが、これは体の表面にある棘を見立てて名付けられたものだとされています。
「綺麗な薔薇には棘がある」という言葉があるように、「美味しいバラムツにも棘がある」のです。
バラムツを食べると起きる恐ろしいこと
バラムツは大トロ以上に脂ののった魚とされます。
しかも、大トロのように体の一部ではなく、全身に大トロ以上に脂がのっているんだとか。
市場に出回ることは決してありませんが、その脂が美味であることから根強いファンもいるそうです。
販売されていなくても食べたくなるほど美味しい魚として一部では人気があります。
しかしこのバラムツ、食べすぎると大変なことになります!
人間はバラムツの油を消化できない
バラムツの油脂成分はワックスエステルという所謂ろうそくのような油をしています。
この油は、なんと人間は消化できない成分となってしまいます。
この人間が消化できないバラムツの油、人間が摂取するとどうなるかというと、お尻からそのまま漏れ出てきてしまう事もあるそうです。
それだけでなく、下痢や腹痛、場合によっては食中毒を引き起こすこともあるとされているのです。
我慢すればいいのでは?と思うかもしれませんが、この油は便意に関係なくお尻からそのまま溢れ出てくることもあるんだとか。。。。
なんて恐ろしい。。。
大量摂取すると皮膚から油が染み出す皮脂漏症となる他、最悪の場合は昏睡状態に陥るという事例もあるなど非常に危険です。
バラムツに大量の油がある理由
ではなぜバラムツんいは、大トロ以上に脂がのっているといわれるほどの油脂成分が全身にあるのでしょう。
それはバラムツが深海魚であることが関係するといわれています。
深海魚であるバラムツは、他の魚と違って浮袋がありません。
なぜなら浮袋があると水圧の影響で破裂してしまうからです。
そのため、水中で浮力を得るために独自の進化をしています。
それが浮袋の代わりに大量の油を全身に備える体です。
これによって深海と浅瀬を行き来していると考えられており、浅瀬で狩りをするバラムツにとって、この大量の油は生きていくために必須なものとなります。
日本と外国でのバラムツの扱い
バラムツはその油の危険性から、日本では流通していません。
しかしどうやら外国では普通に流通している国もあるようです。
日本国内では販売禁止!
日本では1970年から食品衛生法でバラムツの販売が禁止指定となっており、原則は流通不可となっています。
そのため、市場に出回るということはありません。
ただ、食べる行為自体が禁止されているわけではありません。
事実、漁師さんなどは普通に食べていることもあるそうですからね。
食文化が残っている地域もある
1970年に販売が規制されたという事は、逆にいえばそれ以前は販売が行われていたという事です。
そのため、国内にはバラムツを使った料理は存在します。
魚というと日本の場合、刺身や寿司というイメージが強いですよね。
しかしバラムツの場合、危険性の高い油をそのまま摂取することになるので、少しでも油を少なくするため調理してから食べるという事が多いそうです。
鍋や焼き魚、味噌漬け、煮つけといった他の魚同様の料理があるようです。
日本国外でのバラムツの扱い
外国に目を向けると、台湾やタイなどの東南アジアをはじめ、アメリカやカナダなどでもバラムツは流通している魚とされます。
海外では普通の魚として扱われていることが多く、日本のように禁止指定するほどではないという考え方が主流のようです。
ただ、外国の方は日本人とは体質も違ってきますし、調理法も異なります。
そのため「外国では食べているなら大丈夫だろう」と思って口にすると・・・危険かもしれません。
まとめ
お食事中の方には要注意な記事となってしまったのですが、こうして見ると、バラムツは非常に危険度の高い魚ということになります。
少量なら症状が出ないこともあるとされますが、お刺身の切り身3枚程度で症状が出ることもあるそうです。
バラムツの油、とても恐ろしいですね。
外国では流通されている国もありますが、日本ではお店に出回ることは無い魚ですが、釣りに行って捕まえた魚を食べたら、なんてならないようにしてくださいね。
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出典:wikipedia.org(バラムツ)
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